第594話 折角じゃ、産んでおこうではないか!

「さあ、我は士門との間に今すぐ子を成す事に決めたぞえ!」


「なあ・・・・俺の前では普通に喋ってもいいんだぞ?」


「へ?どどどどうしてきき気がつつついたのじゃあ!」


「・・・・すまないな。レシティアが俺の周りで一番年下だってのに・・・・変に意識してしまったか?」


「だって・・・・だって・・・・他の人のような”ないすばでぇ”ではないし・・・・頭も特別賢いわけでもないし・・・・イベッテおばのような・・・・女性らしさもない・・・・ほんのちょっぴり顔がいいだけじゃ・・・・これは母上に感謝せねばならぬのだが・・・・」


・・・・イベッテすまんな。今日はとことん付き合おう!


「・・・今から出かけるか?」


「いいのか?色々する事もあろう?」


「いいんだよ。領主ってのは名前だけだからな。周りの・・・・部下達が上手くするさ。というか、領主が気張っても仕方がない。」


「ならいいのじゃ。では、何処へ行くのだ?」


「・・・・俺の妻になってくれた女性には、大概やったんだが・・・まあ、船でいい景色を見に行かないか?ってな。」


「・・・・聞いた事があるぞ?士門が持っておるすんごい船であろう?何度か乗ったが、あれはいいものじゃ。」


「・・・・それは表面上だろ?風呂とか・・・・寝室とか・・・・色々改造しているからな・・・・」


「む。だが・・・・初めてだしの・・・・わかった!初めてはその船で致そう!ロマンチックに頼むぞ?」


「レシティアが思うような結果になるか分からんが・・・・」


・・・・

・・・

・・


翌朝・・・・


「股間がジンジンする・・・・それに・・・シーツを汚してしもうたな。」


「色々ありがとう、レシティア。君は・・・・俺にとってはきっと人として最後の女性だろう。」


「うん?どういう意味じゃ?」


「レシティアも付き合ってくれるんだろう?」


「うん・・・・まずは人として子を産んでからじゃがな。」


「その後は・・・・きっと長い時間になる。」


「うん・・・・それで?」


「うまく言えないが・・・・レシティアみたいに甘えてくれる女性が、俺の傍にはいないんだ。頼ってくるけどな。」


「それはだな・・・・皆自分で何でもできるからじゃな。」


「それもあるけど・・・・まあ俺の異常な強さが影響しているのさ・・・だけど、レシティアはそれとは関係なく甘えてくれるだろう?」


「あれを甘えると言っていいのか?」


「ああ、俺にとってはな。」


「・・・・じゃあ、今からは・・・・女として甘えてもいい?」


「・・・・ううぉ!!!!レシティア、その上目使いは・・・・・反則だあ!」


「いい事聞いたぞ?フフフフフ・・・・」


一年後、レシティアは士門の妻’Sの前で、珠を使い、皆と同じ立場となった・・・・

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