第5話仮眠とソファー

僕と紗耶香は今カレーを食べ終わった後2人で洗い物を済ませてソファーに座ってゆっくりしていたところだ。紗耶香は僕の隣に座ってゆっくりしている。僕はといえばいつも通りスマホを起動して適当にいじって食後休憩をしていた。紗耶香の方を見ると時刻は9時をちょうど過ぎたせいかあくびをしていて少し眠そうだ。紗耶香はお隣さんで気軽なのもわかるが年頃の女の子もいろいろあるし家に帰るようによく促している。「もう遅いし帰って風呂入って寝たら?」そう言った僕に対してコクリと返してきたかと思えば、「まだもうちょっとだけいるよ、」とても眠そうだ、今にも寝てしまうかという雰囲気だ。「少し仮眠でもするか?」僕はあまりにも眠そうな紗耶香を見てそう返した途端に紗耶香が何も言わずに、僕の太ももの上に頭を乗っけて寝っ転がってきた、どうやら仮眠をとることにしたらしい。この感じはいつも通りという感じでむしろ平常運転なのだ。もちろん僕だって当然少しはドキドキしているし、紗耶香の顔はとても整っていてショートに少し屈せ毛のかかった黒髪はとてもきれいで、そのうえリビングに聞こえるのは紗耶香の静かな寝息だけ聞こえる中で、それでも僕が平然を保っていられるのは、紗耶香の信頼を裏切るわけにいかないというのもそうだし、幼なじみであり小さい頃からこうしてきたことに安心感もあるからだ。人は絶えず進化し続けて日々を過ごしていく、そんな中で昔から変わらずに過ごせていいることに安堵している僕もいる、だから何もない僕の日常と、僕自身に対して何か大きく変わることがあればどんな日常が待っているんだろうか。人は絶えづ変わり続ける、だがそんな変化を嫌うのもまた人間の摂理である、だからそんなことを考えると、何か変わりたい自分と、そのままであり続けたい自分と葛藤しているような気がする。そんなことを考えながら紗耶香の頭を撫でてあげると、幸せそうな笑みがかえってくるのであった。

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