星空作りの秘密はですね、
サトウアイ
はじまり、はじまり
キャンドルの灯りに照らされた作業場の
乱雑に置かれた道具たちをゆっくりと片付ける。
いつものように、
キャンドルの炎がゆらゆらと揺れた。
炎の上の空気もまた、ゆらりと揺れる。
いつもと変わらない今日が
また終わろうとしている…そう思った瞬間。
穏やかだったキャンドルの炎が
とても大きく揺らぎ、
僕は振り返って辺りを見回した。
その一瞬で、
何となく部屋の空気が変わったような気がした。
いや、そんな事があるわけがない。
と、僕は一人で大きく頭を振った。
ここはただの山小屋。
かつて住んでいたこの小屋で
毎日キャンドルを作り、
一日の終わりに火を灯す。
それだけの空間だ。
そう思いつつ、昔聞いた話が頭をよぎった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます