412 第24話終了時点でのステータス一覧




※便宜上分かり易さの為、本名・愛称・性別等を表記しておりますが、本来『鑑定』及び『鑑定法器』ではこれらは看破できません。

※武器は装備する、つまりは握ることではじめてプラス数値の効果を発揮します。

※基本的に本編とは内容が直結しておりませんので読み飛ばしていただいても結構です。ただし、作者の資料置き場の様なモノですが、若干のネタバレも含まれています。




ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー


愛称:ハーク

種族:ウッドエルフ

性別:男

クラス:『精霊使いの刀師スピリットブリンガー

LV:40

攻撃力:116(刀+90)(大太刀+140)(魔布+5)

防御力:73(大太刀+15)(籠手+8)(魔布+10)(魔獣の抜け皮+10)

魔導力:121(籠手+20)(魔布+5)

速度能力:118(刀-5)(大太刀-10)(籠手-4)(魔布+5)(魔獣の抜け皮+3)

精神力:129(魔布+30)

最大HP(最大耐久力):88(魔布+20)

最大MP(最大魔法力):134(魔布+5)

最大SP(最大持久力):88(魔布+5)


SKILL

 一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 奥義・『大日輪』

 一刀流抜刀術奥義・『神風』

 秘剣・『山津波』

 奥義・『朧穿おぼろうがち

 一刀流抜刀術極奥義ごくおうぎ・『神雷ZINRAI

 秘剣・『火炎車』〈NEW〉

 秘奥義・『天魔風震撃てんまふうしんげき』〈NEW〉

 『火魔法の達者ファイアスターター

 『灼熱地獄インフェルノ・フォール

 『水放射ウォーターショット

 『回復ヒール

 『小石の飛礫ストーンバレット

 『風魔法の達者タイフーンスターター

 『電撃の接触ショックタッチ

 『氷柱の飛礫アイシクル・ショット

 『精霊の加護ブレッシングソウル

 『精霊視』


称号

 なし

功罪

 サイデ村の恩人、トゥケイオスの救い主、第五回『特別武技戦技大会』優勝者タイ、オランストレイシアの守護者、レ・ルゾンモーデルの英雄



補足説明


・一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 ハークがこの世界で初めて顕現させたSKILL。無我夢中で発動させたが故か、その時発した言葉全てが技名として世界に刻まれてしまっている。前世の剣術家、示現流開祖・東郷藤兵衛重位とうべえしげかたが見せた、岩塊ですら一刀両断にする秘技を、彼なりにこの世界で完全再現させた技。発動には非常に時間がかかり、約10秒と実戦での使用をためらう程に長い。さらにこの世界のSKILLシステムのお蔭で、技名を一言一句発言しないと上手く発動しないこともある。当然、実戦であれば相手にバレバレ。数々のデメリットを抱えてはいるが、威力は正に断てぬものなし。レベル100のドラゴン相手に逆鱗を斬り裂いている。これさえ決まれば、という超強力なSKILLではあるものの、実戦で使用するには仲間のサポートは必須。また、一撃にほぼ全ての魔力と周囲の精霊の助けを必要とし(尚、精霊が陰ながらサポートしていることをハークは現時点で気づいていない。また、発動に10秒という長い時間を必要とするのは精霊が彼の刀に集まるのにかかる時間も原因の一つ)、SPも大量消費する関係で事実上、一回の戦闘で一発限り。しかも、その後の戦闘がほぼ不可能となるという超絶リスキー技。


・奥義・『大日輪』

 この世界のSKILL構造を理解したハークが新たに開発した刀技。踏み込んで、魔力を込めた刀を360度水平斬りすることで周囲を薙ぎ払う。新開発した大太刀と合わせれば、自分を中心に半径3メートルの周囲を完全に制圧することも可能。本来は対集団戦で威力を発揮する。武器を完全に振り切る関係上、躱されれば大きな隙を相手に晒すことになるが、大太刀のリーチにより後ろに躱されるのであれば問題ないと思われる。大太刀の切れ味と相まって消費魔力の割に威力が高い。


・一刀流抜刀術奥義・『神風KAMIKAZE

 ハークが『連撃』を参考に新開発し、ぶっつけ本番で習得したSKILL。その名の通り抜刀術、つまりは居合斬りであるが、抜刀の際に刀だけでなく鞘にも魔力を流し、鞘の内部で爆発を起こし、その反動を利用して剣速、及び斬撃力を大幅に向上させる技である。無論、無茶な使用法であり、本来であれば刀と鞘へのダメージは計り知れず、双方砕け散ることになりかねないが、刀と鞘を魔力で包むことでコーティングし、この問題をクリアしつつ更に威力の向上に役立てている。また、技の発動、抜刀から攻撃、そして元に戻すかのように納刀という一連の動作をSKILLの流れ自体に組み込んでいる。これにより、構えから「一刀流抜刀術奥義」の言で発動、攻撃からの流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメる、という、技名を発声している最中に攻撃が完了している、この世界では変則的な戦闘SKILLとなるばかりか、技が完結した瞬間にまた同じ技を放つことが出来る体勢に戻るため、1対1で相手を正面に捉え続ける限り隙が全く存在しない効果も生む。

 その剣速は速度に於いて『一つの極致』に達しており、前世の世界に於いて、人間の関節構造上最速を優に超克、ステータスの恩恵を受けた今世の世界だからこそ実現できた剣閃となった。ハークはこの技を『一つの完成形』『限界を乗り越えた一撃』と評している。

 ただし、ハークの体格上の問題、つまりは現在の腕の長さ故に大太刀『斬魔刀』では使うことが出来ず、それよりもリーチの短い剛刀でのみ使用可能である。その為、単体攻撃用、並びに、対人専用SKILLとも言える。


・秘剣・『山津波』

 虎丸の『斬爪飛翔ソニッククロー』を参考に、『音速斬撃ソニック・ブーム』というSKILLにて斬撃を飛ばすことが可能という事を知ったハークが、レベル不足故に『音速斬撃ソニック・ブーム』を習得できなかったがため、新開発したSKILL。所謂、地走り。助走後、或いはその場から魔力を込めた剛刀、或いは大太刀で地面を斬り上げることで土石流を発生させ、込めた無数の斬撃で離れた敵を斬り刻む。対集団でも使えないことはないが、どちらかと言えば対個人戦向け。威力は『大日輪』に大きく劣るが、消費魔力はそれよりも多い。リーチは約15メートル。空中の相手には使用できない上に、リーチ(『斬爪飛翔ソニッククロー』は約30メートル以上)や威力の面で参考にした『斬爪飛翔ソニッククロー』には及ばない。筈だったが、事前に魔力を流す量を調節することで強弱の調節が可能になり、一時的に銘打った剛秘剣・『大・山津波』は威力、リーチ、範囲全てに於いて劇的な向上を見せた。ただし、消費魔力効率は決して良いとは言えないままではある。


・奥義・『朧穿おぼろうがち

 背面の重要可動支点と武器の柄先に魔力の塊を形成し、一斉に爆破。その反動で得た瞬間速度に乗せて腰・肩・肘・手首の連動を行いつつ回転をつけて必殺の突きを繰り出すSKILL。ジョゼフ戦で経験した『瞬動』に、『剛撃』『連撃』と更にハークのアイデアを組み合わせた正に妙技。

 前世であればどんな名刀でもこのような使い方をすれば一撃で使用不能と化すであろうが、この世界では武器を魔力でコーディングすることにより刃の保護を行うことが可能であるために、前世では絶対に使用すら不可能であるこの技も実現可能となる。正にこの世界ならではの技でありSKILL。前世では有り得ない刀技の動きであるだけに、流石のハークも習得するのにかなりの時間を要することになった。完全な対個人戦用の攻撃であり、腕の短さ故に一刀流抜刀術奥義・『神風』が実質剛刀専用技であることを受けて、大太刀『斬魔刀』でも使える技として開発した。示現流・奥義・『断岩』の圧倒的破壊力には流石に敵うべくもないが、攻撃力だけであるなら『神風』や『大日輪』に大きく勝り、消費魔力効率も良い。


・一刀流抜刀術極奥義・『神雷ZINRAI

 鞘に納めた大太刀を柄頭の先が相手方向に向くよう大地へと突き刺し、『神風』に『瞬動』をプラスして突撃を行う複合技で、超絶の剣速を自身の加速に乗せてさらに神速の領域へと昇華させた。

 腕の短さゆえに斬魔刀での『神風』使用を諦めざるを得なかったハークが苦肉の策で考えたSKILLでもある。大地に固定した鞘を発射台とした圧倒的加速度は、一瞬のみ虎丸の最高速度にすら届くほど。ただし、ハークのレベルではその加速に耐え切れずに多少のダメージを受け、また、本来左手で保持する筈の鞘を手放してしまう関係で、技の最後まで鞘に魔力を流し続けることができずに爆裂させてしまう。そのため、使用は一回限り。さらに『神風』のように攻撃後、元の体勢にはどう考えても戻れぬことから、『神風』の「一刀流抜刀術奥義」の言で発動し攻撃後に流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメるという変則的な発動手順もとっていない。ただし、『天青の太刀』となって、鞘の一部にも『空龍の牙』が混じった端材を使用したがために爆散の危険性は無くなっている。

 圧倒的攻撃力を持つ突撃技であり、大太刀にて無理矢理『一つの極致』を実現させた一撃。だが、総評として強引に無理を押し通した本SKILLはデメリットも数多く、消費MPも非常に高い。


・秘剣・『火炎車』〈NEW〉

 ハークがクラーケンとの戦い最中、モログの『バーニング・ナックル』を参考とし、またしても土壇場でありながら遂に開眼させた『複合攻撃』のSKILL。いわゆる『魔法剣』。轟炎を纏わせた刀で敵を斬り裂く。大元でもある『バーニング・ナックル』と同様に、斬撃と共に火炎属性の攻撃ダメージを対象に与えるために焼き斬る形となり、相手が防御力と精神力のどちらかに数値上偏って高かろうとも防ぎ切ることは不可能。

 『バーニング・ナックル』はモログであっても纏わせた炎により、自らの拳もダメージを負う危険な技であるが、秘剣・『火炎車』は刀身に纏わせる関係上、技を使うハーク自体にダメージは無い。無論、その代わりに刀身は、熱による歪みなどで損傷を招く危険性を担う筈でもあるが、『天青の太刀』の熱による急激な変化や衝撃に対する超耐性、並びに自動修復能力等々の独自特性から刀身どころか全体にも影響は皆無であり、微細な傷もすぐに元通りとなる。更に言えば、肉体の一部以外から事象改変の魔力を噴出させることは本来不可能な芸当の筈あり、総評するのであれば、本SKILLは『天青の太刀』が生物由来の材質を含めて製造された極めて超希少な製造経緯を持ち、驚異的かつ圧倒的なハークとの親和性においてのみ誕生した、奇跡のSKILLとも言うべきものである。

 ちなみに、あえてSKILLとして定着させたのは上記の文言までであるが、後にハークが名づけた正式名称は、奥義・『大日輪』改式・秘剣・『火炎車』である。その名の通り、奥義・『大日輪』の動きをベースにしている。


・秘奥義・『天魔風震撃』〈NEW〉

 後にハークが名付けた正式名称は、奥義・『朧穿』改式・秘奥義・『天魔風震撃』。動きのベースを奥義・『朧穿』としており、これに風の上級魔法である『来れ、天の竜トルネイド』を組み合わせることで、元々高い攻撃力、貫通力を超絶に至るまで底上げ、更に攻撃範囲の拡大にまで成功した。

 刀身から風の魔力を噴出し纏わせてから攻撃を行う関係上、『火炎車』に比べればややタメの時間が必要であり、尚且つ、その攻撃属性も物理に寄る。その分、攻撃範囲に優れており、撃ち出した瞬間から放射状に広がりハークの前方約35度の範囲内をカバー。最大射程は中心部で約30メートルにも達する。中心部、特に『天青の太刀』の刀身から真っ正面に約20メートル以内の爆発力は凄まじく、至近距離にて突きを打ち込んでから発動させることができれば、正にハークが『必殺』と評した破壊力を発揮することができる。

 数秒程度の予備動作が必須とはいえ、発動さえさせてしまえば攻撃発生速度から効果範囲、威力に至るまで、魔法を含めた攻撃用SKILLの中でも特に高水準であり、それだけに消費魔法力も非常に高く、ハークがクラーケン戦にて掛け値なしの最大出力で放った際には全魔法力の約半分強を持っていった。


・『火魔法の達者ファイアスターター

 火魔法系統の初級、中級魔法を全て使用することが出来るSKILL。習得した中級魔法までに限り、自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能。あくまでも中級までだが、火魔法は威力に特に優れ、花形魔法とも呼ばれる。因みに中級には回復速度を爆発的に高める魔法『灼熱体ヒート・ボディ』があり、これにより回復役を務めることも可能だが、ハークには水系統の『回復ヒール』が使える為、回復効果目的でこの魔法を使用することは無いだろう。


・『灼熱地獄インフェルノ・フォール

 超高熱火球を創り出し、対象に浴びせかける魔法。魔力をより消費することで広範囲への攻撃も可。高い魔力の持ち主であれば、相手を燃やし尽くして消滅させることさえできる。攻撃力だけで言えば、全属性魔法中最強とすら謳われる。


・『水放射ウォーターショット

 水魔法系統の初級魔法。攻撃魔法とは銘打たれているものの、実際の攻撃力は皆無に等しく、勢い良く水を放射して怯ませる程度の効果しかない。因みに飲料水としても使用可能。その為、生活魔法とも揶揄されることもある。水系統の魔法は、他系統の魔法のようにそのまま放っても効果の無い、或いは薄いものが多く、『水魔法使いは創意工夫が命』などとはこの世界ではよく言われる言葉である。


・『回復ヒール

 回復魔法。水系統の魔法であり、水を物質変換して傷を埋めるように治療する。魔力効率は非常に悪い。が、ある程度以上の魔法力の持ち主であれば部位欠損すら治すことが可能。


・『小石の飛礫ストーンバレット

 土魔法系統の初級魔法。先の若干尖った無数の石弾を次々射出する魔法。同レベル帯同士の戦闘では牽制程度の威力しかないが、非常に回避し辛い。物理的に形成された石弾をぶつけるため、魔法SKILLでありながら完全な物理攻撃である。


・『風魔法の達者タイフーンスターター

 風魔法系統の初級、中級魔法を全て使用することが出来るSKILL。中級までの風魔法を自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能となる。風魔法は威力は低いが、攻撃を視認し難く、隠匿性の高い攻撃が多い。また、速度向上や空中機動変化用の魔法が中級以上にはあり、更に上級になれば高威力の攻撃魔法SKILLも習得できる。所謂万能属性。


・『電撃の接触ショックタッチ

 雷魔法系統の初級魔法。電撃を纏わせた身体の一部で相手に触れ、一時的に痺れさせる戦闘用魔法SKILL。基本的には手の平に発動させるが、熟練すれば他の箇所でも自由に発動させることも可能。注ぎ込む魔力の量を調整できるようになれば、逆に気付きつけに利用するなどと言う芸当も出来る。


・『氷柱の飛礫アイシクル・ショット

 氷魔法系統の初級魔法。鋭い刃を備えた氷の塊をまるで散弾のように撃ち出す魔法。同レベル帯では牽制程度の威力しかないが、一度にすべてを射出せず次々に形成した氷の飛礫を連続で放つため、無傷では凌ぎ難い。魔法SKILLでありながら完全な物理攻撃でもある。


・『精霊の加護ブレッシングソウル

 クラス『精霊使いの刀師スピリットブリンガー』専用のパッシブSKILL。特定状況下に於いて特定の能力値に加算が行われる、上位クラス専用SKILLとしては典型的なもの。攻撃に関わる数値、攻撃力と魔導力に一定の上昇、精神力と魔法力MPには更なる上昇が視られる。また自身と、近くにいる従魔である精霊種の魔法力自然回復量を倍加させる効力も秘めている。発動条件は『強い信頼関係で結ばれた従魔と共に居る』だけであり、特にペナルティも存在しない。ただし、上記効力であっても上位クラス専用SKILLのプラス効果としては若干おとなしめでもある。


・『精霊視』

 この世界の大気中に存在する魔法の力を生む存在、精霊を視ることが出来得るSKILL。エルフ族の素質を持った者しか取得できない、非常に珍しい先天性SKILL。精霊の動きを見ることで危険を察知したり、敵がどんな魔法を発動させようとしているかの予兆を掴むことが可能な有用性を持つ。更にエルフ族秘伝の技術テクニック、『混成魔法』を実行するには必要不可欠である。



総評

 予期せぬ強敵クラーケンとモーデル王国の並み居る重鎮たちに加えて大観衆の前で戦うこととなり、掛け値なしの自らの実力にて最終的な討伐に成功、更にその場にて、概念こそ大昔の『ユニークスキル所持者』にて語られていた伝説の『魔法剣』を誕生させてみせた。また、この戦いで元々高かった『天青の太刀』との親和性は更に高まることとなり、攻撃力がアップしている。

 既にその名は王国中に広まりを見せていたが、今回のことでより拍車がかかることは正に火を見るよりも明らかそのものである。今後、彼の去就はなお一層の注目を受けることになるだろうが、この状況が彼の望む未来へと合致するかどうかは別の問題である。




虎丸


種族:ビャッコ(精霊獣)

性別:なし(精霊獣になった際に性別の概念が消えた。元々の性別は実はメス)

LV:47

攻撃力:184

防御力:100

魔導力:48

速度能力:263

精神力:94

最大HP(最大耐久力):138

最大MP(最大魔法力):95

最大SP(最大持久力):130

SKILL

 『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 『森林の王者キングオブフォレスト

 『斬爪飛翔ソニッククロー

 『野生の狩人ワイルドアサシン

 『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 『ランペイジ・タイガー』

 『鑑定』

 『念話』

称号

 ハーキュリースの守護精霊獣

功罪

 トゥケイオスの救い手、オランストレイシアの守護者、英雄の従者



・『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 大型の四足型魔獣種の一部が持つ特殊能力『魔獣の剛毛皮ワイルドペレイジ』の強化版。ビャッコに進化の際、獲得した。戦闘中に全身の毛が強靭になり、生半可な斬撃を弾き、打撃にも強い。レベルに比べ低い防御力をこれで補う。


・『森林の王者キングオブフォレスト

 フォレストタイガーのみが持つ特殊能力『森林の悪魔フォレストランペイジ』がビャッコに進化した際に強化されたSKILL。『森林の悪魔フォレストランペイジ』が森林での戦闘時のみ機動力を向上させる効果に対して、障害物が多い場所であれば何処でも発動するようになった。この為、ビャッコは元々のステータス傾向も手伝い、かなりのスピード特化となる。


・『斬爪飛翔ソニッククロー

 ビャッコに進化した際に獲得した新SKILL。斬撃を飛ばす武術SKILL『音速斬撃ソニック・ブーム』に対する、飛ぶ斬撃の魔獣版。効果もほぼ同じ。


・『野生の狩人ワイルドアサシン

 フォレストタイガーの頃から持つSKILL。暗殺用SKILLのようなもので、隠れれば周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。


・『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 一部の魔物・魔獣種・龍種が使う大咆哮。主に威嚇の他、大音響による耳をつんざく効果、ヘイトを集めたり、恐慌を与えたりといった効果を対象に与えるが、龍種など能力が高くなると物理的な力を持つようになり、人間種など軽く吹き飛ばしたりできるようになる。


・『ランペイジ・タイガー』

 ハークの新刀技開発中の修練にいつもの如く付き合っていたら、習得出来てしまったSKILL。最高速度まで到達しつつ前足の爪を突き出しながら高速回転し突撃する。かなりの荒業と言えるが、使用者がスピードの申し子たる虎丸である以上、事実上ほぼ回避不能かつ一切合切を穿ち貫く超威力高性能SKILLである。技の名付け親はアルティナことテルセウス。元ネタは赤髭卿の数ある必殺技の一つ『ドラゴン・レイド』から。


・『鑑定』

 相手のレベルを瞬時に読むことが出来るSKILL。更に時間をかけて対象者を凝視すれば、ステータス、所持SKILL、称号や功罪、さらには現在のHP、MP、SPまで看破出来るようになる。その為、戦闘には非常に有効なSKILLであり、『鑑定』SKILL持ちにブラフは通用しない程である。が、取得条件が非常に困難で、人間種全体で見ても取得者は僅か。


・『念話』

 喉の構造から言葉を発することの出来ぬ魔物、魔獣種、龍種が意思疎通を行う際に使用するSKILL。ある程度の高度な頭脳を持っていなければ意味は無く、そういう意味でもある程度以上の上位種でなければ扱うことは出来ない。水中を始め、発声不能な状況でも会話可能であり、『念話』SKILL持ちであっても基本的には他人の会話内容を盗み聞くことは出来ないため、実はかなりの有用SKILL。ただし、『鑑定』SKILL並みに取得条件は困難で、亜人種にはそれなりに居るが、人族での習得者は少ない。『念話』可能距離は通常100メートル程度。熟練者は1キロメートルまで届くが、対象者の位置を正確に掴んでいなければならない。尚、受け手側の精神値が高ければ、煩い場合や煩わしい場合に遮断することも可能。



総評

 今回も主人であるハークと息の合ったコンビネーションを見せ、超がつく大活躍に大いに貢献した。虎丸の存在がハークの価値を一気に押し上げているのは確かだが、虎丸自身はハークの行く道そのすぐ隣を、いつまでも共に進むのみである。




日毬


種族:エレメントシルクモス(精霊蟲)

性別:なし(精霊種への進化と共に性別の概念は消えた。元々の性別はメス)

LV:44

攻撃力:28~148(通常時63)

防御力:60~136(通常時70)

魔導力:121~233(通常時233)

速度能力:38~218(通常時139)

精神力:99

最大HP(最大耐久力):61~167(通常時90)

最大MP(最大魔法力):226

最大SP(最大持久力):109

SKILL

 『同調能力シンクロニズム

 『変態トランスフォーメーション

 『蟲の知らせシックスセンス

 『風魔法の極者ストームマスター

 『土魔法の極者アイランドマスター

 『水魔法の極者ブルーマスター


称号

 ハーキュリースの守護精霊蟲

功罪

 トゥケイオスの救い手、オランストレイシアの守護者、英雄の従者



・『同調能力シンクロニズム

 グレイトシルクワームどころか誕生する前の卵の時代から備えていた種族SKILL。この能力により親や同族から情報と共にある程度の記憶を受け継ぐ。それだけでなく、種族が異なっていても自身との共通点があれば、稀に心を通い合わせる助けともなる。


・『変態トランスフォーメーション

 グレイトシルクモスを始めとした高位の魔蟲種が持ち合わせる種族SKILL。大きさの他、日毬の場合には魔法特化の通常モードと、六枚の翅が大きくなる一方で身体がスリムになるスピード重視の飛行特化モードの2タイプへと魔力を消費して変化出来ていたが、エレメントシルクモスに進化したことにより、前脚一対が蟷螂を思わせる鎌状へと変化する近接戦闘モードへの形態変化も可能となった。これにより攻撃力、防御力、速度能力と最大HPの値が劇的に上下する。変化に要する時間は数秒程度。また、日毬のレベルがさらに上昇したことにより、防御特化である甲虫モードにも変化可能。この形態では身体の各所が甲殻によって覆われることになり防御力とHPが異様に上昇するが、代わりに六枚翅の内上二枚が甲殻と化してしまうため、飛行能力は著しく低下する。

 因みに近接戦闘モードは肉食蟲モードでもあり、人間族の口に当たる口吻が形成され、食事も摂れるようになる。


・『蟲の知らせシックスセンス

 グレイトシルクワームなどの上位魔蟲種が本当に稀に発現できる種族SKILL。自分や、自身に深い関係を持つ存在に対して、不確定な未来、主に危機的状況予測を観測出来る。その能力の原理は『同調能力シンクロニズム』にあり、自身の意識の一部を切り離して周囲の精霊と同化させることにある。特に関係の深い相手には生霊に近い分け御霊わけみたまを形成することがあり、その身に降りかかる不幸を予測出来る他、様々な効力を与えることもある。

 ただし、このSKILLはレベルアップや成長と共に珍しくも性能が低下する傾向がある。これは幼体時代が満足に移動も適わない弱々しい存在であることに起因しているが、成体となり最早自身の意思で何処にでも自由に飛んでいける日毬は、距離的に近くなければ効果を及ぼせず、未来予測も短時間の危機的状況に限定される。


・『風魔法の極者ストームマスター

 風魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの風魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。速度向上や空中機動変化、防御などの援護用の他、隠匿性は高いが威力のやや低い攻撃から超強力な攻撃までも使いこなすことが出来る万能性を持つ。


・『土魔法の極者アイランドマスター

 土魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの土魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。土魔法は野外活動する際に便利な生活魔法が多く、サバイバルに非常に向いており、他は物理的な攻撃と防御SKILLを備えている。


・『水魔法の極者ブルーマスター

 水魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの水魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。水魔法はその殆どが生活用魔法で、直接相手を攻撃する魔法は上級まで皆無で、しかも2種しかない。その2種の攻撃魔法も加減が非常に難しい為、水魔法使いは創意工夫が無ければやっていけないと言われる。



総評

 クラーケン戦では魔法が使えなかったが、ハークの文字通りの翼となり、結局は日毬も大活躍の大貢献。その神秘的で且つ美しくも愛らしい姿を多くの人々の記憶に焼きつけた。特に、今回はその凶悪とも言える魔法力を一切発揮できなかったがために、悪い意味で彼女を初めて知る者が皆無であったことも後に大きく影響する。




スウェシア


愛称:シア

種族:ジャイアントハーフ

性別:女

クラス:『重粉砕士タイタヌス

LV:44

攻撃力:169(大槌+27)(法器合成槌+23or60)

防御力:150(鎧+22)

魔導力:47

速度能力:115(大槌-15)(鎧-15)(法器合成槌-20)

精神力:105

最大HP(最大耐久力):192

最大MP(最大魔法力):86

最大SP(最大持久力):205

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

 『剛乱撃』

 『剛連撃』

 『瞬動』

 『瞬撃』

 『烈震撃』

 『重粉砕士の力タイタヌス・エフェクト

称号

 古都の武具職人

功罪

 トゥケイオスの救い手、ワレンシュタイン軍の守り手、オランストレイシアの守護者



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『剛乱撃』

 『剛連撃』と非常に酷似したSKILL。ある意味劣化版とも言える。このSKILLは攻撃力と攻撃速度はそのままにコントロールをある程度手放しており、それが消費MP軽減に役立っている。それ故に精密な攻撃は出来なくなっており、ランダム、または決まった攻撃に近くなる。


・『剛連撃』

 名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。が、シアは特訓の末にレベル29にて習得している。


・『瞬動』

 移動速度強化の高等SKILL。背中や肩、腰、足裏などに『連撃』の要領で魔力を爆破、噴射させ推力を得る。当然だが、加減を間違えれば自爆技となってしまう上に、ほんの少しのミスでバランスを崩し転倒する危険なSKILL。


・『瞬撃』

 『瞬動』と『剛撃』を組み合わせたSKILL。直線的な動きとはいえ、超スピードとパワーを併せ持った必殺攻撃。シンプルで強い攻撃手段故に、非常に対策が難しい技の一つ。高等技でありながら消費MPもそこまで高くはない。


・『烈震撃』

 『瞬動』と強力な打撃を組み合わせることでより強力な攻撃になると共に、相手の武装破壊を狙う事が出来るSKILL。使用の際には鈍器を装備する必要がある。また、地面に向けて使用することで足場の破壊や、大地を数秒震わせ相手の動きを止めたり、体勢を崩すことも可能。複数の敵を一遍に相手取る場合に有効である。実は非常にマイナーなSKILL。


・『重粉砕士の力タイタヌス・エフェクト

 上位クラス『重粉砕士タイタヌス』の専用パッシブSKILL。元々が並外れて頑強な肉体を持つ亜人種の戦士だけが取得できるレア上位クラスであるがために、魔導力と最大MP以外が全て上昇する上に、自然回復能力が上昇。つまりはHP自動回復能力を持つ。

 素手系の上位クラスSKILLと対を成すかのように、こちらの場合はしっかりと武装を身につけないと発動しないという、ペナルティなのだかよく分からないペナルティがある。



総評

 強敵クラーケンの攻略に一役買ったこともあり、彼女自身の名も大いに広まることになるが、後にハークの大太刀の作成者の一人と同名の同一人物であることも判明する。シアの名は加速度的に広まることとなり、これが彼女の周囲を大きく賑わすことになる。




ヴィラデルディーチェ=ヴィラル=トルファン=ヴェアトリクス


愛称:ヴィラデル

種族:砂漠エルフ

性別:女

クラス:『戦魔導士ティアマトー

LV:43

攻撃力:131(大剣+38)

防御力:96(鎧+15)

魔導力:164(籠手+22)

速度能力:119(大剣-20)(防具-18)

精神力:120

最大HP(最大耐久力):108

最大MP(最大魔法力):162

最大SP(最大持久力):118

SKILL

 『氷魔法の極者フローズンマスター

 『火魔法の達者ファイアスターター

 『灼熱地獄インフェルノ・フォール』〈NEW〉

 『雷魔法の極者ライトニングマスター

 『風魔法の極者ストームマスター

 『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 『連撃』

 『剛撃』

 『剛連撃』

 『瞬動』

 『戦魔導士の知恵ザ・ウィズダム・オブ・ティアマトー

 『精霊視』

称号

 アルテア国の救世主

功罪

 強盗、窃盗、詐欺、傷害、ドルファ村の恩人、アルテア国の恩人、オランストレイシアの守護者



・『氷魔法の極者フローズンマスター

 氷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの氷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少ない。


・『火魔法の達者ファイアスターター

 火魔法系統の初級、中級までの全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。

あくまでも中級までだが、火魔法は威力に特に優れる。因みに火魔法には中級に回復速度を爆発的に高める治癒魔法があり、これにより回復役を務めることが可能。


・『灼熱地獄インフェルノ・フォール』〈NEW〉

 超高熱火球を創り出し、対象に浴びせかける魔法。魔力をより消費することで広範囲への攻撃も可。高い魔力の持ち主であれば、相手を燃やし尽くして消滅させることさえできる。攻撃力だけで言えば、全属性魔法中最強とすら謳われる。


・『雷魔法の極者ライトニングマスター

 雷魔法系統の初級、中級、上級全ての魔法SKILLを取得した証のようなSKILL。上級までの雷魔法を自由自在に扱うことが出来、大きさ、威力も消費魔力によって変更可能。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、2つ以上も極者SKILLを持つヴィラデルはまさに魔法の申し子。


・『風魔法の極者ストームマスター

 風魔法系統の以下同文。魔法が本職である『魔法使いマジックユーザー』であっても、レベル35前後でこのSKILLまで到達しているものは数少なく、3つまで所持できているのは本人の資質も多分に関係してはいるが、エルフの長い寿命が故とも言える。


・『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 土魔法系統の初級魔法を全て使うことが出来るSKILL。土魔法は野外活動する際に便利な魔法が多く、その為に取得した。


・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで、一時的に攻撃速度を高めるSKILL。使用し続ける時間によって消費魔力は変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『剛連撃』

 名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。


・『瞬動』

 移動速度強化の高等SKILL。背中や肩、腰、足裏などに『連撃』の要領で魔力を爆破、噴射させ推力を得る。当然だが、加減を間違えれば自爆技となってしまう上に、ほんの少しのミスでバランスを崩し転倒する危険なSKILL。


・『戦魔導士の知恵ザ・ウィズダム・オブ・ティアマトー

 上位クラス『戦魔導士ティアマトー』専用パッシブSKILL。魔導と武術、2つの相反する戦闘技術を極めようとする、険しき道を歩む者のみが取得する。攻撃力、魔導力、最大MPが全て上昇。更に、苦手属性以外の魔法習得才覚が開花される。これにより、ヴィラデルの場合、水属性以外全ての属性魔法を極められる可能性を得たことになり、更なる上を目指せることとなった。本SKILLを得てからの自身の努力が重要であるがためか、特にペナルティも無い超強力な上位クラス専用SKILLである。


・『精霊視』

 この世界の大気中に存在する魔法の力を生む存在、精霊を視ることが出来得るSKILL。エルフ族の素質を持った者しか取得できない、非常に珍しい先天性SKILL。精霊の動きを見ることで危険を察知したり、敵がどんな魔法を発動させようとしているかの予兆を掴むことが可能な有用性を持つ。更にエルフ族秘伝の技術テクニック、『混成魔法』を実行するには必要不可欠である。



総評

 今回は魔法が使えないという特殊な状況であったが、ボバッサの発見からクラーケンの討伐にも確かに貢献している。だが、今回の事態は魔法の徒としてより高みを目指せるようになって、ある意味浮かれてもいた彼女に冷や水を掛ける形となり、結果的に彼女の今後を大きく変革させることとなる。




モログ


種族:ミノタウロスハーフ

性別:男

クラス:『皆の希望にして皆の王者プロレスラー

LV:51

攻撃力:250(巨大斧槍-80)

防御力:253(巨大斧槍-100)

魔導力:82(巨大斧槍-30)

速度能力:223(巨大斧槍-80)

精神力:103(巨大斧槍-30)

最大HP(最大耐久力):223

最大MP(最大魔法力):133

最大SP(最大持久力):303

SKILL

 『バーニング・ナックル』

 『サイクロン・クローズライン』

 『サイクロン・チョップ』

 『サイクロン・ステークバスター』

 『ファイナル・アトミック・サイクロン・ステークバスター』

 『ドラゴン・ニー』

 『疾風・星空脚』

 『昇星拳』

 『ダブル昇星拳』

 奥義・『武神金剛拳』

 『ガイザー・バースト』

 『星覇せいは絶掌ぜっしょう方天破ほうてんは

 『皆の希望にして皆の王者プロレスラーとしての矜持』

称号

 西大陸最強、モーデル王国の英雄

功罪

 あり過ぎて書き切れない



・『バーニング・ナックル』

 モログの得意技の一つ。名の通り正に燃える鉄拳。炎纏った拳を突き出しながら突撃するSKILL。当然ながら自らの拳も炎でダメージを受ける。しかし、打撃と共に火炎属性の攻撃ダメージを与えられる為、防御力もしくは精神力のどちらかが高いだけでは耐えることは出来ない強烈無比な一撃となる。


・『サイクロン・クローズライン』

 本来クローズラインとはすれ違いざまに相手の首を腕で刈り取るように倒す技だが、本SKILLはその場で回転、腕を左右に伸ばし、その回転力で相手を弾き飛ばす云わばカウンター技。ただし、超絶なる力を持つ者が行えばその回転力にて竜巻を発生させ、敵を巻き上げたり、引き寄せたりすることも可能。消費MPも少ない。


・『サイクロン・チョップ』

 モログの得意技の一つ。素早い回転力を活かした手刀。事前の回転数により、威力を伸ばすことができる。他のSKILLから派生可能。


・『サイクロン・ステークバスター』

 相手を掴まえて回転しながら投げ飛ばし、それを空中まで追いかけて跳び、再度掴まえて自らの体重とともに地面に叩きつける掴み技。所謂必殺投げ。空中でも発動可能でその場合は空中で相手を振り回し、ホールドしたまま共に地面へと直滑降、叩きつける。一応は加減が可能で相手を死なせたくない場合にも使用する。


・『ファイナル・アトミック・サイクロン・ステークバスター』

 相手を掴まえて裏投げし、掴んだまま放さずに追い駆けるように自分も回転、再び相手の後ろを取るとその勢いを殺さずに空中へとブン投げ、『サイクロン・ステークバスター』同様に自身も追い駆けて跳び、空中で再び掴まえるとそのまま回転しながら自らの全体重をも乗せて相手を脳天から地面に叩き落とす超必殺投げ技。


・『ドラゴン・ニー』

 両足を魔力で包みながら、真空飛び膝二段蹴りの要領で特攻するSKILL。対空、突進、どちらでも使用可能。モログは身長が高い為、対人戦の際、懐に潜られた時の切り札。『サイクロン・ステークバスター』とは逆に加減が効かないのが悩み。


・『疾風・星空脚』

 利き脚を自身に対して垂直に突き出すように高速回転しながら連続蹴りを行うSKILL。超絶なる力を持つ者が行えばヘリコプターのメインブレードよろしく揚力すら持ちえることが出来る。空中でも使用可能。一回転毎にMPとSPを消費する。


・『昇星拳』

 引き付けた右腕を、スタンスを無理矢理広げつつ、地面スレスレから天空へと振り上げるアッパーの勢いごと跳び上がる対空必殺技。


・『ダブル昇星拳』

 左腕での『昇星拳』後、跳び上がり切らずに、今度は本命の右腕で『昇星拳』を、空中に吹っ飛ばされた相手に決める超必殺奥義。


・奥義・『武神金剛拳』

 魔力を全身に高速で巡らせて自身の防御能力を一時的に倍加させるSKILL。発動中は動きが若干鈍くなり、時間で消費するMPの値も高い為、使い処の見極めが必要。副次的な効果として若干の攻撃力増加と、更に微量のHP回復効果も併せ持つ。


・『ガイザー・バースト』

 拳で火と土2つの魔法効果を直接地に叩き込み、同時に指向性も与えつつ自身の眼前に巨大な火柱を発生させる超大技。威力も高いがMPの消費量も恐ろしく高い。また2つの属性の魔法を何度か時間差で起動させるという仕様上、修得難易度も恐ろしく高く、少なくともモーデルではモログ以外の習得者はいない。


・『星覇・絶掌・方天破』

 掌の底と底を合わせるようにして掌底のように突き出し、次いで右脇の下にて掌の形そのままに引き付けて、その両掌の中にて持ち得る全属性魔法力を発動、混ぜ合わせて相手に向けて突き出し反発・反転バーストを起こさせる超荒業。MP・SPを全て消費する為、消耗した状態で使用すればモログの命すら危険なSKILLである。余談だが思いっきり『か○は○波』のモーション。


・『皆の希望にして皆の王者プロレスラーとしての矜持』

 クラス『皆の希望にして皆の王者プロレスラー』専用のパッシブSKILL。近接戦闘能力に関わるステータス値に異常な程のプラス数値を得る。更に、『戦いの観客がいる』・『信頼感で通じ合う仲間からの声援を得る』・『相手の汚い行動(罠や幼い子供が人質に取られる)で危機的状況に陥る』・『HPが最大HPの4分の1以下になる』、以上の条件が当てはまれば当てはまる程更なるステータス値加算が成されていく。ここまでであれば、まるでチートかのようなSKILLだが数々のペナルティがあり、武器を持てばマイナス数値を付与され、過度な防具や丈夫な服装すらも同様。その為、モログの服装はペラペラの薄い金属製のフルフェイスヘルムにマント、上半身は裸で手首に布製のリストガード、空色のやや丈夫なズボンに赤いリングシューズで基本的に通している。他にも『卑怯な行動を取る』・『自身への挑戦者に応えない』・『長期間トレーニングをサボる』・『幼い子供を傷付ける』などの行動を取れば取る程、先とは逆にステータス値減算が行われてしまう。



総評

 クラーケンとの戦闘で大いに貢献し、彼にとっては10年振りにレベルが1上昇した。今回の事でハークの実力を、もちろん虎丸や日毬との連携も込みではあるが、今まで以上に認めることとなった。

 ちなみに、もし最後の最後でクラーケンが逃走を選択していなければ、トドメはモログが刺すことになっていた可能性が高い。




おまけ




ランバート=グラン=ワレンシュタイン

レベル:46→48



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