51 第5話終了時点での主要人物のステータス一覧




※便宜上分かり易さの為、性別を表記しておりますが、本来『鑑定』及び『鑑定法器』では性別までは看破できません。

※武器は装備する、つまりは握ることではじめてプラス数値の効果を発揮します。




ハーキュリース=ヴァン=アルトリーリア=クルーガー


愛称:ハーク

種族:ウッドエルフ

性別:男

クラス:『魔獣使いビーストテイマー

LV:18

攻撃力:41(刀+90)(大太刀+110)

防御力:23(大太刀+10)

魔導力:53

速度能力:53(刀-5)(大太刀-11)

精神力:50

最大HP(最大耐久力):28

最大MP(最大魔法力):54

最大SP(最大持久力):31

SKILL

 『回復ヒール

 『種火リトルファイア

 一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 奥義・『大日輪』

 一刀流抜刀術奥義・『神風』〈NEW〉

 ????(潜在能力)


称号

 なし

功罪

 なし



補足説明


・『回復ヒール

 回復魔法。水系統の魔法であり、水を物質変換して傷を埋めるように治療する。魔力効率は非常に悪い。が、ある程度以上の魔法力の持ち主であれば部位欠損すら治すことが可能。現在のハークにはまだまだ魔力不足。


・『種火リトルファイア

 火系統の生活魔法。指先に小さな火を発生させ、焚き木に着火する。飛距離は30センチ程度。魔力効率が良い代わりに、魔力をどれだけつぎ込んでも威力も飛距離もほとんど変化しない。


・一意専心・一芯同体・示現流・奥義・『断岩だんがん・チェスト』

 ハークがこの世界で初めて顕現させたSKILL。無我夢中で発動させたが故か、その時発した言葉全てが技名として世界に刻まれてしまっている。前世の剣術家、示現流開祖・東郷藤兵衛重位とうべえしげかたが見せた、岩塊ですら一刀両断にする秘技を、彼なりにこの世界で完全再現させた技。発動には非常に時間がかかり、約10秒と実戦での使用をためらう程に長い。さらにこの世界のSKILLシステムのお蔭で、技名を一言一句発言しないと上手く発動しないこともある。当然、実戦であれば相手にバレバレ。数々のデメリットを抱えてはいるが、威力は正に断てぬものなし。レベル100のドラゴン相手に逆鱗を斬り裂いている。これさえ決まれば、という超強力なSKILLではあるものの、実戦で使用するには仲間のサポートは必須。また、一撃にほぼ全ての魔力と周囲の精霊の助けを必要とし(尚、精霊が陰ながらサポートしていることをハークは現時点で気づいていない。また、発動に10秒という長い時間を必要とするのは精霊が彼の刀に集まるのにかかる時間も原因の一つ)、SPも大量消費する関係で事実上、一回の戦闘で一発限り。しかも、その後の戦闘がほぼ不可能となるという超絶リスキー技。


・奥義・『大日輪』

 この世界のSKILL構造を理解したハークが新たに開発した刀技。踏み込んで、魔力を込めた刀を360度水平斬りすることで周囲を薙ぎ払う。新開発した大太刀と合わせれば、自分を中心に半径3メートルの周囲を完全に制圧することも可能。本来は対集団戦で威力を発揮する。武器を完全に振り切る関係上、躱されれば大きな隙を相手に晒すことになるが、大太刀のリーチにより後ろに躱されるのであれば問題ないと思われる。大太刀の切れ味と相まって消費魔力の割に威力が高い。


・一刀流抜刀術奥義・『神風KAMIKAZE』〈NEW〉

 ハークが『連撃』を参考に新開発し、ぶっつけ本番で習得したSKILL。その名の通り抜刀術、つまりは居合斬りであるが、抜刀の際に刀だけでなく鞘にも魔力を流し、鞘の内部で爆発させて、その反動を利用して剣速、及び斬撃力を大幅に向上させる技である。無論、無茶な使用法であり、本来であれば刀と鞘へのダメージは計り知れず、双方砕け散ることになりかねないが、刀と鞘を魔力で包むことでコーティングし、この問題をクリアしつつ更に威力の向上に役立てている。また、技の発動、抜刀から攻撃、そして元に戻すかのように納刀という一連の動作をSKILLの流れ自体に組み込んでいる。これにより、構えから「一刀流抜刀術奥義」の言で発動、攻撃からの流れる動きで納刀と同時に「『神風』」の言でシメる、という、技名を発声している最中に攻撃が完了している、この世界では変則的な戦闘SKILLとなるばかりか、技が完結した瞬間にまた同じ技を打てる体勢に戻るため、1対1で相手を正面に捉え続ける限り隙が全く存在しない効果も生む。

 その剣速は速度に於いて『一つの極致』に達しており、前世の世界に於いて、人間の関節構造上最速を優に超克、ステータスの恩恵を受けた今世の世界だからこそ実現できた剣閃となった。ハークはこの技を『一つの完成形』『限界を乗り越えた一撃』と評している。

 ただし、ハークの体格上の問題、つまりは現在の腕の長さ故に大太刀『斬魔刀』では使うことが出来ず、それよりもリーチの短い剛刀でのみ使用可能である。その為、単体攻撃用、並びに、対人専用SKILLとも言える。


・????(潜在能力)

 潜在的に備えてはいるが、まだ完全に己のものにしていない能力。その為、任意の能力発動は出来ず、発動出来たとしても不完全。

 秘めたる特殊能力と言えば聞こえはいいが、一生ものに出来なかったり、出来たとしてもそれが一体何の役に立つの?と首を傾げるような能力であることも多く、ハーク自身もそれ程期待はしていない。



総評

 地道なレベルアップで漸くステータス傾向の改善がややみられるようになり、攻撃力及び速度能力の面で考えれば、近接戦で前衛を張れる値には達したと言えるようになった、…のかもしれない。しかしながら、依然として防御力と最大HPが低いので、一撃貰うだけで致命傷を負いかねないのは相変わらず。即時発動可能な奥義・『大日輪』に加え、新しいSKILL、一刀流抜刀術奥義・『神風』も習得したことで、更なる戦いのバリエーションも手に入れた。次なる目標は、種族特性故に伸び率の良い魔導力をどう生かすか、ということになるであろう。





虎丸


種族:ビャッコ(精霊獣)

性別:なし(精霊獣になった際に性別の概念が消えた。元々の性別は実はメス)

LV:38

攻撃力:155

防御力:73

魔導力:39

速度能力:235

精神力:72

最大HP(最大耐久力):111

最大MP(最大魔法力):68

最大SP(最大持久力):103

SKILL

 『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 『森林の王者キングオブフォレスト

 『斬爪飛翔ソニッククロー

 『野生の狩人ワイルドアサシン

 『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 『鑑定』

 『念話』

称号

 ハーキュリースの守護精霊獣

功罪

 なし



・『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ

 大型の四足型魔獣種の一部が持つ特殊能力『魔獣の剛毛皮ワイルドペレイジ』の強化版。ビャッコに進化の際、獲得した。戦闘中に全身の毛が強靭になり、生半可な斬撃を弾き、打撃にも強い。レベルに比べ低い防御力をこれで補う。


・『森林の王者キングオブフォレスト

 フォレストタイガーのみが持つ特殊能力『森林の悪魔フォレストランペイジ』がビャッコに進化した際に強化されたSKILL。『森林の悪魔フォレストランペイジ』が森林での戦闘時のみ機動力を向上させる効果に対して、障害物が多い場所であれば何処でも発動するようになった。この為、ビャッコは元々のステータス傾向も手伝い、かなりのスピード特化となる。


・『斬爪飛翔ソニッククロー

 ビャッコに進化した際に獲得した新SKILL。斬撃を飛ばす武術SKILL『音速斬撃ソニック・ブーム』に対する、飛ぶ斬撃の魔獣版。効果もほぼ同じ。


・『野生の狩人ワイルドアサシン

 フォレストタイガーの頃から持つSKILL。暗殺用SKILLのようなもので、隠れれば周囲に溶け込み見つかりにくくなり、その状態で敵に発見されずに初撃を与えられるとダメージボーナスを得られる。


・『強烈咆哮ハウリング・ヒート

 一部の魔物・魔獣種・龍種が使う大咆哮。主に威嚇の他、大音響による耳をつんざく効果、ヘイトを集めたり、恐慌を与えたりといった効果を対象に与えるが、龍種など能力が高くなると物理的な力を持つようになり、人間種など軽く吹き飛ばしたりできるようになる。


・『鑑定』

 相手のレベルを瞬時に読むことが出来るSKILL。更に時間をかけて対象者を凝視すれば、ステータス、所持SKILL、称号や功罪、さらには現在のHP、MP、SPまで看破出来るようになる。その為、戦闘には非常に有効なSKILLであり、『鑑定』SKILL持ちにブラフは通用しない程である。が、取得条件が非常に困難で、人間種全体で見ても取得者は僅か。


・『念話』

 喉の構造から言葉を発することの出来ぬ魔物、魔獣種、龍種が意思疎通を行う際に使用するSKILL。ある程度の高度な頭脳を持っていなければ意味は無く、そういう意味でもある程度以上の上位種でなければ扱うことは出来ない。水中を始め、発声不能な状況でも会話可能であり、『念話』SKILL持ちであっても基本的には他人の会話内容を盗み聞くことは出来ないため、実はかなりの有用SKILL。ただし、『鑑定』SKILL並みに取得条件は困難で、亜人種にはそれなりに居るが、人族での習得者は少ない。『念話』可能距離は通常100メートル程度。熟練者は1キロメートルまで届くが、対象者の位置を正確に掴んでいなければならない。尚、受け手側の精神値が高ければ、煩い場合や煩わしい場合に遮断することも可能。



総評

 久々のレベルアップ。だがステータス傾向に変化はない。ビャッコのような精霊獣は、生まれ持ったステータスの偏りがレベルアップごとにより顕著になっていく性質にある。元々が極端なスピード偏重型なのだ。『精霊獣の剛毛皮エレメンタルペレイジ』で自身の弱点を補強している、と言っても限度はある。数値的に、この先も魔導力には頼れる可能性は皆無の為、『斬爪飛翔ソニッククロー』や『強烈咆哮ハウリング・ヒート』等、強力な遠距離攻撃、便利な援護SKILLを既に取得してはいるが、更なる戦闘力向上の為には習得SKILL数を増やしていく必要がある。





スウェシア


愛称:シア

種族:ジャイアントハーフ

性別:女

クラス:『戦士ファイター

LV:25

攻撃力:83(大槌+27)

防御力:85(鎧+18)

魔導力:26

速度能力:56(大槌-15)(鎧-15)

精神力:50

最大HP(最大耐久力):102

最大MP(最大魔法力):37

最大SP(最大持久力):99

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

称号

 古都の武具職人

功罪

 なし



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。



総評

 1レベル上がり、いよいよ大台のレベル25に到達した。この辺りのレベル帯で自身の成長がぴたりと止まってしまうことを、その人間の『限界レベル』と呼ぶが、彼女の限界はまだまだ遠い(本当は『限界レベル』という言葉自体が眉唾な存在であるのだが)。ステータスは戦士系用数値からして非常に優れているが、最大MP量が低く、強力なSKILLをあまり連発出来ないことが弱点と言えば弱点である。





シン


種族:ヒューマン

性別:男

クラス:『剣士ソードファイター

LV:22

攻撃力:54(片手剣+9)

防御力:52(盾+10)(鎧+11)

魔導力:45

速度能力:49(片手剣-5)(盾-8)(鎧-10)

精神力:41

最大HP(最大耐久力):55

最大MP(最大魔法力):46

最大SP(最大持久力):53

SKILL

 なし

称号

 避難民

功罪

 なし



総評

 今回の道程で最もレベルアップしたのがシンである。レベルも22と、それだけ見れば最早ベテランの域にいる。しかしSKILLが無いのはいただけない。シアとシンの差は、レベルやステータス傾倒の差以上にこれが大きい。





テルセウス


種族:ヒューマン

クラス:『魔道騎士マジックナイト

LV:15

攻撃力:36(片手剣+10)

防御力:35(小盾+5)(軽鎧+5)

魔導力:40(小盾+5)

速度能力:33(片手剣-6)(小盾-6)(軽鎧-5)

精神力:38

最大HP(最大耐久力):38

最大MP(最大魔法力):41

最大SP(最大持久力):35

SKILL

 『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 『大地の庭師アース・ガーデナー

 『電撃の接触ショックタッチ

 『雷電の矢エレクトロ・アロウ

称号

 大商人の子

功罪

 なし



・『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス

 土魔法系統の初級魔法を全て使うことが出来るSKILL。習得した初級魔法に限り、自由自在に操ることが出来、術の規模、威力共に消費魔力量によって調整が可能となる。とは言っても、戦いに使用出来るような魔法は小石を飛ばす『小石の飛礫ストーンバレット』のみで他は生活魔法。土魔法は野外活動する際に便利な魔法が多く、サバイバルに非常に向いている。


・『大地の庭師アース・ガーデナー

 土魔法系統の中級魔法。草木を魔法力の続く限り意のままに急速成長させたり、操作したり、或いは熟成、そして枯死させることの出来る魔法SKILL。一応、戦闘用魔法に分類されてはいるが、使い方次第で様々な利用法が考えられ、生活魔法と捉えている者も少なくない。


・『電撃の接触ショックタッチ

 雷魔法系統の初級魔法。電撃を纏わせた身体の一部で相手に触れ、一時的に痺れさせる戦闘用魔法SKILL。基本的には手の平に発動させるが、熟練すれば他の箇所でも自由に発動させることも可能。注ぎ込む魔力の量を調整できるようになれば、逆に気付きつけに利用するなどと言う芸当も出来る。


・『雷電の矢エレクトロ・アロウ

 雷魔法系統の初級魔法。その名の通り雷の矢を放つ。威力、飛距離共に低いが発動してしまえば避ける術が無い程に射出速度は速い。ただし、着弾地点を正確に設定する必要があるため、発動には手間と時間が掛かり、連発は出来ず、誘導も勿論出来ない。



総評

 『魔道騎士マジックナイト』は剣と魔法を組み合わせて戦うことの出来るクラス。純粋系の魔法系クラス、戦士系クラスに比べると出来る事が多いが、どちらも中途半端なそれなり・・・・にしかならないことも多い。しかし、テルセウスの場合はレベル15にして、4つもの魔法系SKILLを既に習得していることに加え、その一つは土系統の初級魔法を全て習得した証のようなSKILL『土魔法の初級者グラウンドノーヴィス』であり、テルセウスのこれまでの努力が垣間見える。それはステータスにも表れており、万事において平均的な値が並ぶことの多いヒューマンのステータスの中で、魔道力に関しては中々に傑出している。因みに、雷魔法系統の初級魔法は、テルセウスの習得しているものの他にあともう1種だけあり、それさえ習得出来れば『雷魔法の初級者エレクトロンノーヴィス』のSKILLを得ることが出来る。





アルテオ


種族:ヒューマン

クラス:『騎士ナイト

LV:17

攻撃力:42(剛剣+20)

防御力:40(剛剣+5)(軽鎧+5)

魔導力:33

速度能力:42(剛剣-15)(軽鎧-5)

精神力:36

最大HP(最大耐久力):45

最大MP(最大魔法力):38

最大SP(最大持久力):47

SKILL

 『剛撃』

 『連撃』

称号

 テルセウスの従者

功罪

 なし



・『剛撃』

 武器に魔力を込めて攻撃することで威力を高めるSKILL。武術SKILLとしては単純なもので全ての戦士系クラスが最初に取得する。実は隠れた利点として、魔力でコーティングすることで一時的に武器の強度を高めているのだが、これに気付いているものはベテランでも少ない。


・『連撃』

 武器に魔力を込め、その直ぐ後ろで噴射装置の如く魔力を爆破し、攻撃速度を飛躍的に向上させるSKILL。使用し続ける時間と攻撃回数によって消費魔力が変わる。これも『剛撃』と同じ隠れた利点を持つが、やはり気付いているものはごく少数。



総評

 そもそも昔からテルセウスの護衛についていた、との本人の弁の通り、申し分のないステータスな上にレベル17の時点で『剛撃』と『連撃』という2つの近接戦闘SKILLを既に習得していることからもその優秀さが覗える。特に持久力の高さは目を見張る程であり、普段から相当な自己修練を積んでいる証拠である。




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