「イヤー正直我慢…出来ないです。」






「ふーん…色々大変だったの詳しい事情教えてくれたら…少しだけ許しちゃおうかなー?」






「色々…少し…




えっと、年上が趣味なのとか、色々言われただけですよ、僕は気にしてないです。」






「むー、私は、気になったわーだから、クスクス笑われたのね。」






「え、笑われたんですか?」






「そうよ、誠也君の部屋から帰った後にスーパーで買い物したんだけど…レジの女の子に何か言われて、回りのレジ店員からクスクス笑われたの…何でかしらね?」






「……多分……」






「多分。」






「…えっと、ちょっと前まで付き合ってた子だと、思います。」








「へー、元カノね…


ふーん、大体分かったわ、あんな若くて可愛い子をふって、私みたいなおばちゃんと見たいな感じで色々大変だったのね。」






「……えぇ、多分。」








「何かムカつくわ…」






「ごめんなさい。」






「…本当にちゃんと別れたの!?あの化粧が下手な子と…」






「はい、僕は完全に、別れたつもりです。」






「僕はって事は向こうは、そう思ってないのね。」






「…いや…」






「じゃあ、帰ろうかなー」






「待ってください。」






誠也君が立とうとする私の肩を押さえた。






少し怒った顔で、誠也君を睨んだ。






目をそらしながらも手を離そうとはしなかった。




「うふふ、我慢出来ないって言ってたもんね。」






誠也君の腰に雑に巻いてあったタオルをほどいた、タオルは何かに引っ掛かり止まった。

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