パート終わりに訪ねてみた。




「咲さんは結婚しているんですよね?」




ロッカーの鏡で髪を直しながら、素っ気なく答えてくれた。


「ええ。」






…ええ、どっちだ?指輪をしていなかったら結婚してないと誤解してしまいそうな答えだ。






そう、咲さんは本当に愛想がない、


美人なのに残念だ、笑顔でいれば今の三倍はモテるだろう、


まぁ、そんな理由で愛想を振り撒くしたたかな女性には近付きたくないけど。








私はさらに訪ねた。


「お子さんは居ますか?」






また素っ気なく答える。


「いないです。」






「あ、そうなんですか。」


私は愛想笑いをして居た、


女性同士でここまで会話が弾まないものだろうか。






スーパーフラワーの制服は大きめのエプロンタイプで上着を脱いで羽織る様に着る。




一応ロッカーは男女別れてはいるが同じ部屋にあり丸見えだ、


覗かれて困る制服ではないが恥ずかしい。






鮮魚や製造は白衣で、


各場所に更衣室があり、あまり話す機会がないけれど、


ここの更衣室が休憩室としても利用出来る様に広めに作られて居た。

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