第374話 何故?

俺は目を見張った。何故なら・・・・3人の名前が日本人の女性だったからだ。


他にも召喚の時に巻き込まれて、今まで俺達と合流しないまま生き延びていたのか?


こう言っては何だが、女性が3人で生き延びるのは相当厳しいと言わざるを得ない。


俺は世津と三津枝を呼び出し事実を告げる。


「・・・・確かに、合宿に参加していて、結局死んだのかどうか、わからなかった人が何人かいますが・・・・」


「あれ?連れ去られたとか?」


・・・・そう言えばそういうのあったような?監禁されてたとか。


そういった・・・・・当時生徒?


だが見ると・・・・年齢が・・・・37、31、25歳だぞ?


バラバラだな・・・・


生徒じゃないな?


「鑑定したが・・・・生徒じゃないぞ?年齢がそれぞれ離れ過ぎてる・・・・教師か?」


だが・・・・女性ばかり3人というのも気になる。


そう思っているうちに・・・・何やらさらに、後ろに2人控えているようだが・・・・こちらは・・・・認識阻害だと!

怪しいな!あの2人が何か仕込んだのか?



そう思っていたが、3人が襲ってきた。

いかん・・・・ステータスまで確認しなかった・・・・あ、でもきっとレベル9なんだから、結構凄かったり??


だが・・・・動きがぎこちないうえに、終始うーうー言っている。


「世津、三津枝、様子がおかしい、対応できるなら、怪我させないでくれ。」


そう言ったが・・・・世津と三津枝が1人を相手にしている。何故かミシェレも一人相手をしている。


「ミシェレ、分かってるか?」


「大丈夫!腕がちぎれても、回復魔法で何とかできるでしょう?」


・・・・まあそうなんだが・・・・魔力がかなり持ってかれるから、あんまりしたくはないんだが?


俺は3人のうちの一人と対峙しながら、声をかける。


「俺の言葉が理解できるか?」


うんうん頷く相手。


「上手くしゃべれないのか?」


うんうん頷く。


「無理やり戦わされてるのか?」


一瞬びくっとしながらも頷いている。


「お前は男か?」


念のため確認。


首を激しく左右に振ってくる。


「すまん、本当はあんたら3人女性だって確認してる。助けてほしいのか?」


「うごーーーーぶごーーーー」


激しく何か言いながら襲ってくるが・・・・


どう見ても助けを求めてる。


「あんた日本人だな?」


「ぐもーぐもー!」


激しく頷く。


「一度腹を蹴るぞ、構えておいてくれ。」


俺はそう言い、思いっきり腹を蹴る。吹き飛ぶ相手。


「ぐぎゃ!」


・・・・運悪く?蹴り飛ばした先には、あの偉そうな交渉相手?がいた。


あーあー完全に白目むいてやがる。というか、何時の間にこいつミシェレの拘束を解いたんだ?


そして・・・・俺は蹴った相手を観察する。


何やら拘束具で拘束されているようだな・・・・


その・・・・魔法具か?そのせいで自らの意思とは関係無く、戦わされている?


それを外すか壊せば、助かるのか?

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