第4話俺は恋をしたことがない

神谷の衝撃の二重人格告白の翌日。


はぁ、今日も学校だ………

それにしても、神谷の二重人格は衝撃すぎた。

彼女はメールだとあそこまで性格がかわるのか。

ずっとあれなら話しやすいのに………

あとついでに頼むからもう来ないでくれ。

お前が来たら女子からの視線が痛いんだよ。

そう思いながら今日も陰キャの振りをするために本をスタンバイする。

すると、

「佐藤隼人、ちょっと来なさい。」

「嫌です」

「来なさい」

「嫌です」

「来なさい!」

「嫌です」

「どうしてよ!いいから来なさいよ!」

「お断りします、はっきり言って俺はあなたと関わりたくありません。」

本音だ。佐野をはじめとしたクラスの人間からの視線がきつい。

「………グスン。」

泣くのはずるいだろ!

「…………さいってー」

見ていた女子が俺を罵倒する。

わかったよ!いけばいいんだろ!

「はぁ………わかりました。行きます。」

「本当!?じゃあ早くついてきなさい!」

はぁ、俺は何を言われるのやら……

あと絶対あれうそ泣きだろ




「ここなら誰にも聞かれないわね!」

来たのは屋上だ。

「こんなところで何を話すんだ?」

早く用件を言え。

「あなた人がいないと口調が変わるのね……そういえばいい忘れてたわね。

昨日のことよ、昨日のこと!」

昨日のこと?昨日は確か……まさか!

「メールのことか?」

「ええ。」

二重人格の件か。

「あれは驚いたな、で、俺にその件で用があるってどういうことだ?」

「実はね、あれ誰にも伝えたことがないの。」

そうなのか。それで俺に口止めをしに来たのか。

「言ってほしくなけりゃ誰にも言わないが?」

いいから早く用件を言え。

「そ、それもあるんだけれど………」

「で?なんなんだよ用件は。」

「私、好きな人ができたの、それで貴方に聞きたいの……………

二重人格は直した方がいいと思う?」

「恋愛相談なら女子にすればよくないか?」

「私はおとこの人を参考にしたいのよ!


で、どうなの?」

「うーん………俺だったら直してほしいかな。」

本音だ、俺は恋をしたことがないがもし仮に俺だったら二重人格女は勘弁してほしい。

「そ、そう………あっ貴方だったら、メールの私といつもの私、どっちがいい?」

「メールだな」

いつもの神谷は苦手なんだよなぁ

「そ、そうなのね………頑張らなくちゃ」

最後のが声が小さくて聞き取れなかったが。

まぁいいか。

「じゃあ、俺は戻る。」

「ええ、ありがとう。」

恋愛はしたことないんだよ、勘弁してくれ。

俺はそう思いながら教室へ戻っていった・・









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