慌ててタオルを腰に巻く、今度はしっかり巻いた様で、しかも動作が早くて何も見えなかった。






「どうしたの?


見せたくないの?」






「…見せたい…かも…ちょっと、心の準備が…」






「準備はさっきから、いいみたいだけどね。」






「え!?」






「何よ、分からないと思ったの?普通気付くわよ、ちゃんと分かってますよ…」






私は、指を指した。






慌てて手で隠す。






「もうー、恥ずかしがりやさんなの?私は、いっぱい見てきてるから慣れてるわよ。」








嘘をついた、夫としか付き合った事のない私は、一つしか見たことはない。






「…ああ、はい。」






「…まぁ、いっか…


私の下着何色か分かる?」






「え、分からないです。」






「嘘、今だって見えてるじゃん。」






私は、巻かれたバスタオルの胸の辺りを軽くめくった。






「赤、ですね。」






「そうよ、赤よ…違う色が良かった?


青とか緑とかが良いのかな?


まさか、白なんて言わないわよね?」








「いや、赤がいいです、バスタオルを巻いてたから、下は着てないと思ってました。」






「へー、そう?


まぁ、私だって恥ずかしいのよ。」






「僕も超ー恥ずかしいっす。」








「超なの、超ねぇー、じゃあ私も超ー恥ずかしいわ、うふふ。」






「あはは。」

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