第1話ある日
両手で段ボールを抱える、三十代後半の男性が歩いていた。
その顔は、困った表情をしていた…
「参ったな、嫁になんて言えばいいんだろ…
しかしなー…」
本当に困っていた、でも時折段ボールを覗いては笑顔になっていた、
確かに、厄介事を引き受けてしまったが、満更でもない様子だった。
この男性は、
深海洋一、
市内の美術館で働いている。
今日の朝、美術館に行くと他の従業員達が騒いでいた。
「あ、館長…お早うございます。
大変なんですよ、朝来たら入口に段ボールが置いてあって。」
「お早う、まだ副館長なんだけどな…」
洋一は、騒ぎの真ん中にある段ボールを覗いて見た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます