リ・セット。
波ノ音流斗
00 00 語り手より
まずは能力のお話をしようか。
「能力」。どこか混沌としていて、不思議な響きをしているが、どうもこうも君たちの考えるそのままの内容だ。
人間はもともと、産声を上げてから息をやめるまでの長い間に、脳の一割しか使用しないらしい。というのも、産声のあげたその瞬間から五感からのあらゆる情報を全て記憶していたとしても、その脳の容量は140年に及ぶそうだ。
その残りの九割は、今から話を進める「能力」という計り知れない力のためにとってあるらしいのだ。
火を出せる、物をそれに触らずに扱える、瞬く間に場所を映る⋯⋯そんな馬鹿げたものを、できる人がいる。まぁ身近にいるとすればマジシャンとかその
その様なものを、扱える人が増えていること、そのからくりが最近の研究で真相のもう少し手前までわかってきているということ。とはいえ、まだしっかりとは知られておらず、オカルトにさえ感じてしまいそうなくらいだということ。話すとすれば、このぐらいだ。
これぐらいわかってくれれば、これからの無駄話も、少しは興味が持てるかの知れない。
まぁ後々わかると思うし、これ以上はネタ晴らしになりかねないので止めておこうか。
あぁ、でもこれは話しておこう。
その「能力」、基本的にまだ社会にその考え自体が浸透していないため、基本的に隠すということになる。まぁ、最終的にはばれてしまってもおかしくないが。
そのため、流れから行くとその「能力」は自分のためにしか使うことはできない。
内容にもよるが、そんな状況で、あなたはどうするだろう。
まぁ、基本自由という訳ではあるのだが。
ただ、その行動が他人にどう作用するか、それが重要になってくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます