第358話 三姉妹の今後

エミリーがこけなくなった・・・・いい事なのだが・・・・


「えっと・・・・ここでしょうか・・・っていたあい・・・・」


・・・・前を見ないで歩くから・・・・角で頭をぶつけてるよ。


結局ドジっぷりまでは治らなかったようだ・・・・


「ちょっと旦那さま?失礼な事を考えてませんでしたか?」


「え?いやあ・・・・足が治っても、エミリーはエミリーだなあって思ったからさ。」


「え?私は変わりませんよ?」


「・・・・まあ・・・・そうだよな・・・・」


「また失礼な事考えてる・・・・」


「旦那!すげえぜ!めっちゃ調子がいいぜ!何だかこう!ただ歩いてるだけなのに、飛んでるみたいだ!」


いや、実際かなり跳ねてるから!


「何と言えばいいのかしらあ・・・・腰回りがあ・・・・充実したというか?」


・・・・ごめんそれは治療とは関係ないです・・・・


「えっと旦那さま?私達はこれからどうなるのでしょうか?」


「どうなるとは?」


「その・・・・このままここに居られるのか、少し不安なんです・・・・」


「・・・・君達3人はどうしたいんだ?俺はその・・・・君達と色々・・・だし・・・・記憶には無いけどさ・・・・君達さえいいのなら、ずっといてくれると嬉しい。」


「え・・・・ええ!いいんですか?」


「旦那!旦那って天然ジゴロだな!俺達が獣人じゃ無けりゃあ、とっくに惚れちまってるぜ!」


「・・・・・じゃあ聞くけど、獣人だろ、君達は。獣人だったら・・・・どうなんだ?」


「・・・・それ聞く?・・・・まあなんだ・・・・獣人でよければ・・・・俺はとっくに惚れちまってるぜ!」


「あらあらあ・・・・で・・・・本当にいていいのかなあ?」


「・・・・ちょっと待ってろ。あ、これでも食べていて。暫くしたら戻る。」


俺は急いでウェブカメラの動画を見た・・・・いや・・・・何これ・・・・完全に獣じゃないか・・・・これは・・・・・いかんな・・・・色々な意味で。


俺は3人の元に戻り・・・・


「よし、その前に聞きたいんだが・・・・獣人と人間は、結婚できるのか?」


「えっと・・・・分かりませんけど、結婚をしては駄目というのは聞いた事が無いですよ?でも・・・・私が知る限りは・・・・獣人と結婚する酔狂なんていませんけどね。」


・・・・どれだけ阿呆なんだ人って。こんなに魅力あふれる3人を前にして、結ばれるチャンスがあるのに、それをしないとか無いだろう?


「じゃあ特に何もないんだな?じゃあ3人とも、俺と結婚しようさあしよう今すぐしよう!」


「・・・・遂に旦那狂っちまったぜ!獣人に結婚申し込むとか、頭丈夫か?」


「どこかでぶつけましたかあ?あ・・・・それはお姉さまですねえ?」


「ちょっとどういう事?ねえ、ちょっと?」


「俺はまじめにプロポーズしたんだが・・・・?」


「真面目って・・・・会って数日の、しかも獣人にプロポーズとか、何かの冗談にしか思えねえぜ?」


何かずれてるなあ、俺の認識と3人の認識。


・・・・結局なかなか納得してくれなかったけど、取り敢えず妾としてなら、となった・・・・いやあ・・・・あんな事しちゃったからなあ、責任取らないとだけどな。

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