ゆらめく、あかり

「これくらい作れれば問題なかろう。

 そのうちばあさんを慕っていた者共がここを訪れる。

 仲良くしてやってくれ」


「ちょっと」


よくわからないけど、

そのドワーフは僕のお気に入りのソファーに

よいしょ と言いながら腰かけた。


「あぁ。懐かしいわい。覚えておらんか?

 ばあさんがここでろうそくを作っていた時のことを。

 おぬしも時折、来ておったろう」


「ここは一体…」


小さいころの記憶がよみがえる。


おばあちゃんの横顔。

ろうそくの揺らめく灯りに照らされた

少し怖いけど愛おしい思い出。


ここは何処なんだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る