164 第12話14終:ヒーロー見参!

※出来れば戦闘シーンは是非ストリートファイターV『ザンギエフのテーマ』をお聞きになりながらお読みください。(あくまでも推奨です。ご自身の気持ちがアガる曲でありましたら何でもOKです。同作『リュウ、ケン、ガイル、ナッシュ等々のテーマ』やヒ〇アカの『You Say RUN!』、Undertaleの『Hopes and Dreams』等々。挙げればキリがありませんね)





 とあるモーデルの辺境地方、辺境領ワレンシュタインの真逆側に位置するその領は先代の領主が『魔物らの姿の無い平和な領に』を目指して、領内の財政を傾けるほどにモンスターハントに励んだ結果、領内に住まう魔物を本当に一時期一掃してしまうという快挙を成し遂げていた西大陸の歴史においても非常に稀な歴史を持つ場所となっていた。


 跡目を継いだ現領主は決して暗愚ではなかったが、まず傾いた財政を再建することに神経を傾けており、領内の安全に先代ほど気を配っていなかった事実はあった。

 だが、仮に先代とまではいかなくとも他の地方領主と同じレベルで領内の警戒に当たっていたとしても今回の事件は防げなかったに違いない。


 隣国から、退治されそうになりながらも逃げおおせた一匹の強力な魔物が、より成長し領内に入り込むような事態が発生するなどということは。

 その領から隣接する国はモーデル王国とは比べ物にならないほどに小さい国。

 当然、国内の整備は都市部に集中し、それ以外は疎らに点在する集落があるだけ。国境線に近い辺境には人の住まわぬ、いや、住めぬ土地も多く、それゆえの国境。


 知らせを受けた領主が討伐隊を急いで編成させている正にその最中、そのレベル35にまで到達した、稀に見るほどに強力に成長したモンスターは最も国境に程近い村へと到着してしまっていた。


 普通、ここまで強力なモンスターに襲われようとも建物や作物等の被害はともかく、人的被害はそこまで多くないことが多い。如何な化け物の代名詞たるモンスターといえども余程性邪悪な魔物でなければ自らの腹に収まる量以上のものを殺めようとはしないからだ。

 残酷な話ではあるが、何人かが犠牲になった内に残りの人々は安全な場所まで逃げることが出来るのである。

 だが、運の悪いことにそのレベル35のモンスターは性邪悪な上に、一度討伐されかかったことで人間への憎悪と復讐心を芽生えさせていた。

 その魔物はキマイラだった。



 普通に考えればその村の住民は皆死んだであろう。だが、歓喜の笑い声にも似た不気味な鳴き声を上げながら追い駆けるキマイラに、逃げ惑う幼い兄妹とその父母が、その最初の犠牲者にならんとする正にその時、ヒーローは現れた。


「待てい!!」


 赤いマントを翻しながら急にその場に出現したかのように現れたその男。だが遥か東方、領都が存在する方角から真っ直ぐ延々と上がる土煙が、その男の軌跡を証明するかのようであった。


「これ以上、このオレ様の眼の前でッ! 貴様に誰一人として傷付けさせはせんッッ!!」


 高らかにそう宣言した男は体長10メートルは優にあろうかという巨大なキマイラと対峙しつつ、自らのマントで後方の家族を包むかのように立つ。


「さあ、立て少年少女とその両親たちよ! 後方へと下がるのだッ!」


「「は、はいっ!!」」


 その声にはっとした両親は反射的に応えると息子と娘たちを助け起こし、少しでも離れるべく駆けていく。だが、場所は村の中心地たる広場である。幾つもの家屋が見えるが皆その中で肩を寄せ合って震えつつ窓の隙間から成り行きを窺っているのみだ。彼らの家は既に破壊されて無い。

 その時、一番近くの家屋の扉が開き中からその家族を呼ぶ声があった。その声に導かれて、家族は一塊になってその中へ逃げ込んだ。


 赤きマントの男は頭部を両側に角の生えたフルフェイスヘルムで覆っていた。だが、それでも先の家族が避難し終わる様子を見届けていたことは確かであった。ずっとそちらの方向へ向いていたのだから。しかし、見届けるまで視線を送りながらも何とキマイラとの力比べを行っていた。

 逃げようとする家族の背を追いかけようと身体の大部分を構成する獅子が牙を剥き、爪を立て襲い掛かったからだ。マントの男は素手でキマイラの前脚の、人で言うならば手首に相当する部分を掴みつつ、360度一回転しつつ鮮やかに突進の勢いを殺しながら投げ飛ばし魔物を元の位置へと押し戻していた。

