BLUE🔫THREE 青木三兄弟の事件簿 10万
鷹山トシキ
第1話 3人集まりゃ文殊の知恵
青木一馬中佐はゲリラ部隊によって捕獲された政府の要人達を救出するため、エリート・チームを率いて茨城県のつくば山に出動する。このチームは次兄の龍二、末弟の三矢、赤城四郎、黒谷大吾、白神六郎、そして一馬の元戦友で、現在はSATで働いている黄川田七夜で構成されている。
カズマはかつて刑事をしていた。そのとき世話になった藤田刑事と、大和田刑事に連絡を取った。
「もしものときは救助をお願いします」
現場に降りたった一馬らは墜落したヘリの残骸の他、皮膚をはがされて木に逆さ吊りにされた派遣社員たちの死体を発見する。その後ゲリラのアジトとなっている村を襲撃しゲリラを殲滅させるが、現場の状況が、事前の情報と大きく違う事を不審に思った一馬が、七夜を問い詰める。七夜は、人質救出作戦は一馬ら優秀な兵士を駆り出すための嘘で、本当の目的は総攻撃作戦を控えたゲリラを殲滅させ機密資料を持ち帰る事、ヘリの死体は要人ではなく偵察隊であった事などを白状する。
ゲリラの生き残り女性兵士の桃井八重を道案内役として拘束し脱出ポイントへ出発する一同、しかし彼らの動向はサーモグラフィーを使う何者から監視されていた。
脱出ポイントへの道中、脱走を試みた八重を追った白神が何者かに殺害され姿を消す。目撃者の八重を問い詰めても「見えない何者かが襲ってきた」と証言は的を射ない。
白神を捜索する一同だが、続いて黒谷が未知の武器で砲撃され死亡する。
駆け付けた一馬は半透明な姿に怪しく輝く2つの目を目撃。合流した龍二達と共に、その何者かが逃げた方向へ一斉射撃を展開するが、そこには何も仕留めた痕跡はなかった。七夜はゲリラの残党の仕業だと主張するが、さらにその夜、黒谷の死体が持ち去られると、一馬はその何者かは自分達を獲物として狙っており、それを倒さないと生きて帰れない事を悟る。
八重から、一斉射撃の際に相手も傷を負った事を聞いた一馬達は、多数のワナを仕掛けて待ち伏せる。クレイモア地雷や鳴子という音のなるトラップ、落とし穴。
そして、深夜11時、テントで八重と一馬がセックスしてると、何者かがワナにかかる。姿を見せたそれは巨大な蛇だった。怪物を取り逃がし龍二が重傷を負う。七夜が追跡し八重も加勢に向かうが、2人とも返り討ちに遭ってしまう。
一馬らの脱出の時間を稼ぐために単身で怪物との決闘に挑んだ三矢もあえなく瞬殺される。
怪物が自分を襲わないことを見抜いた一馬は、龍二だけを脱出ポイントまで先に走らせ、自身も怪物から必死に逃げるが、滝つぼから岸に這い上がった所でとうとう追い詰められてしまう。ところが怪物は全裸の一馬を見つけることなく去っていく。
「裸でいれば安全?」と、全てを悟った一馬は全裸で移動することを決意する。
わずかな火薬を残して銃火器をすべて失った一馬は、決戦に備え服をすべて燃やし、サバイバルナイフで木を削って弓矢や投げ槍などさまざまな武器を作る。
そして準備が整うと、○○コを隆起させ、雄叫びをあげ怪物を呼び寄せる。
一進一退の勝負は肉弾戦にまで及ぶが、一馬は追い詰められながらもワナのある場所まで怪物を誘い込み、クレイモア地雷で爆殺することに成功する。
森林が丸ごと吹き飛ぶほどの大爆発が起きた直後、夜明けとともに龍二を乗せた救出ヘリの乗員が煙の晴れ間から見付けたものは、全裸で立ち尽くす兄の姿だった。
妖怪に詳しい、龍二によれば怪物の正体はイクチらしい。
常陸国(現・茨城県)の沖にいた怪魚らしく、船を見つけると接近し、船をまたいで通過してゆくが、体長が数キロメートルにも及ぶため、通過するのに12刻(3時間弱)もかかる。体表からは粘着質の油が染み出しており、船をまたぐ際にこの油を大量に船上にこぼして行くので、船乗りはこれを汲み取らないと船が沈没してしまうとある。
平成になると、怪魚から巨大なウミヘビへ進化した。
「令和になったから、今度は普通の蛇に進化したんじゃ?」
一馬は全裸で腕立て伏せをしている。
「イクチは死んだんだし?服着ても大事だよ?」
「龍二、オマエは不用心過ぎなんだよ?」
沢尻エリカが逮捕されたニュースを見ていると、チャイムが鳴った。
龍二がドアを開けると死んだはずの三矢が立っていた。
「外は真っ暗だ」
「オマエ、どうしてここに?」
龍二は目を疑った。
「そう簡単に死んでたまるかよ?」
三矢は素っ裸だった。
「龍二、誰だ?おっ!三矢!何やってんだ?オマエも全裸の素晴らしさに気づいたか?」
一馬が腰を抜かす。
「すぐ、そこにゾンビがいた。けど、俺の○○コにビビって逃げてった。龍ニィも全裸になるんだ」
「しょうがねーな?」
龍二はジーパンとトランクス、セーター、UNIQLOの黒いTシャツ、スニーカーソックスを脱いだ。
3人合わせてブルー・スリー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます