第294話 3バカトリオの実力②

そういえば・・・・最初の階層って、果物だったよな・・・・?


そこで気が付いた事がある・・・・しまった・・・・ミシェレを忘れてた・・・・

あいつベヒモスだからな・・・・つい忘れてた・・・・


そう、俺達がダンジョンから出た時、既にいなかった・・・・


何時からいなかった?そうだ・・・・あいつ、果物食べてたっけ、よだれ垂らしながら・・・・


そして・・・・よく見ると、相変わらず果物を食べているミシェレを見つけた・・・・

まだ食べてたのかよ。


相変わらず涎全開で残念な姿になっていた・・・・


心の中ですまんとか思いながら、声をかける。


「ミシェレ、まだ食べるのか?」


ミシェレがこちらを見る。


「私・・・・忘れ去られてたわけじゃないよね?」


「勿論さ・・・・・あ、そうだ、下の層にベリーが沢山生っているぞ?」


「本当?行く行く!」


・・・・忘れてました、ごめんなさい・・・・


で、階段を見ると、脳筋共はこの階層全く見向きもせず、どんどん進んでいく。


あ、階段下りやがった。


それとは対照的に、よく分からない3人が、一生懸命果物を収穫している。


いいのか?お目付けじゃないのか?


で、俺に見えないように、食べてるようだ。


フルフェイスのヘルメットで顔が分からないんだよな・・・・


俺が謎の3人に声をかけるが、


「私達はここで暫らく収穫をします。お構いなく。」


まあいいか、暫くはそんな強いのは出ないからな。


2層へ向かうと・・・・



「うっは!肉じゃ!肉肉肉!肉祭りじゃ!」


「まだあっちに肉がいるぞ!」


「おい!誰が焼くんだ!誰か焼く奴いないか?」


・・・・3バカは肉を求め暴れていた・・・・


見なかった事にしよう。


俺達はその後、次の階層は鉄鉱石が手に入るので、色々用途がある事だし、少し鉄鋼石を手に入れ、ゴブリンはほぼ無視し、5層のボス部屋へ。

ここもサクッと倒して、家でくつろぐ。




そのうち皆ここに来るだろう・・・・


俺達がのんびりしていると、3バカと謎の3人がやってきた。


「何だか物足りんのう?」



・・・・いや、まだここ5層だから!


そして謎の3人は・・・・武器の代わりに、両手に果物を抱えている。


見た感じ、収納カバンを持ってるようだけど・・・・あれ持ち歩きながら、食べるつもりなのか・・・・?


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