第279話 反対したもう一つの理由・・・・

実は、俺の名前の・・・・個人ブランド・・・・俺はそんなの作った覚えはないのだが・・・・


どうやら俺が打った剣やら作った色々な・・・・収納カバンとか・・・・

それらが、”シモン・クチタ” ”シモン”  ”クチタ”


等の名前で、ブランド化し、一部ではプレミアがついているとか・・・・


なんだそりゃ?


何せ、俺のスキルは・・・・戦闘も・・・・剣だけど・・・・鍛冶スキルや道具作成スキルが凄すぎるようで、このスキルのおかげで、とんでもない品質の物が・・・・適当に作っても・・・・できるのだ。


ついうっかり市場に流そうものなら、たとえ短剣でも、死人が出るほどの争奪戦が繰り広げられるとか。


一応、注文を受けたのは、ナンバリングしてる上に、使用者を限定。

そして、使用者を2人までを対象とし・・・・つまり例えばここに一振りの剣があったとして、使用できるのはあらかじめ登録した2人まで。


なので、俺の打った武器を奪っても、奪った奴はその力を解放できず、ただの普通の武器になる。

つまり使用者を限定し、登録しておけば、持ち主のみがその力を得る訳だ。

もし譲渡すると言うなら、登録しなおせばいい。

この譲渡は、所有者ができるようにしてある。

もし親が息子に剣を継がせたい場合、譲渡をする必要がある。

そうしなければ、ただの剣になるからだ。


それをしないでついウッカリなんて事になると・・・・ないよな?いや?怪しいな・・・・最初の頃は、結構そんなのあったような?


アクセサリーに何かしらの効果を付与した魔法のアイテム、所謂魔道具・・・・


これらも価値がかなりあるらしい。


必要なの以外作ってないが、世津達に渡したのとか・・・・一つのアイテムに複数の効果。


まあ、普通は1つの効果でも十分な価値があるんだが・・・・


まあそんなわけで、俺に頼もうとする輩も多いわけで。

勿論、一見さんお断り。


誰かの紹介が無いとね・・・・


あ、店に置いてるのは、普通に買ってもらっていいんだよ?

ただ、庶民には厳しすぎる値段なのが・・・・申し訳ない。


そういう訳もあって、工場・・・・工房?でのブランドの名前に俺の名を入れるのはご法度。


区別をしようと思っている。


一応、皆に説明をすると・・・・


「流石は旦那さまです。そうなのですか、既にシモンブランドがあったのですね・・・・」


世津がしみじみと言う。いや・・・・ちょっと恥ずかしいよね?


「どう言ったらいいか分からないけど、少しは 自重じちょうして?」


ごめん三津枝。もう遅い・・・・


「そんな事になっていたのね。もう何にしてもあなたの事は驚かない事にするわ。」


佐和、そんなに驚かしてたか?


「じゃあ、もっと大々的にブランド化する?」


ごめんイベッテ。きっと忙しくなりすぎて、俺過労死する。


「私の薬もブランド化する?」


・・・・ごめんもうそちらも有名になってるんだよ?シビル・・・・


シビルのポーション等の効果が恐ろしいぐらい効くので、噂ではやはりブランド化しつつあるとか。


【まあなんにしても、ますたーはますたーだからね・・・・ボクが出来る範囲で後始末しとくよ?】


ロンダーヴ、後始末って何?


「時々店に問い合わせがあるのですよ、士門さん。どうしますか?」


ノエラ上手くやっといてくれ。


「それにしても・・・・私のこの四肢が復活した事と言い、本当に人間なんですか?士門さんって。」


・・・・非人間扱い・・・・ヒルダ密かに酷いぞ?


そんな訳で、ちょっと生産系のスキル、考えないといけないなあ・・・・

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