◆第4章-3◆食器洗わないの?~幸家庭がポテトの袋と染付きソファーを「放置する理由」~
愛理は幸家庭も最初から会話が豊富な今の状態にあったわけではなく、話し合いを重ねる中でお互いが楽な気持ちでいられる状態をつくっていったことを知った。同時に努と家事について、何をどちらがやるかという役割のことしか話し合えておらず、きれいの『下限』のことは頭になかったのだ。二人で話し合うことで『ともラク』メソッドを実践することを決めた。
さらに、短い『ともラク』メモを作ることで、ラクに楽しく二人で生活する『ラクニスト』として生きることを忘れないようにメモしてみた。
◆愛理と努の『ともラク』メソッド◆
愛理「表にしてみたんだけど、どうかな?」
努「下限を具体的にするとこうなるのか~。愛理に負担が偏っていたことがわかるね・・・」
愛理と努は食器の片付けについて、きれいの『下限(お互いが気持ちよくいられる頻度・レベル)』を定め、見える化した。
◆下限のないこれまでの食器洗い→下限のあるこれからの食器洗い
(1)担当者
・これまで:愛理だけが担当
・これから:月曜日と水曜日が努、火曜日と木曜日と金曜日を愛理が担当
(2)いつ洗うか
・これまで:その日に出た食器はその日中に必ず洗う
・これから:翌日の午前中までに洗う
愛理「二人とも平日は仕事で大変だから、食洗機買いたいね」
努「ありだなー。そもそも食器洗いという家事はなくしたいよね」
愛理「そうそう。私たち自身の努力も大事なんだけど、仕組みや環境を変えられる方が効果があるのよね」
努「人の力には限界があるからね~」
◆『ともラク』メソッドを見える化した愛理の気持ち◆
私こんなにがんばってたんだ。というか、食器洗いに追い立てられてたんだ(笑)。
「食器はその日中に洗わなくてもOK」ルールは努と話し合って決めたから、納得できるわね。二人とも9時出社かつ残業で夜の10時を超えて働くこともあるから「その日中に片付ける」というのは時間の負担以上に、「あと1時間以内に終わらせないといけない」という心の負担が大きかったのよね。毎日が営業で数字を追う月末状態だったのよ(笑)。
二人の時間やお互いの一人の時間を取り戻すには、私や努を変えるのではなく、仕組みを変えなきゃ。それが二人にとって無理のない共働き生活をつくっていくはずよ。食洗機の購入が待ち遠しい(笑)。
◆『ともラク』メソッドを見える化した努の気持ち◆
これまですいませんって感じ(笑)。愛理が毎日食器洗いをしてくれていたけど、心の負担が本当に大きかったみたい。「食洗機を購入する」という仕組みも進めたいね。食器の片付けという問題そのものを解決しなきゃと思う。
これまでの僕たちであれば「どっちが担当するか」という人に焦点を当てて解決しようとしていたけど、そもそも食器洗いってなくしてもいいよね。食洗機買うために、働きます(笑)。
愛理「よし。ともラクを短いメモにして壁に貼っておこう。どうせ最初は忘れちゃってまたがんばっちゃうからね。こがあればけんかしそうになっても目に入るし(笑)」
◆『ともラク』メモ◆
■きれいとは
・きれいとは 主観であり、自分たちで決めるもの
・「これはきれい」 私がそう思えば それがきれいの基準になる
・「誰が見てもきれい」 そんな基準は 存在しない
■話し合うために
・してはいけない 人を変えよう 私は変わろう それはいずれ無理が来る
・人は変えられない 変えられるのは 仕組みだけ
・目指すべからず 理想の妻 理想の夫 理想の夫婦
・目指すべき 自分ができる最高の妻、夫 そして夫婦
・親がしてくれた生活 感謝はしても 目指さない
※愛理ちゃんの『ともラク』メモが名言っぽくておもしろいね!私は「きれいとは 主観であり、自分たちで決めるもの」が好きだなー二人がきれいだと思えばそれでいのよね。
ということで!明日は大人気のコラムの「ゴミ出し編」をお届けします( •̀ᄇ• )ﻭ✧みんな楽したがってるってことね~(*´罒`*)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます