凍えぬ少年凍えた猫

山に住みたい

第1話 凍えぬ少年

11月の末頃、木々の葉も色付き、

葉も落ち始めすぐそこに冬が迫っている事を肌で感じられる様な気温にもなってきた。


朝、父のお下がりのブカブカの防寒着を着て

玄関口に置いてあるダンボールに躓きつつ

外に出る、

そして高校入学と同時に父に買って貰った

ママチャリに乗って冬の匂いを肺いっぱいに

吸い込み息を吐くと吐息が朝日に照らされて白く輝いている。


そんな気温の中チャリに乗って家を出た、

家を出てすぐに冬直前の低い気温が肌を刺す

夏は日差しが刺さる位に暑かったのに数ヶ月で日差しではなく気温が刺して来るとは

思っても見なかった、

如何せんハンドルを握っている手は

冷たかったが父のお下がりの防寒着のお陰で凍える様なことは無かった。


学校ではストーブの効きすぎた温室の様な教室で友達と

たわいも無い話をしたりして過ごした。

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