えぇぇ・・・(´·ω·`)

@succubes

第1話 わさび

わさび・ワサビ・山葵

どの表記でも構わないのだが、とにもかくにも緑色のアイツである

いや別に山葵さんが悪いわけではない。

山葵さんの正しい扱いについて、言いたいことがあるだけなのだ。


皆さまは刺身を食べるとき、山葵はどのように扱っているだろうか?

「刺身に乗せるのがマナーだろ」「醤油に溶くとか下品だよね」

こんなことを言っている方たちは、アニサキスくんと仲良くしてくれたまえ。

”山葵を醤油に溶く”のは魚介類の身に存在する各種寄生虫を、身から追い出すという重大な理由があるのだ。

醤油の塩分だけでも反応はするが、ワサビオール(山葵の辛味成分)により反応しやすくなる。その上、殺菌効果まである。

だから懐石料理の作法では”山葵を醤油に溶く”のである。

”山葵の鮮烈な香りを生かし~”だの”魚介のうまみを邪魔しない~”だのとか言った軽薄な理由ではなく、安全性という食にとってもっとも重要な部分を確保するための方策である。

”刺身に山葵を乗せる。醤油に溶かない”なんてのは、物事の本質を理解していない漫画家が「味」にだけ注目して広めた「似非マナー」なのだ。

山葵本来の甘みや旨味を楽しみたいのであれば、涙巻でも食せば良いだけの話である。


え?寿司はどうなのかって?

手軽に食べるファストフードにマナーとか持ち出すのって恥ずかしくないかい?

まぁ、ネタとシャリの間に山葵がないと、醤油で反応した寄生虫がシャリの方へ移動するだけだって気づきそうなものだが・・・。

あぁ、シャリに醤油をつけるのは、根本的に間抜けしかやらんので大丈夫だろう。

生臭みを消し寄生虫を追い出す醤油を、シャリにつけて何がしたいのだろうね。

醤油皿に米粒浮かべたい年頃なのかな。


でも、一番ダメなのは・・・

食事の席で「マナーが~」だの「本来は~」だの語りだすヤツな。

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