第3話俺は特に気にしてない
はぁ、今日も憂鬱な学校だ・・・
そんな俺は席に座った。
しかし、ラノベの新刊は最高だったな!
主人公がヒロインを無自覚のうちに助けていたなんて最高じゃないか!次に期待だな。
さぁ陰キャのふりをするために今日も本をスタンバイっと、....。
「ね、ねぇゆず~!そいつ陰キャだからやめといた方がいいって!」
「ほっといてよ!」
神谷か、こっちに来ないでいただきたい
スタスタスタ
俺じゃないよな!うん、俺Jy
「ねぇ、佐藤隼人?」
俺でしたぁぁぁ!!なんで!やめて!なんでだよ、俺学校で人としゃべるの嫌なんだよ。
「な、なんでしょうか・・・?」
「なんでしょうか?じゃないわよ!なんで昨日お礼がしたいって言ったのに無視して帰ったのよ!」
あぁぁあの件か……
「いや、早く本が買いたくて・・」
「私のが優先でしょうが!」
本の方が優先だろう、普通
「おい、神谷さん、そいつにお礼ってどう言うことなんだ?」
言ったそいつが俺をギロリと睨む。
でやがった、イキリグループの佐野
自己紹介の時に俺に椅子トラップ仕掛けた上にラノベをバカにしたやつだ。』
俺こいつのせいでクラスの底辺にいるからな
「昨日柄の悪いチンピラに絡まれたときに助けてくれたのよ。そのときにお礼がしたいって言ったのに………無視して去ったのよ!」
「なに?」
おい睨むな、鬱陶しい
「それは本当なのか陰キャ?」
「まぁ、嘘じゃないけど・・・」
まぁ一応は事実だしな
「はぁ?お前みたいなくそ雑魚陰キャが柄の悪いチンピラに勝てるわけないだろ?冗談はその本だけにしとけよ!www」
なんだと?
今こいつなんつった?冗談は本だけにしとけよ、だって?
ふざけんなぁぁぁぁぁぁ!
お前にこの本の何がわかる?こんなすぅぅぅぅぅぅんばらしい作品をお前は「そんな」
だと?お前の存在の方が「そんな」だわ!
もう、我慢ならねぇ、ここらで一発かましてやろうか・・・
「まぁ、こいつのいってることはほんとだから。あと今は私が佐藤隼人とはなしてるの、
あなたは邪魔よ、邪魔、さっさと消えなさい!」
そう言われると、佐野がひるんだ。しばらくの間のあと・・・
「ちっ、陰キャの癖に生意気なやつだ、
神谷さんに助けられたな!。」
神谷って普通に口悪いよな。まぁいい、少しスッキリしたぜ、誉めて遣わす。
「で、あんたは何をしてほしいのよ?」
話が戻ってきたな、別に気にしてないしいいんだけどなぁ。
「いや、特にいいです。」
「はぁ?なによ!私がお礼をするっていってるんだから素直に受け取りなさいよ!」
「いや、本当にいいんですって。」
「ふーん。」
おっ、引き下がってくれるのか?
「じゃあスマホ貸しなさい!」
なんのじゃあだよ。
と、心のなかで思いつつ、素直に渡す俺、
彼女は俺のスマホを少しいじったあと・・
「私の連絡先登録しといたから!決まったら連絡しなさい!あと普通に連絡してきてもいいわよ!」
なんで上から目線でしか話せないんだろう彼女は。
「わ、わかりました。」
「ふ、ふん!連絡してくるのよ!」
そう言い残すと彼女は自分の席へと戻っていった。
「チッ!」
佐野とその取り巻きが俺を睨みながら舌打ちした。
俺なにも悪くなくない?
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