イジメっ子とイジメられっ子が親友になる話
小雪杏
「こんな小さな場所であんな下らない事やってたんだね。ほんと、しょうもな。あの頃はきっと、世界が狭かったんだろうね。狭い世界でただ下らないことやって、それで悠々と生きてたんだね。それが楽しかったのかもしれないけど、今は忘れたい。私さ、あんたと出会ってすっごい感謝してる。あの頃のあんたにとって見れば、最悪な言葉かもしれないけど、私は感謝してる。二人でここに来れたのも。ありがとね、わがまま聞いてくれて。」
中学校の教室。私の親友は、中学時代私の大敵だった。
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