とっ思っても実行はしない、だって元気を迎えに行かなければならないから。






なんて体のいい言い訳で、


大学生の直木くんが、ちょっとぽっちゃりしてきた三十路のおばさんと話したいなんて思わないと決め付けているからだけど。






でも、興味があれば話し掛けてしまう…まぁ興味がなくても話し掛けてしまうのがおばさんよ。






「大学楽しい。」


ほらこんな感じに。






「あ、はい楽しいですよ、


思ったよりも暇でバイトしてますけど、何より休み多くて困ります。」








「え、サークルは?」






「ああ言うのっておまけでしょ?


無駄に金使うし…


なんか俺って同い年と相性悪いみたいで、此処みたいに年上に囲までてる方が楽しいです。」






話をしながらついつい着替えに目がいって居た、


もしかしたら、変な風に思われてるかもしれない。






「あ、迎えの時間になっちゃう、じゃあ頑張ってね、


後、年上に囲までてると早く老けちゃうから気を付けてね。」






「えーーー。」




勿論そんなことにはならない事は分かっているがわざと大袈裟に驚いてくれる直木くんがとても可愛く思えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る