パールメース帝国とのかかわり
第381話 公国奪還
俺は船に乗る前に、いくつか指示を出していた。
え?後出しじゃんけんだって?いやいや・・・・
おっさんの息子に、兵を率いて帝国兵を駆逐するよう伝えてある。
ヨハンとミシェレを公国奪還に参加させるというものだ。
神獣2体は渋ったが、後々の事を考えると、隣国が帝国じゃあ、おちおち寝れやしない。
今後の事を考えて、と何とか説得したが・・・・かなりいやそうだった。
領地にいる、帝国で奴隷になった元々他の国の兵も参加させる。
ここが成功すれば、次は自分達の国だぞ・・・・と。
そのお陰か、士気は高い。後は、ゲートでこっそり侵入できるのが大きい。
少数を街の中に入れてしまえば、後は門を開けさせるとかできるからな。
この影使いの奴は、大いに役立ってくれた。
兎に角影に潜り込んでしまうので、よほど警戒していないと分からない。
そして、一度侵入してしまえば、何処か使っていなさそうな建物にゲートを設置し、ゲートの使用を開始すれば、ゲートから兵士が出現するという訳だ。
敵がこんなのだったら・・・と思うとぞっとするが、万が一こいつが敵に回ったら・・・・気配察知で見つけ出し、スキルを窃盗で奪い去ればいいわけだからな。
因みにこの窃盗スキル、意外と使え、スキルも、物も奪えるからだ。
スキルを奪うとかなんだよこれと思うが、物を奪うのは、カバンに入っていようが、装備していようが、そこにあると分かれば奪える。
スキルを奪うのは、ある条件が必要で、相手が持っているスキルを知る必要があるのと、そのスキルレベルが俺の窃盗スキルのレベルかより下じゃないと無理。
事実上白河さんのスキルは、俺は奪えない。まあ奪わないけど。
スキルにもレベルがあるらしいが、表示が出てこないのでどうなってるか分からない、
個人的には、スキルを取得してからの戦闘でレベルが上がるんじゃないかと思ってる。
なので、恐らく俺が此処に最初に来た時からあるスキルは、俺のレベルと同じレベルになってるはず。
後に取得したのは・・・・おそらくレベル10前後になってるんじゃないかと思ってる。
普通はレベル10どまりなので、事実上ほぼずべ手のスキルを奪える・・・・はず。
そして今、帝国の奴と交渉?してるのだが。
これは事実上の時間稼ぎだな。
そして今回、久しぶりにナビ子ちゃんの出番。
【下位の精霊の配置終わりました。シウテニア公国内にはパールメース帝国の兵の存在が確認できませんでした・・・・少々お待ち下さい。アルムデナ公国内に多数の帝国兵を確認。およそ10万人と推定されます。】
・・・・いたか・・・・って何処だそれ?
「さて・・・・もうそろそろいいかな、アルムデナ公国って知ってるか?」
「はて・・・・どこでしたかな・・・・って・・・・え!」
「どうした?知ってるのか?」
「知っていますが・・・・何故それをお聞きになるのでしょうか?」
「ああ・・・・どうやら・・・・そこにあんたの国の兵士が10万ほどいるそうだな。」
「何故それを・・・・は!・・・・知ってどうしますか?」
「帝国本土の兵士ってどれだけいるんだ?もしかしてかなりの人数が奴隷なんじゃないのか?」
「・・・・言っている意味が分かりかねますが?」
「・・・・まあいいさ。そのうちそれも分るだろう。」
【シウテニア公国の要所を全て押さえました。奪還成功です。引き続きウシュエ公国の奪還に移ります。】
”・・・・ナビ子ちゃん了解。何で兵士がいないんだろうな?”
【全員奴隷だからでしょう。帝国を裏切れば死ぬしかありませんから。】
・・・・あーかなり突っ込んじまったなあ・・・・もう抜け出せない・最後まで行くしかないか。
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