第30話 悲しみのナメクジ少女
「私がガパオ流ムエタイの正統継承者! 一子相伝にして最強のアハ殺拳! 世紀末アハ救世主! タイキック侍少女、真理亜! ガパオの掟は私が守る! アハッ!」
「こんな姉でごめんなさい。」
真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中!
「次は巣鴨村でござる。」
「ござる、ござる。そうでござる。」
真理亜と楓の大神姉妹は次の目的地まで、野盗や陸にあがった海賊と戦いながらレベルアップしながら、途中のお茶屋さんでお茶と団子食べて回復しながら山の手街道一周の武者修行の旅をしている。
「師匠! おバカ師匠!」
「こらー! 誰がおバカ師匠だ!?」
そこに弟子のジョージを加わった。
「みんなでお散歩、楽しいな。」
そこに真理亜の永遠のお隣さん、魔法少女アリアが加わった。
「なんだか喉が渇いたわね。」
「そう?」
「お茶にするか・・・・・・お茶にするがも・・・・・・お茶に巣鴨!」
「無理があり過ぎじゃない?」
「アハッ!」
掴みはOK。
「マックで100円コーヒーにしようぜ!」
「時代劇にマクドナルドはないでしょう。それにコーヒーもね。」
「世は正に文明開化ぜよ! さらば! 鎖国!」
「何を文化小説をやっているんだか。」
「アハッ!」
この物語は、これでも時代劇です。アハッ!
「いらっしゃいませ。巣鴨の茶店にようこそ。」
巣鴨の茶店少女が笑顔で真理亜御一行様を迎えてくれる。
「こらー! 巣鴨! 何にもないぞ!」
「あら? 巣鴨はおじいちゃんとおばあちゃんの原宿だぞ!」
「こらー! 巣鴨! 個性があり過ぎじゃねえか!?」
「良くても悪くても怒るのね。」
「アハッ!」
茶店の巣鴨少女が真理亜の好き勝手な言い分に反論する。
「それにしても巣鴨村は赤いふんどしばっかりだな・・・・・・はあっ!?」
真理亜が何かに気づいた。
「まさか!? 幼い楓に赤ふんを着せて撮影会をするつもりだな!? そんなことは許さんぞ! 児童ポルノは反対だ!」
意外に良識がある真理亜。
「私は何があっても楓を守ってみせる!」
真理亜は妹思いの優しい少女。
「ありがとう! 真理亜お姉ちゃん!」
そんな姉が大好きな妹の楓。
「何か悪い予感がする・・・・・・。」
「師匠はいったい何をする気だ!?」
アリアとジョージは悪寒に教われた。
「それではうちの助さん格さんを呼び出したみたいに、タイキック少女! 真理亜の名において命じる! いでよ! 新しい妖怪! タイキック・サモナー!」
「サイキック少女だよ! お姉ちゃん! 少しズレてるよ!」
「アハッ!」
真理亜は超能力召喚で新しい妖怪を呼び出した。
「妖怪! 大ナメクジ! ナメナメしちゃうぞ! ナメナメ!」
現れたのはナメクジ少女だった。
「よく来た! 大ナメクジ!」
「お呼びですか? 真理亜様。」
「おまえにエサを与えよう。」
「エサ?」
「キャアアアアアアー!? 助けて!」
巣鴨少女(推定年齢80才)が現れる。
「こいつを食え!」
「ええー!? ただのババアですやん!?」
「女性は、いくつになっても可憐な少女だ!」
これが〇〇少女ワールド。
「いいから食えよ! アハ神様の祟りが怖くないのか! 食え!」
「パクッ!?」
真理亜は大ナメクジの口におばあちゃんを飲み込ませる。
「オエ・・・・・・ババアを食ってしまった・・・・・・。」
これが大ナメクジの悲劇的伝説。
「さあ! 巣鴨をナメクジ・ランドに変えるんだ!」
この物語はフィクションである。
「オエ・・・・・・。」
まだ妖怪大ナメクジ少女は立ち直れないでいた。
「大ナメクジ・ランドとなった巣鴨村を私が颯爽と現れて大ナメクジを倒し、巣鴨村に平和を取り戻させるというゴールデン・ストーリー! まさに世紀末アハ救世主伝説!」
「自画自賛の荒しだわ。」
「アハッ!」
会場の座布団が飛びまくるのであった。
「私は楓のためならなんでもできる!」
「お姉ちゃん! ありがとう!」
「アハッ!」
真理亜は妹思いの優しい少女である。
「これでいいのかな? 救世主様が。真理亜ちゃんらしいけど。」
「もしかしたら弟子入りする相手を間違えたのかもしれない!?」
永遠のお隣さんと弟子は真理亜に恐怖するのだった。
「助けてください!」
そこに第一巣鴨人少女が現れた。
「どうしたんですか?」
「実は・・・・・・悪代官が村人をこき使って、赤いふんどしを大量生産して荒稼ぎしてるんです!」
悲しみの巣鴨少女の悲劇的伝説であった。
「アリアちゃん! 服を脱げ!」
「なんで私が?」
「赤いふんどしを全身に巻くんだ! 赤いふんどしミイラ!」
「自分でやれ!」
「アハッ!」
笑って誤魔化す真理亜。
「悪代官をぶっ飛ばすぞー!」
「ありがとうございます! 救世主! 真理亜様!」
真理亜たちは代官所に向かう。
「頼もう!」
お約束のスタイルで代官所に乗り込む。
「何者だ!?」
「問答無用! ガパオ流奥義! トムヤムクン!」
「サイキック刀! 楓流奥義! 700連撃!」
「魔法刀! 魔法奥義! 魔法斬り!」
「ガパオ流二刀流奥義! トムクルーズ! トムハンクス!」
次々と悪代官に必殺技を放り込む真理亜たち。
「ギャアアアアアアー!? やられた!?」
倒された悪代官。
「巣鴨村! 獲ったぞ! アハッ!」
「ありがとうございます! 救世主様!」
こうして平和が訪れた巣鴨村であった。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。