 そのまま腕を組んで立ちはだかる様に仁王立つ。男は超が付くほど巨漢であった。何と3メートルは超えている。四足獣ではあれども全長10メートルを超えるキマイラをして見下ろすほどだった。


「キィイイサマ! ジャマヲスルノカアアア!!」


 何かを引っ掻いたかのような擦過音の如き耳障りな音が何故か言葉を紡ぐ。ちゃんと音としては構成されていたので『念話』の類ではない。キマイラの頭部は獅子、その獅子の背中にくっついたような山羊、そして尻尾の先端にある蛇と、どう考えても人語を話すことが出来るような頭部は存在しない。獅子の身体に壮年の男性の顔が乗っかったような『マンティコア』ではないのだ。


「ほう! 『振動波』を介しての会話かッ!?」


「ソノトオリダニンゲンン! ギザマガオモッテイルヨリモオレタチハカシコイッ! ソシテツヨイノダ! ギザマヲコロシスグニヤツラヲクッテ……!」


 だが、キマイラの演説を阻むかのように男はバッ、とマントを広げ片手を押し留めるかのように掌を広げつつ外連味けれんみたっぷりに突き出した。


「貴様の言葉などに興味はナシッッ!!」


 そして一瞬のうちに赤きマントを脱ぐと天空高く放り投げた。そして言葉を続ける。


「最早一歩たりともこの先には進ませたりはせんッ! 幼き命はッ、このオレ様が守るッ!!」


 そしてかかってこいとばかりに両腕を左右に広げつつ、足を開いて腰を落としスタンスを広げる。

 巨漢の身体は正に鋼の肉体と呼ぶに相応しき体付きであった。

 筋骨隆々。そんな言葉ですら陳腐に思えるほど各部が隆起している。そう、彼はマントの下は上半身裸であった。下半身は丈夫そうな布に包まれてはいるが、内部から押し上げられる大腿部や脹脛ふくらはぎの筋肉によってズボンははち切れそうになっている。ただ、全くの一切、武器になりそうなものを身に着けてはいない。全くの無手、素手であった。


「ブキモモタズニニンゲンゴトキガアアア! オレタチノジャマヲシタコトヲコウカイシナガラ、シネエエエエエ!!」


 10トンを超えるであろう筋肉の塊が躍動し、突撃を開始した。

 ずどん、という地響きさえ起こしぶつかり合う両者であったが、何と巨漢は宣言通り、一歩たりとも後ろには下がらず受け止める。その肉体が躍動し、左手は獅子の顎下を捉え、爪は鋼の筋肉その強さで耐えつつ右手で何とキマイラを少しずつ押し返す。


「ナニッ!? オシカエスダト、バカナァアッ!」


「ぬおおおおおおおおおおおおう!」


 天を衝くような巨漢とはいえ明らかに5倍以上の体積差を逆転してみせる光景は、ある意味シュールでさえあったが、村人たちにとっては正に待ちわびた救世主が到来を確信させるものだったに違いない。次々に家屋の窓が開かれ、そこから歓声に似た声が上がる。

 だが、先程の家族が逃げ込んだ家屋から悲鳴の如き少女の声が漏れた。


「危ないっ!」


 尻尾の蛇の頭がシュルシュルと伸びて来ていたのだ。そのまま巨漢の右肩に齧り付く。そこから毒を注入しようというのだろう。

 これがキマイラの恐ろしさであった。一つの身体に三つの首、それが別個の意識を持って襲い掛かってくるのである。獅子が肉弾戦の直接攻撃、蛇が毒注入の持続攻撃、そして山羊が魔法攻撃と司令塔となることが多い。恐らく『振動波』の魔法で言葉を発しているのも山羊であろう。さっきからあざける様な笑い声の様なものを態々上げていたが、何かに気付き笑い声を止める。


「ナニッ!? ドクガキカン!? イヤ、キバガトオッテイナイノカ!?」


 山羊頭の予想通りだった。蛇頭の牙は巨漢の薄皮一枚を貫いたのみで、毒を注入出来得る深さまで到達していなかったのである。


「その程度ではっ! 我が鋼の筋肉を突破することは、適わんぞおお!」


 言うが早いか巨漢は右手で蛇頭を掴むと力任せに引きちぎる。


「グギャアアアアアアア!? キ、ギザマアアアアアアアア!! ナラバコレハドウダアア! 『火炎放射フレイムシュート』オオ!」


 山羊が空気を震わせながら火の中級魔法を唱えると同時にその眼前へと赤く光る魔法陣の如きものが出現し、その中心から炎が吐き出され巨漢の身体を呑み込む。


「むうっ!?」


「「「あああっ!?」」」


 見守る少年少女や大人たちからも悲痛な声が上がる。巨漢の肉体の頑強さは今までの戦いの様子を見守る中で十二分に伝わっていたが、流石に至近距離から炎を連続で放射されてダメージを受けぬ筈がない。


