死刑執行人2.5

「すまん、嫌なものを見せた、大丈夫か?」

「あ、あー、にしてもこれ、かなり刺激的だな」


「あー、でもだからこそこの仕事は、一握りの俺たちの様なこの能力を持った人間にしか務まらない、大切な仕事なんだ」



「あ、あー、そりゃもう本当・・・最高だ」



 蒼星は、額に冷や汗をダラダラにしたままで、リゲルに向かい必死に親指を立てて見せた。


 リゲルは必死に平静を保とうとする蒼星にクスクス笑いながら、おもいっきり蒼星の肩を叩いた・・・その瞬間、我慢してた糸がプッツンと切れ、蒼星はお昼ご飯の母お手製弁当を・・・盛大に床にぶちまけてみせた。


「あっ、ごめん」


 リゲルは謝りながらも、吹き出しそうになるのを必死で堪える様に両手で自分の口を覆っていた。

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