第466話 とある少女の物語 その6

女神の衣服の仕掛けに気が付いた私は、女神に服を脱いでもらう必要性を感じ・・・・


「あ、あのね?もしよかったら・・・・向こうにベッドがあるのよ?よかったら・・・・私と、しない?」


そう言ってベッドへ誘う。


「え?いいの?じゃあ遠慮なく・・・・」


「あ、待って?流石にちょっと準備が必要かな?なんて・・・・ムードがもう少し欲しいのよ?」


「・・・・そうね!ムードね!お互い燃え上がるのにはムードが大切ね!わかったわ!何をしたらいいのかな?」


「じゃあじゃあ・・・・ちょっと準備するから・・・・ベッドで、待っていてほしいのよ?あ、その前にね・・・これ飲んでおけば、最高の夜を過ごせるわよ?」


我ながら薬の効果に驚きつつ、次のステップへ。


これも毒という鑑定にならぬよう最大限気を付けて調合した薬。


不活性化の薬だ。


「本当?じゃあ貰うね!あら・・・ちょっと独特の味?でも美味しい!じゃあ少しベッドで待ってるね!」


女神は差し出された飲み物を飲み、ベッドへ向かう。


私はその間に前もって準備しておいたアイテムの確認へ向かう。

勿論、ばれない様に風呂へ向かうのを忘れない。



今回飲ませたのは不活性化の薬。

これだけでは身体機能が緩やかに落ちるだけ・・・・睡眠導入剤?みたいな、精神安定剤?まあ似たようなものかしら?

それに最初に用意した薬、あれが混ざると脳の活動が休眠状態になる。

まあ、眠くなり、寝てしまうのだけど。


私は準備が終わり、女神を見に行く。


薬はうまく作用し、女神は意識を失っている。


「あらあ?寝ちゃったのかしら?」


そう言う私の目は、その発言とは裏腹に、怪しく紅の灯がともっている。


「仕方ないわねえ・・・・せっかく盛り上がろうと思ってたのに、あっけない・・・・どうせ裸なんでしょ?都合がいわ。早速始めましょうか。」


一応意識があるといけないので、どうとでも取れる発言を女神にしてみる。


反応はない。

そして・・・・布団を取ると、女神は見事に裸だった・・・・


・・・・

・・・

・・



用意した拘束具を装備させ、魔道具を機能させる。


精神の高ぶりを押さえるのに必死だ。


「さあ来たれよ!我が一族千年の悲願、ここに成就せん!」


ただ一言、これですべての魔法が発動。


蛇に似せた魔法の糸で女神を拘束していく。

私が長年研究に研究を重ね、神をも拘束できる糸を作った。


そして・・・・暫くすると、完全に女神は糸に包まれた。


「捕獲♪」


思わず嬉しい声が出てしまう。


一族の悲願、第一歩が成功した瞬間だった。


女神を捕獲した。


さて、このあとね・・・・大変なのは。


女神の存在を隠す魔道具の常時展開と、女神を解析し、女勇者と女魔王のきずなを解除する方法を見出さねば。


こうして女神は行方知れずとなった。


私は調査を重ねたが・・・・この間に、どんどん口田士門を好きになり・・・・

娘を得た。


もし私に万が一があれば、娘が一族の想いを受け継ぐ・・・・

だけど、女魔王としての責を継がせたくはない・・・・


こうして更に紅い日がやってきた。

そして、ここで転機がやってきた。

絆のほころびが見つかったからだ。

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