第578話 上層は可能な限りスルーする

早速ダンジョンに入った訳だが・・・・


この面子じゃあ上層での素材集めは意味がないので、しかも初心者やレベルの低い冒険者などから、実力ある奴がこんな低層で何してやがる!


と言われかねないので、サクッと下へ。


ここは100層、比較的浅い階層は低層、もしくは上層と呼び、実際は恐らく25層辺りまでが低層と言われるらしい。


そして中層。こちらは範囲が広く、26層から75層辺りまでを中層と呼んでいる・・・・らしい。

場合によっては50層までとの意見もあるが。


そして75層以上は下層。もしくは深層・・・・と言われるらしいが、これもあいまいで、場合によっては50層から75層をそう言うらしい。


そしてもしこの4つの分け方なら、最後の76層から100層が最下層、若しくは闇層と言っているらしい・・・・別に闇じゃないんだがな。


兎に角75層を目指す。


まあ50層までは何事もなく進んだのだが・・・・

ここからは油断できない。

だが、こんな所で手こずってもらっては困るので、さっさと76層を目指す。


50層を超えると、ほぼ他の冒険者はいない。

50層になると、パーティメンバーは、最低でもレベル8、出来ればレベル9がいないと厳しい・・・・


そうホイホイと高レベルの冒険者がいる訳もなく、結局50層を突破するのは難しいらしい。


まあ、今後はゲートで行き来してもらう手はずになっている。

この時間がもったいないからな。

今回は、ダンジョンを知ってもらうのに最初から攻略しているだけで、可能ならゲートで行き来をしたい所だからな。


そして順調に76層にやってきたら・・・・


エミリーたち獣人3姉妹がやってきた・・・・

今は76層?


「旦那さま!珍しいですね!ダンジョンに来るなんて!」


エミリーがそう言って抱きついてくる。

よしよし愛い奴だ・・・・


「あ!姉貴ずるい!」


ナタリーが飛びついてくる。


おふう・・・・何て凶悪な毛ざわりなんだ・・・・気持ち良すぎてつい色々・・・・

「あ・・・・あんん!!らめええ!」


あ・・・・つい色んな所を触ってしまった・・・・


そして最後にお姉さんのソフィーが・・・・

「まあまあだんなさま?今日は何を採りに来たのですかあ?」



そう言いつつ俺に身体をすりつけてくるソフィア。

思わずしっぽが目に入り、掴んで揉む。

うひょお!相変わらず気持ちいい・・・・


「うひいいい!!いけませんん!!!!!あううう!」


久しぶりなのでやり過ぎたようだ。


「まあそう言う訳で、今からこの獣人3姉妹が色々素材の見つけ方をレクチャーしてくれる。特にエミリーしか見つけられない素材を見つけたら、報告するように。エミリー以外で普通の人に見つけられない素材を見つけられるのは、俺ぐらいなんでな・・・・」



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