目玉

中学生の頃はホントにいろんなものに興味がありましたね。

中学3年の時に、クラスメイトと話をしていたんですよ。

陰キャでいじめられるような奴だったんですけど、目が綺麗でね。

その目を、「食べたい」と思ったんですよ。

家でゲームやってたんですが、横顔をみていてそう思いました。

それで、そいつを押さえつけて、右目に指を突っ込んだんです。

痛がって抵抗されましたが、馬乗りになって、そいつの目を、抉り出しました。

神経がびょーんと伸びて、つい笑ってしまいましたね。

で、力任せにひきちぎって、口に入れました。

意外に大きくて、ビックリしましたね。

で、やっとの思いで噛み砕いて、飲み込みました。

味はしませんでした。血の味だけでしたね。

そのことで、僕は入院しました。

はい、精神科です。

そいつの名前ですか?

ええと。

覚えてないですね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る