クチタ領、戦争に

第501話 パールメース帝国の政変

朝、起きると、凄い事になっている。


ベッドの上に、裸の妻達が・・・・


俺、何やったんだ?え?ナニやったって?

別に妻だし?求めてきたんだし?いいじゃないかって?


1人ならそれもいいさ。だが・・・・10人とか一度に相手できるか?

さらに言えば、一晩で10回も出せるか?


きっと途中で血が出るぞ?


・・・・

・・・

・・



皆で食事をとる。


何だか雰囲気が怪しい。


そんな中、昨夜俺達のベッドに居なかったノエミと女神は、顔を見合わせ・・・・


「まさかと思うが、珠を食したな?」


鋭いノエミ。


因みにノエミと女神は、珠を食べても影響はないらしい。既に神だし?殆ど年をとらないし?


だそうな。


「しかもなんですか?神(仮)と出てますよおお?」


おっと女神も気が付いたか。


「まあそういう事だ。それはそうと、邪神って何だ?」



「露骨に話を逸らそうとしてるとか!まあよい。邪神とは、邪悪なる神の総称じゃな。死や破壊などの負を司っておるな。」




よく分からんが、、死は必要なんじゃないか?


破壊は・・・・形あるもの、必ず壊れるもんじゃないか?


「口田士門の考え通り、邪神本来の役割は必要なもの。だがしかし!あ奴らは道を踏み外し、その力を自らの為にのみに使いおった!」


あーあれか。正しい使い方をしないで、自分の為だけに使っちゃったんだな。あ、それよりノエミ、俺の頭の中を覗くの止めてくれない?


「よいではないか、減る物でもなかろう。」


精神的に嫌だぞ?


そんな話をしていると、マウリシオさんが、いつもは食事中には用がない限り後ろに控えているのだが、珍しく言葉をかけてきた。


「領主さま、アウグスティン様がお見えでございます。火急の要件とか。」


ヴィヴィがすかさず反応する。


「兄様がどうかしたのか?早く連れてきなさいよ!」


マウリシオさんはどうしましょうと目で訴えかけてくる。


「すぐ会おう。連れてきてくれ。」


・・・・

・・・

・・



アウグスティンの知らせは、残念な話だった。


「父上が・・・・死んだ?・・・・そ・・・・そんな・・・・」


ヴィヴィがその場に崩れ落ちる。

アウグスティンが咄嗟に支える。


「間違いないのだ、ヴィヴィよ。父は、病死と言う事になっているが、間違いなく毒殺だ。」


その後の報告も、芳しいものではなく、怪しげな2人が、そのまま国のトップに躍り出たというものだ。

皇帝の娘をどうやってか娶り、子を産ませ、皇帝が死ねばその子を皇位につかせ、だが幼子に政ができる訳もなく、実態は、この2人がパールメース帝国を乗っ取ったという事だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る