初戦闘

和気あいあいとした雰囲気の中ふと警戒するようにハイネが顔を上げた。

「ハイネ兄ぃ?どうしたの?」

「結構な人数がこっちに向かってきてる…軍隊かな…」

「何!?」

ハイネの発した言葉により和気あいあいとした雰囲気がピリッと張り詰める。


数分後目の前には東の地の国王軍がいた。軍の指揮者は目を見開いてこう言った。

「アリア…オーウェン…何をしている。任務はどうした」

「軍になんかもう戻りませんよ」

アリアがキッパリとそう言った。

アリアを筆頭とした元軍人達は睨むように王国軍を見る。

「それなら……戦うしかないのか」

軍の指揮者がそう言った直後、王国軍を茨が襲う

「……眠りの茨……茨よ、あの人たちを…殺して」

レイナがそう言って茨を使い王国軍を貫いていく。

「おおっすげぇ…俺も本気出さないとな“獣の遠吠え”」

オーウェンさんがそう言い狼の姿になった。

「ヴォォォォォォォォォン」

そう鳴き声を発した狼は相手を噛みちぎっていく。

「アハハハハッ!!戦うのってこーんなに楽しい遊びなんだね!」

そう嗤いながら敵陣に突っ込んでいくサミュは刀を振り回している。真っ赤に染まりながら楽しそうに。

「へぇーシューティングゲームみてぇで楽しいじゃねえか」

ザックはショットガンを撃ちながらそう言った。

敵は壊滅状態だった。

「絶対領域!!」

アリアは近くに落ちてた教会の鐘を振り回している。えっ鐘ってすっごい重くなかったっけ?

しばらくし、教会には鮮血と壊滅した王国軍の骸が転がっているだけになった。

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