ヒメんちのシェア事情

雪月華@33331111

 平和に生きたいの!

私、城崎媛華。あだ名はヒメってよばれてる。でもそれは、いいいみじゃない。みんなわたしをからかうためにヒメって呼んでる。少なくとも、わたしはそう感じてる。私はついこの間、両親を亡くした。その後を追うように祖母もなくした。今、城崎家にはわたしが一人で暮らしてる。けど私はおとなじゃなくて、中学生。色々大変すぎて、部活はやめちゃった。


「ヒーメ!おっはよぅ!」


「彩希ちゃん・・・おはよう。」


彩希ちゃんはわたしの唯一の友達。

そして、無類のイケメン好き。なんてことだ。

私はというとイケメンは苦手。あの人たちは女の黄色い悲鳴ってのをご飯にしてるって聞いたから。


「いやぁ~ヒメといるといいことが起こる気がするんだよねぇ!例えばァ・・・学校1の不良にしてチョーイケメンのつぐくんに会えたり💖」

そういいながら彩希ちゃんの指と先と視線の先はフツウの人なら見とれるほどの美男子、夕陽継夜つぐやがたっていた。近寄りがたいからこそイイみたいなことを彩希ちゃんは言ってたけど、わたしには理解ができない。継夜なんて厳つい名前、怖すぎるよ。まるでどこかのホスト見たいじゃない!

「きゃぁああ!継くんがこっち見たよぉ!ねえ、ヒメってばああああ~~!!」

大袈裟。ただ見ただけでしょ。私はきにせずスマホをいじる。

「こっち来たよぉ~~!ヒメぇ~~ー!!」

来てるわけないでしょ。大体、その人不良だよ?なんでそんなにきゃあきゃあ言えるのかな?

「見つけた。」

誰よ、わたしの髪の毛勝手に触ってる奴!

スマホを素早く鞄にしまって振り向くと、そこには・・・


「夕陽継夜!」


「フルネームで覚えてもらえて光栄だ。」


銀色の髪の毛がさらりと揺れる。その光景をとるために女子が殺到する。


「コウエイとかどーでもイイから!」


私は大人しく生きたいの!

継夜がいると人がよってくるのがいや!


だから、いつまでもわたしの髪を触るのやめてってば!


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