第7話

「僕は、別にセレブでもイケメンでもないですよ」

 ルックスもそこそこだ。漫画家としての才能だって、たかが知れている。ほとんどアピールポイントはない。


「やっぱ、セクシー女優は論外かしら」

 姫乃は少し哀しげな眼差しで僕をみつめた。


「え、いえ……、姫に不服があるわけじゃ……」

 何度も首を振り否定した。

 むしろ僕の方が釣り合わない。


 セクシー女王クイーン有坂 姫乃ならば、いくらでも相手がいるだろう。

 引く手 数多あまただ。

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