第379話 奴隷解放

俺は船に乗る前に、一つのアイテムを、創造スキルその他のスキルを駆使し作った。


まあ・・・・奴隷にされている方法をシビルに解析してもらい、結果はまあ、わかっていたけど、隷属の首輪なる魔道具で拘束されていたので、それを無力化するアイテムを作ったのだ。


簡単な造りだったので、これを大量に作った。


作ったというか・・・・ミサンガ?手首か足首にそれを装着すれば首輪の効果が無力化されるという代物。


・・・・ごめん、ミサンガと言えば格好よく聞こえるが・・・・単なるカラーの輪ゴム・・・・・袋入りのを大量にポチって、一気に付与した感じ。なので、数十万個とか一気に付与できたわけだ。


これを大量に持ち込み、後はここに残った兵士達に付けさせ、帝国領へ侵入した後は、奴隷にこれをつけてもらう、と言うもの。


上手くいけばいいけどね・・・・



俺は上空から目的の場所へ侵入する。


念のため隠蔽スキルで存在を隠蔽、影使いの奴に街に入ってもらう。


後はずらかるのみ。


そう思ったのだが・・・・何とここに奴隷以外いなかった。なので、俺も姿を現し・・・・


街に細工を施す。


恐らく撤退中の帝国の奴らは、この街を目指すと思われるので、道から街へ入れない様に鉄でバリケードを作る。


後は、道の両端に罠を仕掛ける。

一度きりの・・・・道自体を加工する。


道をくりぬき、深い穴を掘り、落ちれば串刺し、しかも、ある程度の重量に耐えるように道に細工をし、蓋をする。

隠蔽スキルで、細工を隠す。


あ、ある程度の重みで蓋が中に開き、落下すれば蓋が閉まる仕組み。閉まれば・・・中からは開けられないやつ。

で、頃合いを見計らい、埋めてしまえば終わり。


念のため壁はすべすべで、硬くしてある。


時間稼ぎができればいいんだが・・・


・・・・

・・・

・・



2万人程が此処にはいたようで、全員脱出する。

ゲート1つではどうにもならないので、複数のゲートを設置した。



そして・・・・この街から人質を移動させるのに成功したのと同時ぐらいに、何も知らずに戻ってきた約千人の帝国幹部とあの怪しい2人。


・・・・罠は上手く作動し、半数が一気に穴に落ちる。ほぼ即死のようだ。見事に串刺し・・・・たぶん。


残りはどうするかと思えば・・・・あれ?帝国の残った兵士に、何故か俺の領内に残してきた兵士がどんどん現れ、襲っている。いつの間にかゲートでこちらに来た?


混乱のさなかに襲われる帝国兵。

どんどん死んでいく。一方此方は犠牲が出ていない。


そんな中・・・・この一行の中で中心人物的な奴らは罠にかからなかったようで、怪しい2人の助けで脱出していった。


だが・・・・俺は逃がさんよ。ここで逃がせば・・・・


俺は石を拾い、どんどん投げる。


怪しい2人は何故か俺の投げた石を避けている。


だが、それ以外の奴らには命中、絶命、または戦闘不能になっていく。


遂には・・・・2人だけになった。だがこの2人は、どんどん逃げていく。森に入られ・・・・見失った。


くそ・・・・逃がした・・・・


そして俺は・・・・逃げられなかった奴らを確認すると・・・・お、どうやらあの偉そうなやつと、その隣にいた・・・・参謀?がまだ生きているのを確認。捕獲した。


「やあ・・・また会ったな。まさか俺の領地に侵入し、お咎めなしとか思ってないよな?」


「痛い痛い・・・・なんで先回りしてんだ畜生!」


此方は・・・・今回の一番役職の上の奴だな。



「帝国に・・・・刃向かえばどうなるか・・・・分かってるのですか?」


こっちは参謀と言われてたな。


「いや、あんたらが勝手に領地に侵入してきたんだろう?むしろこちらは宣戦布告されて、戦争状態なんじゃないか?俺のスキル総動員して、帝国を滅ぼしてやろうか?」


「そんなことできる訳が・・・・」



「できないと思ったか?言っとくが、本気を出せば国一つぐらいものの数分で壊滅できるぞ。俺の魔法はすごいからな。まあ後々面倒だからしないけど。」



・・・・するつもりないけど、ハッタリ・・・・でもないか、出来なくはないから。


「く・・・・何が望みですか?」


「そうこなくちゃあ。ま、一応言っとくが、俺は平和主義者だからな。そっちから、ちょっかい出さなければ、こんな事しなかったんだよ?」


やべえ・・・・事がどんどん大きくなる。

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