第375話 後ろの2人が何かしている!

俺は吹き飛ばした相手を見つつ・・・・


後ろにいる怪しい2人を見ると・・・・何かしているのが見えた。


何か手に持ってるな。


起き上がった相手が、その何かを操作していると、ビクッと体を震わせている。

怪しい・・・・



起き上がった相手が俺めがけて突進してくる。


俺は少し移動し・・・・その相手につかみかかり、投げ飛ばす。


勿論、投げた先は、怪しい2人だ。


ちょっと投げた相手が心配だが・・・レベル9なら何とか耐えてほしい。


俺が全力で投げ飛ばしたので、2人は避ける事も出来ずに見事に一緒に吹き飛ぶ。


俺は素早く移動し、窃盗スキルを使い、倒れた相手が手にしていたアイテムを奪い去る。

因みにこの窃盗スキルだが、スキルを奪う事もできるが、装備しているアイテムを奪う事もできる。


で、手にした物体だが・・・・きっとこれが何かしら刺激を与えるのか・・・・痛みとか、それで言う事を聞かせてるのじゃないかと考えて奪ったのだが・・・・


「うぐ・・・・は!し・・・しまった・・・・魔道具が・・・・」



「いてて・・・あ!か・・・・返せ!」



返せと言われて素直に返すわけがないだろ?。


俺はこの2人に切りかかる。


レベル差は歴然。


俺はためらわず攻撃をしようとしたが・・・・


急に後ろへ移動する。速い・・・・


「おっと危ない危ない・・・・流石は口田さんですねえ。」


「何!おまえ誰だ?」


「忘れたんですか・・・・?まあ、今回は・・・・失敗ですねえ。まさかあなたが出てくるとは・・・・あ、そこの豚さん、今回は引きますよ?」


「あ・・・・待ってくれ・・・・」


そして、俺がその話し相手に気を取られている間に、もう1人が・・・・何かをまきやがった。


途端に煙たくなり・・・・そのまいた物の一部が燃えだし、煙が凄い事に。


・・・・

・・・

・・



逃げられた・・・・


しかし、兵士の殆どは拘束されたままだぞ?


それに・・・・もう既に気が付いているのか、3人の・・・・女性は動きを止めている。

やはりあのアイテムが3人の女性の拘束を・・・・何かしてたんだな。


もっと深刻な、洗脳や、身体の中に仕込んでたらと思ったが・・・・

そこまでのようじゃないな。



だが・・・・あっさり引いたのが怪しい。

何か置き土産があるんじゃないだろうな?


ここは念のため・・・・解析スキルを持ってる、シビルを呼んでおくか。


俺がゲートで領地へ行き、王都に残っているシビルを迎えに行った。


「あら?忘れてるかと思ったわ?」


「忘れるわけないじゃないか?」


「そう?まあいいけど、何?」


シビルは今、薬の開発やら生産やらで忙しいんだ。

だが・・・・・説明すると、


「その拘束具?ちょっと興味あるかも、いいわ、行きましょう。」


ゲートを使い、シビルが現場にやってきた。

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