第479話 短気な年寄り?神

「何で勇者と魔王を妻にしたらいけないんだよ?」


俺はそう聞いてみた。



「人間ごときが生意気な!我らと対等な口をきこうとは、身の程知らずめ!」


なんだかえらい気の短い御仁・・・・御神?


「ああ、あれか?弱い奴ほどよく吠えるってやつ?」



あ、言っちゃったよ俺・・・

テヘ?え?気持ち悪いって?さいですか・・・・


「言ったな人間!生かしてはおけぬ!ここで死ねええ!」


「いけませぬ!」


女性の神?が止めに入ったが、もう遅い。


短気じじいが俺に何だか魔法をぶっ放してきた。


当然俺は魔法の対策をしてる訳で。


魔法は高密度のエネルギーの何か?それを俺にぶつけてきた感じだが、俺に届く前に消え失せる。


「何?人間、何をした!あり得ぬ!神である我の魔法を消し去るだと?」


「あんた攻撃したな?」


俺は睨みながらそう爺さんに言う。


「駄目です!謝って!」


女性の神はそう言うが、爺さん頭に血が上ったのか、さらに攻撃をしてくる。

今度は接近戦?


実は女性の神のしぐさが妙に色っぽくて、つい見とれてしまったんだが、その隙に顔にいいの貰ってしまったよ。


あいたた・・・・あ、鼻血が出たじゃないか。

口も少し切ったか?


「ざまあないな、無様なものだ人間。」


爺さんそう言うけどさ、神の攻撃があれっぽっち?


「いけません、今すぐ引いてください!口田という青年、何か隠しています!」


よく気が付いたねお姉さん。だけどもう遅い。


「よくもやってくれたなじじい。今度はこっちのターンだ。」


俺はそう言いながら、羽織ってるジャケットの内ポッケに手を入れ、俺が作った魔道具、見た目はただの布を取り出し、素早くじじいに投げつける。


因みに投擲スキル全開だ。


爺さん回避する時間も無かったのか、あっさり布が爺さんを包み込む。


何かに気が付いたのか、魔法を展開しようとしているが、遅い。


あっという間に布はじじいを包み、がんじがらめに。


「ふんがーふがふが!」


布越しに何か言ってるようだが、さっぱりだ。


「ああ!だから言ったのに!止めてあげて口田士門!」


「先に仕掛けてきたのはそっちだろ?俺はほら、こんなに怪我したんだ。血も出てる。さあ、いっちょ上がり!ほ!か!く!捕獲!」



俺はその包んだのを引き寄せ、カバンから輪っかを取り出し、その輪っかを床に置き、捕獲したじじいをその輪っかに置く。置くというか、輪っかに入れる?



じじいはその輪っかの中に吸い込まれていった。


俺が作った対神用のアイテムその2だ。


この輪っかは異空間につながる入り口。輪っかをくぐれば違う世界が待っている。


因みに中は魔法が使えないように、してある。


そして素早くその輪っかを回収。カバンに仕舞う。


「さて・・・・人間ごときにやられた感想はどう?」

俺はその場に残ってる男女2人の神?に聞いてみる。


そう言えばもう1人はさっぱり喋らないな。


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