元気でいこう!

勝利だギューちゃん

第1話

「やあ、元気」

「元気に見えるか?」

「見えない。冴えない顔してるね」

「生まれつきだ」


久しぶりに会う、彼女。

いわゆる腐れ縁。


「久しぶりに会うのに、暗いね。君は・・・」

「きみが、明るすぎるんだ」

「君が暗いの」

「きみが、明るい」


変わらないやり取り。


「何か、いい事あった?」

「あったと思うか?」

「こうして、生きているじゃない」

「明日の今頃は、わからん」


そう、命というものは、いつ失うかわからない。

それは、神の気まぐれによってきまる。


「もう、見てられない」

なぜ、怒る?


「やはり、君は私がいないとだめね」

彼女が、立ち上がる。


世話女房だな、まるで・・・


「何か言った?」

「天使のような方だと」

「他には?」

「かわいい天使のような方だと」

「それから?」

「かわいくて、優しい天使のような方だと」

「うんうん」

「かわいくて、優しくて、明るい天使のような方だと」

「君に言われても嬉しくないな・・・」


なら言わせるな。

無駄に長い・・・


「おっ、やっと顔をあげたね。君は少しくらい怒ってた方がいいよ」

「余計なお世話だ」


彼女は、僕の手を取る。


「少し前、言ったよね。ずっと一緒だからねと・・・」

「ああ。言われたな」


彼女はぐいとひっぱる。


「すっかり、背を抜かれたね」

「でも、170ないぞ」

「私も、150くらいで止まったよ」


背は抜いた。

でも、いい意味で、見守れている気がする。


【元気でいこう。君なら、できる】

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元気でいこう! 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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