第8話 明家訪問

~いつもの居酒屋~




同僚B 「おせーぞ御手洗!」


明   「悪い悪い」


同僚B 「あれ?奥さんは?」


明   「仕事で遅くなるから直接ここにくるって」


同僚B 「じゃー先に飲んでまってよーぜ。」


明   「そうだな」


同僚B 「んで、どんな人なのよ?」


明   「俺とは不釣り合いなくらい綺麗でしっかりしてる感じの人かな」


同僚B 「ふ~ん、年下だっけ?」


明   「あぁ4つ下かな」


同僚B 「お前、仕事の時やいざというときは頼りになるけど普段はダラダラ

     だからそういう人の方が良いな」


明   「なんかムカつく言い方だな」


同僚B 「本当の事だろ笑、まぁ綺麗かどうかは俺が判断してやるぜ!」


明   「お前なんで上からなんだ、お前に評価されたくないわ」


同僚B 「まぁまぁ」


美音  「こんばんは」


明   「こんばん・・・お疲れ様」


美音  「遅れて申し訳ありません」


明   「全然、うちらも今来たところです」


同僚B 「・・・・・・・・・・・・・・・・うそだろオィ」


美音  「??」


同僚B 「まじか!御手洗!なぜこんなモデルのような女性がお前の・・・・」


明   「い、いや、、嘘じゃなくて・・一応奥さん」


美音  「はじめまして御手洗美音と申します」


同僚B 「び、びびった・・・」


明   「ま・・とりあえず乾杯しようか」


三人  「乾杯~」




同僚B 「美音さんほんとにこいつとで良かったんですか?美音さんなら

    もっと良い人が」


明   「おい!俺にも彼女にも失礼だ」


同僚B 「だってよ、いまだに信じられない訳よ・・・」


同僚B 「こいつのどこに惹かれて結婚を決めたの?」


美音  「一目惚れです」


明   「!!笑」


同僚B 「ひあぁ~~~お前・・・幸せ者だな」


明   「ま、、まぁ」


同僚B 「俺が相談所勧めたんだから感謝しろよな!」


明   「わ、わかってるよ」


美音  「この方が電話でお話されてた人なんですね・・・ボソ」


明   「そうです・・・ボソ」


同僚B 「でも美音さん、そんなお綺麗なんだから相談所なんかに行かなくても

     言い寄る男はいくらでもいると思うんだけど・・・」


美音  「・・・・・・・友達の付き合いで参加したのですがそこに明さんが

     いらして一目惚れしたのです。」


同僚B 「・・・お前一目惚れされる感じには見えないんだけどな」

明   「まぁ人それぞれ好みが違うから」


同僚B 「まぁそうだな、美音さん、こいつこんなんですがいざって時は

     頼りになるし人のことを思いやれる良い奴なんですこれからも

     こいつの事宜しくお願いします」


美音  「 ・・・はいわかりました」





~解散後~





明   「美音さんすみませんでした、あいつかなり酔っ払っちゃって」

美音  「大丈夫です、明さんの事信頼してる感じでしたし良い方じゃ

     ないですか」


明   「ま、まぁそうですね」


美音  「それより来週の明さんの実家に行く件についていくつかお聞き

     したいのですが」


明   「はい」


美音  「あらかじめ知っておいたほうが合わせやすいと思いますし」


明   「前にも言いましたが実家は○○町で、そこに親父が住んでます」


明   「母は長らく入院してます、もう3年くらいですかね」

美音  「・・・・そうですか」


明   「あと5個下の妹がいるのですが嫁いで今は○○県にいますちょいちょい

     こっちには来てます」


美音  「では、来週は実家のお父様とお会いしてからお母さまの所にいく

     感じで良いでしょうか?」


明   「母の所にも行ってくれるんですか?」


美音  「もちろんです、一度はちゃんと挨拶しておかないと」


明   「そ、そうですねではそうしましょう」


美音  「ではまた来週、詳しい時間等はメールでやりとりということで」


明   「了解しました」


美音  「では」


明   「美音さん!」


美音  「?」


明   「今日は付き合ってくれてありがとうございました」


美音  「・・・・・・おやすみなさい」


明   「おやすみなさい」





~明家挨拶日~





明   (ちょっと早く来過ぎたかな)


美音  「こんにちは」


明   「あ、こんにちは、早いですね」


美音  「明さんこそ、それではいきましょうか」


明   「その紙袋は?」


美音  「流石に手ぶらって訳にもいきませんから」


明   「あ、ありがとうございます」


明   「ただいまー父さんー」


明父  「おう!早かったな!」


美音  「はじめまして、冴島美音と言います」


明   「今は御手洗美音さんです」


明父  「ちょ、ちょっと明こっち来い」


明   「え?なに?」


明父  「お前、あんなベッピンさんどこで知り合って結婚までしたんだ?」


明   「あ・・あははは(もう慣れっこになってきた)」


美音  (???)


明父  「騙されてるとかじゃないだろうな・・・ボソ」


明   「父さん失礼だよ!騙されてなんかないし、俺の奥さんだよ」


美音  「・・・・あの」


明父  「あ、すまんね~美音さん、ささっ、こっちでお茶でも」


美音  「お邪魔します」


美音  「これ、つまらないものですが」


明父  「わざわざ申し訳ないね、ありがたく頂きますよ」


明父  「しかしほんと突然だったからびっくりしたよ、母さんはそうでも

     ない感じだったけど明妹なんて、お祭り騒ぎだったぞ」


明   「突然連絡しちゃってびっくりするよね・・・ごめん」


美音  「本当に申し訳ありませんでした」


明父  「いや、もういいんだよ、それより明が結婚したってことがうれしいし

     なによりこんな素敵な女性がお相手とは・・・・」


美音  「いえ、そんなことは」


明父  「正直、明の結婚は半分諦めていたんだよ、こんな性格だから結婚は

     向いてないって思いこんじゃってるからな」


明   「・・・・・・」


明父  「でも実際美音さんと結婚した、これから色々辛いことや大変なことが

     あると思うがそれと同じくらい良い事や楽しい事が待ってると

     思ってもらいたいんだよ」


明   「父さん・・・」


美音  「こちらこそ宜しくお願いします」


明父  「これから母さんの所へいくんだろ?父さん一緒には行けないけど

     母さんには伝えてあるから」


明   「あぁ、じゃー行ってくる」


美音  「お邪魔しました」


明父  「またいつでも来てくださいね」


美音  「・・・はい」


美音  「お父様、明さんの結婚すごく喜んでましたね」


明   「そうですね、美音さんのご家族もそうですけど、周りの人は

     そうなんでしょう」


美音  「まぁその為の結婚ですから」


明   「そうですね」




~病院~




明   「ここです」


美音  「はい」


明妹  「あーーお兄ちゃん!」


明   「お前、来てたのか?」


明妹  「もちろんよ、やっとお兄ちゃんが結婚したんだもの相手さんにも

     会いたいじゃない?お母さんの顔も見たいし!」


美音  「はじめまして」


明妹  「・・・・・・・」


明妹  「お兄ちゃん、こちらの方は?」


明   「俺の奥さんだよ」


明妹  「・・・・いやいや、冗談はやめてよ」


美音  「本当です」


明妹  「えーーーーーー?」


明母  「ちょっと明妹ちゃん?~ここ何処だと思っているの?騒いでないで

     入ってきてそこに明もきてるんでしょ?」


明妹  「あ、ごめんなさい」


明   「母さんどぅ?調子は?」


明母  「今日はかなり楽なのよ、天気も良いし、それでそちらの方が美音さん

     かしら?」


美音  「はじめまして、冴島美音と申します」


明母  「こんにちは、明の母です。わざわざここまで来ていただいて

     ごめんなさいね」


美音  「いえ、本当はもっと早くにご挨拶に来なければ行けなかったのですが」


明母  「色々な事情が二人にはあるんですからそんなのは良いのよ」


美音  「・・・・・すみません」


明妹  「それにしてもびっくりだよねーこんな素敵な人がお兄ちゃんの・・」

明   「うるさいなぁ」


明母  「明妹ちゃん、その話はもうおしまい!」


明妹  「はぁぁ~ぃ」


明母  「あらためて、二人とも、結婚おめでとう!」


明   「あ、ありがとう」


美音  「・・・ペコリ」




明   「それじゃぁ俺たちはそろそろ行くね」


明母  「久々に沢山お話したから時間が経つのがはやいわね」


美音  「失礼します」


明母  「美音さん?」


美音  「はぃ」

明母  「あまり無理しないようにね」


美音  「???」


美音  「はぃ・・失礼します」



明   「今日はありがとうございました」


美音  「とりあえずこれでお互いの家族との顔合わせも無事におわったので

     しばらくは大丈夫ですが、定期的に会うことにはなると思います」


明   「そうですね、お正月とかもありますし」


美音  「まだ少なからずお互いの家族、仕事等情報交換が必要だと思うので

     食事がてらお話しませんか?」


明   「そうですね!行きましょう、あ、その前にちょっとそこの

     ペットショップに寄ってもいいですか?」


美音  「構いませんが、何か飼ってるんですか?」


明   「はぃ、5歳になる猫が一人」


美音  「そうなんですね」


明   「女の子なんですが、よく食べるんですごく大きいんですよ」


美音  「そうなんですか・・・お名前は?」


明   「ハラミです!!!」


美音  「そうですか(なぜハラミ??)」


明   「お待たせしました、いきましょうか」




明   「またカレーですか?」

美音  「食べるのが楽だから好きなんです」


明   「そうなんですね・・・おいしいですしね」


美音  「・・・・・・・・・・」


美音  「ところでお母様なんですが・・・・・・」


明   「・・・・何万人かに一人の難病だっていってました」


美音  「・・そうですか、ごめんなさい、聞くつもりはなかったのですが」


明   「いいんですよ、仮とはいえ、夫婦ですからそのあたりの情報は

     知ってないとかえっておかしいですし」


美音  「・・・・・・」


明   「正直、いつどうなるかわからないと言われています」


明   「でも母さんはいつも前向きなので時々病気なのを忘れて

     しまうんですよ~」


美音  「そうなんですね」


明   「今日は本当にありがとうございました、母も少しはホッとして

     くれたと思います。」


美音  「いえ、別に・・・」


美音  (本当に聞くつもりはなかったんだけど、最後のお母様の言葉が・・)

明母  (あまり無理しないようにね)


美音  (どういう意味なんだろう・・・なにか無理してるように見えたのかな)


明   「ではまた何かあったらお互い連絡しあいましょう」


美音  「はい、それでは」


美音  「・・・・・・・・・・」


美音  「ところでお母様なんですが・・・・・・」


明   「・・・・何万人かに一人の難病だっていってました」


美音  「・・そうですか、ごめんなさい、聞くつもりはなかったのですが」

明   「いいんですよ、仮とはいえ、夫婦ですからそのあたりの情報は

     知ってないとかえっておかしいですし」


美音  「・・・・・・」


明   「正直、いつどうなるかわからないと言われています」


明   「でも母さんはいつも前向きなので時々病気なのを忘れて

     しまうんですよ~」


美音  「そうなんですね」


明   「今日は本当にありがとうございました、母も少しはホッとして

     くれたと思います。」


美音  「いえ、別に・・・」


美音  (本当に聞くつもりはなかったんだけど、最後のお母様の言葉が・・)


明母  (あまり無理しないようにね)


美音  (どういう意味なんだろう・・・なにか無理してるように見えたのかな)


明   「ではまた何かあったらお互い連絡しあいましょう」


美音  「はい、それでは」


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