第592話 設備の完成とカミラとの休日

この後のこぎりやら、その他いろいろな工具を作成し、その間にカミラは製材用の道具以外にも、大工用の道具をいくつか作っていた。


例えばカンナ。


まあ刃は俺が鉄で作成したんだけどさ。


こうして製材用の設備が出来上がり、イベッテはその出来に驚きつつ、早速職人に引き渡していた。


そして職人は道具を試し、


「これで領地はおろか、隣の国にも木材を搬送できます。」


あれ?領地だけの問題じゃなかったの?


するとイベッテは、


「旦那様?連邦は事実上旦那さまの管轄ですから、連邦の復帰にも材木が必要ですからね、ここで沢山製材しておきますよ。」


まあ細かい事はイベッテはやってくれるから安心だ。


「ありがとうイベッテ。少ししたらカミラと出かけるが・・・・イベッテ少しは時間あるだろう?」


「え?ご褒美かしら?うふふ!」


あれ?なんか想像していた反応と違うぞ?


俺は頑張ったイベッテにご褒美と思ったのだが、イベッテの希望は違ったようで、俺はこのままイベッテに連れ去られ、たっぷり搾り取られてしまったよ。


・・・・

・・・

・・


「さ、何処へ連れてってくれるのだ?」


もう何も出ない俺は、イベッテの満足そうな寝顔をそのままにして、カミラと出発をした。


なんだかんだ言っても道具を作成してばかりだと疲れもある。

俺はカミラをベッドに誘い、マッサージをしてやる。


今回もクルーザーでの旅。


今回はマッサージだな。

だがその前に、2人でゆったりと風呂に入っておく。

湯船でしっかりと体を温めて血行をよくしておけば、マッサージの効果は倍増する・・・・はず。

で、少し休んだ後ベッドへ。


ベッドでナニをするのではなくあくまでもマッサージ。

そう言った雰囲気にならないように明かりは全開。

そしてリラックス効果のあるアロマを使用する。


そして足の裏からふくらはぎ、そして臀部をマッサージする。

特にお尻を重点的に、だ。


あそこは結構凝る。


俺は親指で結構な力でぐりぐりする。


「いたたたあ!痛い!痛いぞ!」


あれ結構痛いんだよな。で、終わった後の解放感。


その後は背中と肩甲骨を中心にマッサージ。


いやいやかなり凝ってますなあお客さん!てな具合にカミラはものすごく凝っていた。


一通りマッサージを終えると今度は頭のマッサージだ。

こめかみもそうだが、首も、そして頭を全体的に指で押していく。

あれ結構気持ちいいんだよな。


そして最後に背後からのリンパマッサージ。


鎖骨付近。あそこをマッサージするとリンパの流れが良くなり、気持ちがいいんだよな。


これは女性にするなら相当親しくなっておかないと無理。

まあお尻もそうだけど、親しくない女性にやっちゃったらセクハラだからな。


「凄い!何だこの気持ちよさは!」


道具作成には恐ろしいまでの才能を発揮するカミラだが、自身のメンテには関心がなかったようだ。

だがそのせいかずいぶん凝っていた。


「どうだカミラ?」


「意外にも凝っていたのがわかった。感謝する。」


更にカミラの好感度が上がったようだ。

こうしていてカミラとの更なる親交を深めたのだった。

いやもう夫婦なんだから、今更親交を深めなくてもいいだろうと思うかもしれないが、夫婦だからこそこうしたスキンシップは必要なんだよ・・・・必要だよな?






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