第17話 指折り数えて


「もーいーくつねーるーとー」


「なつやすみ」


「遠いって」


「さっちゃんがいきなり意味分からない歌を歌い出すのがいけないと思うから、罰としてバンジージャンプね」


「罰が重い」


「紐無し」


「それを人は死刑と言うんじゃないかな」


「退院っていつだっけ」


「今週末。昨日の検査の結果が問題なかったらの話だけどね」


「そっか」


「なになに。私が居なくて寂しい?」


「せっかくゆっくり学園生活送れてたと思ってたのになァ」


「ほぼ毎日見舞いに来てるくせにこの野郎」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る