第262話 海の魔物は・・・・今は相手しなくていいよな?

【あれは・・・・リヴァイアサンちゃんだね。】


なんだよちゃんって・・・・


「いや、あんな遠くから、姿が見えてるっておかしいだろう?今は相手しないよ?」


【かわいそう・・・・あの娘ご主人さま待ってるよ?】


いや、待ってるよ?って言われても困るんだけど・・・・


「あ、そうだ、前来た時に、一か所さげな場所があったんだけど、もしかしてこの近くかな?」


俺がそう言うと、


【そうじゃな、崖ではない所は、近くだな。】


ヨハンがそう言う。

そう言えば見覚えあるな・・・・


意外と?近く、10分ほど進むとその砂浜はあった。

こうしてみると、結構広い。


ここにさっきのリヴァイアサン?が居るんだろうな・・・・まあ、領地を開発してからでいいか?

今すぐ海に出て貿易とか無いしな。


俺がそう思い、引き返そうとすると・・・・


【待って!私だけ置いてきぼりとか酷いよ?】


と聞こえる?うん?何だ今のは?


更に無視しようとすると・・・・


【ミシェレ、何とかしてよ!このままでは私だけ置いてきぼりなんだよ?寂しいじゃないの?ね、そこの貴方、聞いてる?】


そう言われてもな・・・・・・・・別に必要ないし・・・・


【そんな事言わずに、連れてって!】


連れてってと言われてもな・・・・海の魔物なんて、どうすれば・・・・


「あんたをテイムして、人間の姿にでもなってもらえれば連れて行けるけど・・・・」


【本当?じゃあお願い!今すぐそちらに行くから、ね・ね?】


そう思うんだが・・・・あれ駄目だな。他の魔物に必死に止められてるぞ。


シーサーペント’S【姫!いけませぬ!戦わずに人に下るなど、許されませぬぞ?】


【だって・・・・私の王子様が目の前に居るんだよ?】


シーサーペント’S【せめて一度手合わせをしてからにして下され!】


【死にたくないし?あの人と戦って勝てる訳ないじゃない?戦いたくないし?】


・・・・何か部下?と揉めてるぞ・・・・


【わかりました・・・・死ぬ気で挑みます・・・・そこの王子さま?お願いしますね?】


「いや、お願いされても、俺海には行かないよ?」


【それは問題ないですよ?では、勝負!】


何か一方的に挑まれる。しかも本人?本当は戦う気が無いらしい。


俺は一応ライフジャケットを着こむ。


すると・・・・凄い勢いで、海をリヴァイアサンが撥ねる。撥ねるというか飛んでいる?


そして、徐々にこちらに近づいてくるのが分かる。


あ、と思ったが遅かった。


津波みたいのが目の前に迫り、あっという間に、俺はその波にのまれた。

え?10メートルぐらいあったよ?波の高さ。


こうして俺は、あっという間に海の中へ・・・・


他のメンバーは大丈夫なのか?


そう思ってると、どうやら・・・・

ミシェレかヨハンの指示なのか、黒い奴達も避難していた・・・・裏切者・・・・


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る