第38話 奇々怪々!? 原宿子少女
「みんながお友達になれば世界から争いがなくなる! 〇〇少女ワールド。アハッ!」
真理亜、全世界70億人お友達キャンペーン実施中。
「原宿は少女のハーレムだ! 男子禁制な!」
「面白い! 山田君! 座布団一枚!」
「やったー!」
「持って行って!」
「なんでやねん!?」
ご当地ネタである。
「私は侍女王になるでござる!」
真理亜は最強の侍少女になるために山の手街道一周の旅に出かけた。
「この展開にご当地キャラクターの例えば原宿なら原宿子、ヤドコ・ハラを登場させたらどうなるんだろう?」
1駅に1キャラクターは作れるぞ。アハッ!
「アリア、アリス、アースで鍛えたもんね。」
「そうそう。イリア、イリス、イース。」
「ウリア、ウリス、ウース。本当に万能な置き換えだね。」
「原宿香、ヤドカ・ハラ。原宿里、ヤドリ・ハラ。」
「少し変えればOK! ノープロブレム! アハッ!」
本当に名前問題が解決したような気がする。
「で、原宿子を登場させるとしたら「助けてください!」の第一原宿村人よね。」
そこがしっくりくる。早速、いじってこよう。
「カキカキ。」
ただいま手直し中。
「名前を書き足しただけでは、たいした修正にならなかった・・・・・・。」
「やはり、その村でのゲスト出演になるんだから、もう少しエピソードが必要なんじゃない?」
「悪代官が手下を連れて原宿少女を始めとする原宿村の人々を襲っている。」
「まさに時代劇。」
「原宿少女が連れていかれて、服を脱がされ入浴シーン。」
「まさに陽炎お銀。」
「よし! 再び修正してこよう。」
カキカキ。
「本編を書き足すのではなく、私とアハ神様の出会いのシーンになってしまった。もう一度カキカキしなければ!」
カキカキ。
「よし! 本編、再会!」
これが〇〇少女ワールド・クオリティー! アハッ!
「私、強くなるんだ! そして好きな人に、もう一度告白するんだ!」
真理亜の山の手街道一周の旅に出た不純な動機である。
「アハッ!」
そして、アハ神様に命を救われ、アハ教信者、アハ教徒になる。
「笑いは人々の心を明るくしてくれます。たくさん笑顔でお友達を作りましょう。そうすれば世界の人々が幸せになれます。」
「笑顔で世界征服! アハッ!」
これが真理亜とアハ神様との出会いであった。
「ドッカン! バカン!」
村で慌ただしい騒ぎが起こっている。
「こら! お代官様の命令だぞ! 若い少女は大人しくついてこい!」
悪代官の手下どもが村娘たちをさらおうとしていた。
「い、嫌です! 離してください!」
必死に抵抗する原宿少女。
「うちの娘から手を放せ!」
原宿少女の父親が娘を救おうと悪代官の家来に食い下がる。
「どけー! ジジイ!」
悪代官の家来が原宿少女の父親を吹き飛ばす。
「ギャアアアアアアー!?」
吹き飛ばされる原宿少女の父親。
「おとっちゃん!?」
父親を心配する娘。
「さあ! くるんだ!」
「イヤー!?」
力づくで原宿少女を引き立てようとする悪代官の家来。
「騒がしいでござるな。戦いでござるか!? ワクワクするぞ! アハッ!」
そこに真理亜御一行様が現れた。
「おまえたち! 悪者だな! 弱い者いじめするな!」
意外に正義感の強い真理亜。
「なんだ? よそ者か。黙ってみていろ! おまえもしょっ引くぞ!」
悪代官の家来はあくまでも強気である。
「やれるもんならやってみなさい! サイキック・テレポーテーション!」
真理亜はアハ神様から貰った超能力で一瞬で悪代官の家来を消し去った。
「おお! すごい! あなた様は救世主様では!?」
「はい! 私が救世主です!」
安請け合いする真理亜。
「助けてください!」
その時、第一原宿村人が現れる。
「どうしたんですか?」
「私の名前は原宿子。実は悪代官が若い子の生気を吸い取っているんです。みんな怖くて町の中も歩けません。」
困っている原宿少女は必死に助けを求めた。
「なんて悪い悪代官だ! ぶっ飛ばすぞ!」
困っている人を見捨てることができない性格の真理亜たちは悪代官を倒すことにした。
「頼もう!」
代官所へは道場破りスタイルで入場。
「問答無用! ガパオ流奥義! トムヤムクン!」
「魔法刀! 魔法斬り!」
「サイキック刀! サイキック斬り!」
「グワッ!? やられた!?」
真理亜は悪代官を倒す。
「ふっふっふ。ふがいっぱい。」
「なに!?」
しかし悪代官は倒されていなかった。
「私の正体は妖怪! 流行少女ナウでヤングなのだ!」
原宿村だけに悪代官の正体は流行妖怪だった。
「問答無用! 超能力少女! 真理亜の名において命じる! いでよ! 神刀! サイキック刀!」
真理亜の意思で何もない所から愛刀、サイキック刀が呼び出される。
「いけ! 我が刀よ!」
剣術ができない真理亜。しかしサイキック刀は真理亜の意思をテレパシーとして送受信して操ることができる。
「くらえ! 必殺! サイキック斬り!」
「ギャアアアアアアー!? やられた!? バタッ。」
今度こそ真理亜が妖怪を倒す。
「原宿村を救ったぞ!」
「ありがとうございます! 救世主様!」
「救世主! 良い響きですな! アハッ!」
こうして原宿村は救世主、真理亜の手によって平和が戻った。
「次の村へ向けて、レッツ・ゴー!」
真理亜の救世主アハ伝説は続く。
「いよいよ渋谷村だ! 山の手街道一周を達成だ! アハッ!」
真理亜、山の手街道一周の旅はもうすぐ終わりを迎えようとしていた。。
つづく。
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