99 第8話終了時点での主要人物のステータス一覧




※便宜上分かり易さの為、本名・愛称・性別等を表記しておりますが、本来『鑑定』及び『鑑定法器』ではこれらは看破できません。

※武器は装備する、つまりは握ることではじめてプラス数値の効果を発揮します。

※基本的には本編とは内容が直結しておりませんので、読み飛ばしていただいても結構です。作者の資料置き場のようなモノですが、若干のネタバレが含まれてもいます。




ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー(※変わってない)


愛称:ハーク

種族:ウッドエルフ

性別:男

クラス:『魔獣使いビーストテイマー

LV:19

攻撃力:44(刀+90)(大太刀+110)

防御力:25(大太刀+10)

魔導力:55

速度能力:56(刀-5)(大太刀-11)

精神力:52

最大HP(最大耐久力):31

最大MP(最大魔法力):57

最大SP(最大持久力):32

SKILL

 『回復ヒール

 『種火リトルファイア

 一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 奥義・『大日輪』

 一刀流抜刀術奥義・『神風』

 秘剣・『山津波』

 ????(潜在能力)


称号

 なし

功罪

 なし



補足説明


・『回復ヒール

 回復魔法。水系統の魔法であり、水を物質変換して傷を埋めるように治療する。魔力効率は非常に悪い。が、ある程度以上の魔法力の持ち主であれば部位欠損すら治すことが可能。現在のハークにはまだまだ魔力不足。


・『種火リトルファイア

 火系統の生活魔法。指先に小さな火を発生させ、焚き木に着火する。飛距離は30センチ程度。魔力効率が良い代わりに、魔力をどれだけつぎ込んでも威力も飛距離もほとんど変化しない。


・一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 ハークがこの世界で初めて顕現させたSKILL。無我夢中で発動させたが故か、その時発した言葉全てが技名として世界に刻まれてしまっている。前世の剣術家、示現流開祖・東郷藤兵衛重位とうべえしげかたが見せた、岩塊ですら一刀両断にする秘技を、彼なりにこの世界で完全再現させた技。発動には非常に時間がかかり、約10秒と実戦での使用をためらう程に長い。さらにこの世界のSKILLシステムのお蔭で、技名を一言一句発言しないと上手く発動しないこともある。当然、実戦であれば相手にバレバレ。数々のデメリットを抱えてはいるが、威力は正に断てぬものなし。レベル100のドラゴン相手に逆鱗を斬り裂いている。これさえ決まれば、という超強力なSKILLではあるものの、実戦で使用するには仲間のサポートは必須。また、一撃にほぼ全ての魔力と周囲の精霊の助けを必要とし(尚、精霊が陰ながらサポートしていることをハークは現時点で気づいていない。また、発動に10秒という長い時間を必要とするのは精霊が彼の刀に集まるのにかかる時間も原因の一つ)、SPも大量消費する関係で事実上、一回の戦闘で一発限り。しかも、その後の戦闘がほぼ不可能となるという超絶リスキー技。


・奥義・『大日輪』

 この世界のSKILL構造を理解したハークが新たに開発した刀技。踏み込んで、魔力を込めた刀を360度水平斬りすることで周囲を薙ぎ払う。新開発した大太刀と合わせれば、自分を中心に半径3メートルの周囲を完全に制圧することも可能。本来は対集団戦で威力を発揮する。武器を完全に振り切る関係上、躱されれば大きな隙を相手に晒すことになるが、大太刀のリーチにより後ろに躱されるのであれば問題ないと思われる。大太刀の切れ味と相まって消費魔力の割に威力が高い。


・一刀流抜刀術奥義・『神風KAMIKAZE

 ハークが『連撃』を参考に新開発し、ぶっつけ本番で習得したSKILL。その名の通り抜刀術、つまりは居合斬りであるが、抜刀の際に刀だけでなく鞘にも魔力を流し、鞘の内部で爆発させて、その反動を利用して剣速、及び斬撃力を大幅に向上させる技である。無論、無茶な使用法であり、本来であれば刀と鞘へのダメージは計り知れず、双方砕け散ることになりかねないが、刀と鞘を魔力で包むことでコーティングし、この問題をクリアしつつ更に威力の向上に役立てている。また、技の発動、抜刀から攻撃、そして元に戻すかのように納刀という一連の動作をSKILLの流れ自体に組み込んでいる。これにより、構えから「一刀流抜刀術奥義」の言で発動、攻撃からの流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメる、という、技名を発声している最中に攻撃が完了している、この世界では変則的な戦闘SKILLとなるばかりか、技が完結した瞬間にまた同じ技を打てる体勢に戻るため、1対1で相手を正面に捉え続ける限り隙が全く存在しない効果も生む。

 その剣速は速度に於いて『一つの極致』に達しており、前世の世界に於いて、人間の関節構造上最速を優に超克、ステータスの恩恵を受けた今世の世界だからこそ実現できた剣閃となった。ハークはこの技を『一つの完成形』『限界を乗り越えた一撃』と評している。

 ただし、ハークの体格上の問題、つまりは現在の腕の長さ故に大太刀『斬魔刀』では使うことが出来ず、それよりもリーチの短い剛刀でのみ使用可能である。その為、単体攻撃用、並びに、対人専用SKILLとも言える。


・秘剣・『山津波』

 虎丸の『斬爪飛翔ソニッククロー』を参考に、『音速斬撃ソニック・ブーム』というSKILLにて斬撃を飛ばすことが可能という事を知ったハークが、レベル不足故に『音速斬撃ソニック・ブーム』を習得できなかったがため、新開発したSKILL。所謂、地走り。助走後、魔力を込めた剛刀、或いは大太刀で地面を斬り上げることで土石流を発生させ、込めた無数の斬撃で離れた敵も斬り刻む。対集団でも使えないことはないが、どちらかと言えば対個人戦向け。威力は『大日輪』に大きく劣るが、消費魔力はそれよりも多い。リーチは約15メートル。空中の相手には使用できない上に、リーチ(『斬爪飛翔ソニッククロー』は約30メートル以上)や威力の面で参考にした『斬爪飛翔ソニッククロー』には及ばない。しかし、他の人間からすると、本来ならレベル30後半で漸く習得できる斬撃飛ばしを僅か19というレベルで実現したことは大いに驚嘆に値し、非常識レベルとも評されるべきものである。


・????(潜在能力)

 潜在的に備えてはいるが、まだ完全に己のものにしていない能力。その為、任意の能力発動は出来ず、発動出来たとしても不完全。

 秘めたる特殊能力と言えば聞こえはいいが、一生ものに出来なかったり、出来たとしてもそれが一体何の役に立つの?と首を傾げるような能力であることも多く、ハーク自身もそれ程期待はしていない。



総評

 珍しくレベルも上がっていなければ、新しいSKILL開眼もしていない。しかし、ジョゼフとの御前試合を経て、この世界での戦闘への理解はさらに深まった。




虎丸(※変わってない)


種族:ビャッコ(精霊獣)

性別:なし(精霊獣になった際に性別の概念が消えた。元々の性別は実はメス)

LV:38

攻撃力:155

防御力:73

魔導力:39

速度能力:235

精神力:72

最大HP(最大耐久力):111

最大MP(最大魔法力):68

最大SP(最大持久力):103

SKILL

 『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 『森林の王者キングオブフォレスト

 『斬爪飛翔ソニッククロー

 『野生の狩人ワイルドアサシン

 『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 『鑑定』

 『念話』

称号

 ハーキュリースの守護精霊獣

功罪

 なし



・『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 大型の四足型魔獣種の一部が持つ特殊能力『魔獣の剛毛皮ワイルドペレイジ』の強化版。ビャッコに進化の際、獲得した。戦闘中に全身の毛が強靭になり、生半可な斬撃を弾き、打撃にも強い。レベルに比べ低い防御力をこれで補う。


・『森林の王者キングオブフォレスト

 フォレストタイガーのみが持つ特殊能力『森林の悪魔フォレストランペイジ』がビャッコに進化した際に強化されたSKILL。『森林の悪魔フォレストランペイジ』が森林での戦闘時のみ機動力を向上させる効果に対して、障害物が多い場所であれば何処でも発動するようになった。この為、ビャッコは元々のステータス傾向も手伝い、かなりのスピード特化となる。


・『斬爪飛翔ソニッククロー

 ビャッコに進化した際に獲得した新SKILL。斬撃を飛ばす武術SKILL『音速斬撃ソニック・ブーム』に対する、飛ぶ斬撃の魔獣版。効果もほぼ同じ。


・『野生の狩人ワイルドアサシン

 フォレストタイガーの頃から持つSKILL。暗殺用SKILLのようなもので、隠れれば周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。


・『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 一部の魔物・魔獣種・龍種が使う大咆哮。主に威嚇の他、大音響による耳をつんざく効果、ヘイトを集めたり、恐慌を与えたりといった効果を対象に与えるが、龍種など能力が高くなると物理的な力を持つようになり、人間種など軽く吹き飛ばしたりできるようになる。