「ぬうううううううう!」


「ハハハハハハハハハ! ナマイキナニンゲンメッ! コゲシヌガイイィイイ!!」


「が、がんばってえー!」


「負けないでー!」


 その時、巨漢の背に向かって2つの声援が飛んだ。

 先程巨漢が庇った小さな兄妹たちであった。

 だがその後にも続々と声が続く。


「勝ってえーー!」


「そんなやつやっつけちゃえー!」


「負けちゃだめー!」


 口々に上がる声援はどれも親の手を振り切って駆け付けた子供たちのものであった。

 その姿に遅ればせながら大人たちも続いていく。


「勝ってくれええ!」


「頑張れええええー!」


「負けんな、ヒーロー!」


 その時、奇跡が起こった。限界以上まで膨れ上がっていたように見えた巨漢の筋肉が更にパンプアップしたのだ。そしてなんと未だ放射され続ける炎を跳ね返したのである。

 跳ね返された炎はキッチリと、放射元の山羊頭に襲い掛かる。


「ナッ、ナニイイイイイイイ!? ソンナバカナギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


「もう大丈夫だッ! ありがとう、少年少女たちよッ! 君たちの声援がオレ様に力を与えてくれるッ! うおおおおおおおおおおッッ!!」


 気合一発、巨漢は獅子の牙すら最早文字通り歯牙にもかけず目の前のキマイラを抱え込むようにガッチリと組み合う。

 そして誰かが叫んだ。


「「「も、持ち上げたあアアアアアアア!!」」」


 言葉通り、驚くことに巨漢の極太たる2本の腕は10トンは超えようかという巨大なキマイラの肉体を天高くまるで空でも貫くかのように真っ直ぐと持ち上げた。

 そのまま『ブレーンバスター』の体勢でゆっくりと180度振り向き、地に叩き落とした。


「ナッ、ナニイイウオワアアアアアアアア、ギャブッ!?」


 背中から地煙舞い上がるほどに叩きつけられ、当然背中から生えたかのような山羊頭が叩き潰される『ゴギリ』という鈍い音が同時に響く。そのまま巨漢は掴んだホールドを外すことなく跳び上がりバク転。キマイラの後ろを取った形となりつつもその勢いを殺すことなく両の腕にありったけの奇跡チカラを籠める。


「おおおおおおおおお、ファイナル・アトミック―――!」


 そしてそのまま空中へと投げ飛ばした。天高く。


「グアアアアア、ナ、ナンダアアアアアア!?」


 すかさず巨漢もその後を追い駆けて跳躍する。空中で再びキマイラを捉え直した巨漢の姿が、突然雲を割いて現れ出でた太陽に輝き照らされる。


「―――サイクロンッ!!」


「「「「「いっけえええええええええええええええええ!!」」」」」


 空中でキマイラの腰元を締め上げるかのようにガッシリと両の腕でホールドし、縦に魔物ごと回転しだした巨漢の声に合わせ、幾人もの子供たちの声援が重なる。


「―――ステーーークバァアスタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


 そして回転により勢いを増した巨漢とキマイラは、まるで天より落ちてきた隕石の如く地に突き刺さる。

 地鳴りの如き衝撃と、火山の噴火とすら思える衝突音と共に。


――――ドッグアアアアアアアアアアアアアアアアァァァン!!!!


 盛大に立ち込める土煙で周囲が包まれ、誰もが正確に状況を掴めぬ中、子供たちは固唾を飲んで一点を凝視する。ある少年は小さな両拳を握り締めながら、ある少女は神に祈るかの様に。

 そして、一人の少年が空を指差し声を上げる。


「あっ、あれっ!」


 その少年が指差す先には、巨漢が戦闘開始とほぼ同時に天空へと放った赤きマントが風に乗ってふわふわと降臨していた。マントはまるで主を探し求めるかのように、風に乗って先の強烈な落下点の中心部に向かってゆっくりと降下していった。

 そして、太陽を掴むかの如く、天空に向けて突き出された大きな掌がそれを掴んだ瞬間、正にその瞬間、小さな突風が巻き起こり土煙を弾き飛ばした。

 そこに現れたのは輝く太陽の光を全身に受け、かかげるかのように誇らしげに赤いマントを掴んだ右手を握りしめつつ拳を突き上げる大男の姿があった。


 足元にはキマイラの肉体は無く、クレーターのようになった衝撃痕の中心に転がる赤みがかった魔晶石がその末路を示しているかのようであった。


 それは勝利。

 危機は去った。いや、守られた。守ってくれた。


 うわああああああああああああああああーーー!


 村人たちの安堵と、英雄を称える歓声は村全体を包み超え空高くまでこだました。




「ありがとうございましたありがとうございましたありがとうございました―――」


 涙ながらに何度も頭を下げる村長に、すっかり優しげな雰囲気を醸し出し始めた巨漢はまとわりつく子供たちを愛子あやしながらも何度もうなずき返し応える。


「気にすることは無いッ。皆が無事であったッ。これだけでオレ様は嬉しいッ」


「―――本当に、本当にありがとうございました。お武家様、これを」


 村長は彼の妻らしき女性から綺麗に土埃を拭われた魔晶石を受け取ると、恭しく巨漢に向かってそれを差し出した。

 だが、それを視て優しき巨漢は首を横に振って言う。


「要らぬッ」


「え、ええっ!? 何を申されます!? これはお武家様、あなた様のものでございます! こんな大きな魔晶石、さぞ価値がございますでしょう! 何卒是非、お納めください!」


 必死になって抗弁する村長に向かって更に巨漢は首を横に振る。


「では聞くが村長殿ッ。此度の襲撃、我が力にて確かに人的被害は皆無かもしれんッ。だが、壊された家屋、納屋、倉庫、荒らされた田畑ッ、それらを補填、そして修繕する当てはあるのかねッ!?」


 それはつまりこういう時の為に備えて貯めたお金でもあるのか、という意味でもあった。


「そっ、それはっ! し、しかしそれであっても些か、どころではなく、これでは頂き過ぎでは!?」


「気にすることは無いッ。オレ様には不要ッ、それだけだッ。さてッ、オレ様はそろそろ出発せねばならぬッ! 本分を果たさねばイカンからなッ!」


 その言葉に群がる子供たちから「えーーーー!?」という残念そうな声が上がる。彼はそんな子供たちの頭を一人一人優しく撫でたり、肩に手を置いたり、背中をさすったりすると立ち上がった。


「お、お待ちくださいお武家様! 本分とは一体!? それにお名前もお聞きしておりません!」


「本分など決まっておるッ! オレ様は冒険者ッ! となれば本分は人助けよッ! そしてオレ様の名はッ……んん?」


 肝心なところで巨漢は言い淀んでしまう。そしてとある方向に視線を送る。その方角は東方。領都のある方角だ。


「ど、どうなされましたお武家様?」


「しッ、村長殿。聞こえんかね?」


 何をと問おうとした村長に様子を窺っていた子供の一人が答える。


「何か聞こえる。人の声と、……足音?」


「耳が良いな少年ッ」


 巨漢が見事答えた少年を称えるとほぼ同時に、地平線の先、遥か領都へとつながる街道の先からものすごい勢いで一人の若い男が駆けて来ていた。

 立ち昇る土煙を後に残し、青年はごく短い時間で巨漢の元に辿り着く。


「よ、良かった、間に合いましたか、モログ様!」


「うむッ、ギルド長殿ッ。御覧の通りだッ!」


「あ、ありがとうございました! 此度も救って……! 危機を救って頂き感謝いたします! して……」


「おおッ、またも何処かに危機へと陥っている人々がいるのか!?」


「そ、そうではございませぬ! 長いことモログ様にご依頼いただきました調査が漸く進展致しました! くだんの、モログ様が捜索していらっしゃいます魔獣は現在、古都ソーディアンに運ばれた模様でございまして、それをお伝えに参りました!」


「なにッ!? 感謝いたすぞギルド長よッ! では、皆の者ッ、達者に暮らせッ! ではなッ、さらばだッ!」


「ああっ……!? お待ち下さいモログ様!?」


 何処かのギルド長が止める間もなく、モログは再度奔り出した。救いを求める人の元に向かう義勇の心と、己の目的のために。

 その背には子供たちからの感謝と別れの言葉をたっぷりと背に受けながら。


「モログ……さま、か。一体何者なのだ……」


 太陽の如き明るさと優しさを振りまきながら、嵐の如く去る巨漢に村長は呟くように言う。その誰に向かってでもない呟きに答えるように、巨漢に最も懐き、その身にまとわりついていた幼女が口を開いた。


「えへへへ……、あたし分かっちゃったかも……きっとね」


 幼女の言葉は風に溶けていく。その曇りなき瞳の奥には先ほど見た、フルフェイスヘルムの中にチラリと覗いた髭らしき体毛の赤茶けた色が残っていた。






第12話:Hooked & Feeling 完

次回、学園編最終話、第13話:The Long Kiss Goodnightに続く。

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