ヒビカセ

第1話

『忘れないでね 私の声を･･･』

夢の中で誰かか、そう言った

朝、目覚めると僕は先程の夢を思い出す。

その言葉だけが僕の頭の中を巡っていた、

『キミは一体誰なんだ。』

と、一言こぼしながらベットから降りて

PCの電源をつけた。

僕は所詮世にいう｢歌い手｣という分類の一人だ。様々な歌ってみた動画を投稿している。

いつかは、僕も｢ボカロP｣と呼ばれるVOCALOIDを使用した作曲家になりたいと思っている。いや、なってみせる。絶対に。

たくさんの｢歌い手｣の中に｢ボカロP｣として活躍する人は少なくない。

僕は、とある人に憧れを抱いているからだ。

｢れをるさん｣の様な多彩で尚且つ格好良い人になりたいと願っている。

今もこうして、歌ってみた動画を投稿し続けているのは｢れをるさん｣に憧れているからだ。

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PCの電源が付き、いつもの様に｢ニコニコ動画｣のマイページを開いた。

『今回はこの曲を歌うか、』

今回歌うのは、れをるさんの｢ヒビカセ｣という曲だった。

僕はこの曲が大好きだった。

歌詞が心に突き刺さる様な感覚が良いと感じたからだ。

早速、音源を撮ろうとした

その時だった、

『うわぁっ、 』

PC画面が急に光だした。

そして、僕は･･･

大好きな曲の中に入っていた。

『キミは一体誰なんだ？』

「私は、_________ 」

……To be continued