【作者ネタバレ対談5日目】なぜ「愛は時間」なのか

こんにちは!ともりーなです(*´∪`)


対談の5日目、はじまります!よくしゃべる作者2人だわね(*´罒`*)


それにしても佐野さん、ソファー買う買わないで奥さんと議論になったり、エーリッヒ・フロムの話を持ち出したり・・・この人、気難しい人なんじゃないかしら。奥さんが心配よ~٩(๑˃̌ۿ˂̌๑)۶


大西さんも・・・家事の合理化がただの時間の節約なのか、夫婦二人の仲を深める時間の創出なのか・・・漢字が並ぶと、威厳が出るわね( ˘ω˘ )


佐野:

そう言えば、妻が家具を買いたがったりすることも多く、家をデザインするのが上手なんですね。でも、最初は私はそれの価値が分からなかったんです。私は「家は寝られればいい」という発想で、「良い暮らし」をするという考え方がなかったんです。この本を作り始めてから、大きめのソファーを買ったんですね。それも最初は「椅子があるからいらないよ」って思っていたんです。

でも妻にとってみたら「一緒に座って話しやすい場所がほしかった」んです。確かに買ったら落ち着いて話しやすいんです。妻はソファーを買いたかったんじゃなくて、「二人で穏やかに話せる時間が欲しかったんじゃないか」って考えるようになったんです。


大西:

家具によって時間を作るんですね。二人で話す時間はお金に換算できないんですよ。ここが大事なんですよ~!家庭は資本主義で動いてないんです。資本は人間じゃないんですよ。家庭の資本は愛なんです。だから人間の稼ぎだけでは決まらないんですよ。もっと尊いんですよね。


佐野:

愛は数値化できないですからね。


大西:

その通りです。どうでも良い相手には時間は使わないじゃないですか。ということは、時間を費やすものこそが、一番愛があるものということなんです。人は愛情を感じている人に時間を使うんです。だから佐野さんの奥さんが用意したソファーは、愛情そのものなんですよ。二人で快適な時間を過ごすという目的で買ったものですから。

反対に私が一回目の結婚でやった家事の合理化は愛でも何でも無いんです。単に時間を節約しただけなんです。相手と過ごすためのものではないんです。時間=愛なんです。この二つのケースの違いは大きいです。積み重なっていくと、愛が深まっていくかそれとも壊れていくかになるんです。


佐野:

ともラク本の中で、愛を定義するとしたら、「愛は時間を使うこと」ですね。


大西:

そうですね。相手のために時間を使う。その時間が家事によって妨げられている。だからその家事を二人でどうするかを考えること。これはお互いを考えることなので、愛なんですよね。


佐野:

ちょっと話が飛ぶようなんですけど繋がっている話がありまして。エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という世界的名著があるんですね。これは愛情の定義を変えた本だと思うんです。愛情は感情の問題で捉えられがちだったところを、「愛情は技術」だと書いてあるんです。それで、愛情は鍛えられるという話なんです。


大西:

あー!それすごい分かる!


佐野:

愛情の歴史があるとすれば、『愛するということ』によって愛情の定義が変わったんです。


大西:

フロムのメソッドはともラク本にも含まれていますね。家事をお互いがシェアすることで、愛の技術を高めているんですよね。それが愛する形になるから、彼の言っていることを具体的にしたとも言えますね。


佐野:

愛という技術が高まっていることの指標としてあるのは、「二人で過ごす時間が増えているかどうか」だと思うんです。『愛するということ』が再定義してくれた愛情の定義を、ともラク本が見える化してくれることを願っています。


大西:

技術を使うには時間が必要なので、愛することの大前提でもあり、愛を具現化するためのものでもありますよね。


【明日の予告】

フロムさんってすごい人だったのね!「愛情の定義を変えた」なんて、偉大な人よ~。私も『愛するということ』を読んでみようかしら。


と、思ったんだけど、難しそう・・・時代の違いを感じちゃうわ・・・私は妖精だから人間とは次元も違うし・・・


と、思ったら解説本もあるみたい!『フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学』からはじめます(*´∪`)


明日は作者ネタバレ対談の6日目です!『共働きの「あなた」への最後のメッセージ~それでも仕事より家事と育児を優先すべき理由~』として、大西さんと佐野さんから一言、二言、三言くらいあるみたいね(*´罒`*)


引き続き褒められて伸びる妖精ともりーなは、あなたのレビューやコメント、★をお待ちしています٩(ˊᗜˋ*)و

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