戦闘後の一人語り レイラ

戦闘は初めての経験だった。でも能力を使えば怖くなかった。あの人を茨が貫くグジュって感覚は嫌いだし、貫かれたとわかった瞬間の相手のぎゃああああって叫び声も嫌いだ。でも、視界が敵の血で真っ赤に染る。それだけは何故か好きだって感じた。

そもそも人を殺したのはこれが初めてではない。だってシスターや神父を殺ったのは紛れもなく私なんだから。

……えっ?怖くなかったのかって?

それは正気に戻った時に目の前に真っ赤になったシスター達が転がっていたら怖いでしょ。でも、殺すときは怖くなかった。命令を実行するだけの力があるんだ。そう思ったから。

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