・『鑑定』

 相手のレベルを瞬時に読むことが出来るSKILL。更に時間をかけて対象者を凝視すれば、ステータス、所持SKILL、称号や功罪、さらには現在のHP、MP、SPまで看破出来るようになる。その為、戦闘には非常に有効なSKILLであり、『鑑定』SKILL持ちにブラフは通用しない程である。が、取得条件が非常に困難で、人間種全体で見ても取得者は僅か。


・『念話』

 喉の構造から言葉を発することの出来ぬ魔物、魔獣種、龍種が意思疎通を行う際に使用するSKILL。ある程度の高度な頭脳を持っていなければ意味は無く、そういう意味でもある程度以上の上位種でなければ扱うことは出来ない。水中を始め、発声不能な状況でも会話可能であり、『念話』SKILL持ちであっても基本的には他人の会話内容を盗み聞くことは出来ないため、実はかなりの有用SKILL。ただし、『鑑定』SKILL並みに取得条件は困難で、亜人種にはそれなりに居るが、人族での習得者は少ない。『念話』可能距離は通常100メートル程度。熟練者は1キロメートルまで届くが、対象者の位置を正確に掴んでいなければならない。尚、受け手側の精神値が高ければ、煩い場合や煩わしい場合に遮断することも可能。



総評

 今回もサポートや移動手段や索敵と大活躍であったが、戦闘はほぼ行っていない。




スウェシア(※変わっていない)


愛称:シア

種族:ジャイアントハーフ

性別:女

クラス:『戦士ファイター

LV:25

攻撃力:83(大槌+27)

防御力:85(鎧+18)

魔導力:26

速度能力:56(大槌-15)(鎧-15)

精神力:50

最大HP(最大耐久力):102

最大MP(最大魔法力):37

最大SP(最大持久力):99

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

称号

 古都の武具職人

功罪

 なし



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。



総評

 現在、『剛連撃』を習得すべく練習中。実は速度能力があとほんの少し足らないが、努力すれば習得可能領域にいる。




シン(※装備等が変わっただけ)


種族:ヒューマン

性別:男

クラス:『剣士ソードファイター

LV:22

攻撃力:54(小太刀+33)

防御力:52(盾+10)(鎧+11)

魔導力:45

速度能力:49(小太刀-6)(盾-8)(鎧-10)

精神力:41

最大HP(最大耐久力):55

最大MP(最大魔法力):46

最大SP(最大持久力):53

SKILL

 なし

称号

 サイデ村の守護者

功罪

 なし



総評

 第8話中盤では最も活躍したが、敵のレベルが低すぎてステータス的には成長していない。しかし武器を刀に替え、その修練も誰よりも真面目にこなしたことで攻撃力だけが大きく向上を見せている。後はSKILLを習得するだけでさらに大きく成長できることだろう。




テルセウス


本名:アルティナ=フェイク=バレソン=ディーナ=モーデル

性別:女

種族:ヒューマン

クラス:『魔道騎士マジックナイト

LV:17

攻撃力:40(小太刀+26)

防御力:40(小盾+5)(軽鎧+5)

魔導力:45(小盾+5)

速度能力:38(小太刀-6)(小盾-6)(軽鎧-5)

精神力:42

最大HP(最大耐久力):44

最大MP(最大魔法力):47

最大SP(最大持久力):39

SKILL

 『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 『大地の庭師アース・ガーデナー

 『電撃の接触ショックタッチ

 『雷電の矢エレクトロ・アロウ

称号

 大商人の子(モーデル王国第二王女、モーデル王国王位継承権資格者)

功罪

 なし



・『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 土魔法系統の初級魔法を全て使うことが出来るSKILL。習得した初級魔法に限り、自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能となる。とは言っても、戦いに使用出来るような魔法は小石を飛ばす『小石の飛礫ストーンバレット』のみで他は生活魔法。土魔法は野外活動する際に便利な魔法が多く、サバイバルに非常に向いている。


・『大地の庭師アース・ガーデナー

 土魔法系統の中級魔法。草木を魔法力の続く限り意のままに急速成長させたり、操作したり、或いは熟成、そして枯死させることの出来る魔法SKILL。一応、戦闘用魔法に分類されてはいるが、使い方次第で様々な利用法が考えられ、生活魔法と捉えている者も少なくない。


・『電撃の接触ショックタッチ

 雷魔法系統の初級魔法。電撃を纏わせた身体の一部で相手に触れ、一時的に痺れさせる戦闘用魔法SKILL。基本的には手の平に発動させるが、熟練すれば他の箇所でも自由に発動させることも可能。注ぎ込む魔力の量を調整できるようになれば、逆に気付きつけに利用するなどと言う芸当も出来る。


・『雷電の矢エレクトロ・アロウ

 雷魔法系統の初級魔法。その名の通り雷の矢を放つ。威力、飛距離共に低いが発動してしまえば避ける術が無い程に射出速度は速い。ただし、着弾地点を正確に設定する必要があるため、発動には手間と時間が掛かり、連発は出来ず、誘導も勿論出来ない。



総評

 今回最もレベルが上がった主要人物。武器を小太刀に替えたことで近接攻撃力が劇的に向上した筈ではあるが、現在パーティー内で唯一の攻撃魔法使いであるが為に、実戦では魔法による遠距離支援を任されることが多く、中々に使う機会が無い。お姫様だったこともあり、今まであまり激しい運動もしてこなかったというよりやらせてもらえぬ立場であったため、刀修練組3人の中では結果が出るのが最も遅かった。




アルテオ


本名:リィズ=オルレオン=ワレンシュタイン

性別:女

種族:ヒューマン

クラス:『騎士ナイト

LV:18

攻撃力:48(長巻+38)

防御力:47(長巻+3)(軽鎧+5)

魔導力:36

速度能力:47(長巻-17)(軽鎧-5)

精神力:40

最大HP(最大耐久力):51

最大MP(最大魔法力):42

最大SP(最大持久力):52

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

称号

 テルセウスの従者(アルティナの友、ワレンシュタインの姫、獣人達の姫)

功罪

 なし



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。



総評

 元々の素質である身体のしなやかさを十全に活かすことの出来る武器と出会い、今回刀修練組3人の中で最も先へと進んだ人物である。村落周辺の調査討伐戦でも多くのモンスターにトドメを刺し、既にハークとのレベル差も僅かに1つだけとなった。




ジョゼフ=オルデルステイン


種族:ヒューマン

性別:男

クラス:『戦士ファイター

LV:31

攻撃力:85(斧槍+25)

防御力:82(斧槍+5)

魔導力:56

速度能力:70(斧槍-20)

精神力:72

最大HP(最大耐久力):101

最大MP(最大魔法力):71

最大SP(最大持久力):99

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

 『剛連撃』

 『剛乱撃』

 『瞬動』〈NEW〉

称号

 古都のギルド長、

功罪

 ソーディアンの英雄



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。


・『剛連撃』

 名の通り『剛撃』と『連撃』を組み合わせたような武術SKILL。魔力を武器に込めて攻撃力を向上させた状態で『連撃』並みの速度で連続攻撃を仕掛ける。複合SKILLであるために消費魔力は高く、使用し続ける時間によって加速度的に増していく。最低でもレベル30にまで達した猛者にしか習得できないと言われており、強者の登竜門SKILLとも呼ばれる。


・『剛乱撃』

 『剛連撃』と非常に酷似したSKILL。ある意味劣化版とも言える。このSKILLは攻撃力と攻撃速度はそのままにコントロールをある程度手放しており、それが消費MP軽減に役立っている。それ故に精密な攻撃は出来なくなっており、ランダムに近くなる。


・『瞬動』〈NEW〉

 移動速度強化の高等SKILL。背中や肩、腰、足裏などに『連撃』の要領で魔力を爆破、噴射させ推力を得る。当然だが、加減を間違えれば自爆技となってしまう上に、ほんの少しのミスでバランスを崩し転倒する危険なSKILL。完全に制御出来るようになれば技の途中である程度の軌道修正も可能。連続で発動することで『瞬動』のスピードを維持しながら縦横無尽にMPが尽きるまで動くことの出来る、更なる上級SKILLも存在している。


総評

 この世界に於いて、ハークにとって初めてと言っても過言ではない程に武を研鑽し、積み重ねていた相手。早くに冒険者としての頭角を現したジョゼフであったが、それ故に、『限界レベル』へと到達するのも早かった。だが、彼はその飽くなき向上心故に自己流の鍛錬と探求を現役を退いた後もずっと続け、遂にはレベルに収まらぬ程の実力を、自らも知らぬ内に手に入れていた。レベル31となって、晴れて『瞬動』のSKILLも手に入れたジョゼフは、ハークがこの世界に来て初めて戦った古都3強の一人ダリュドなどよりも、レベルはまだ数レベル下にも拘らず、圧倒的に強い相手であった。





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