第261話 ヨハン・モーゼス・ショルス・ステファン・サッセン

うーん・・・・そう言えば、王都の店の襲撃事件で、とある商店で、襲撃を命令した商人に会いに行った時に、まるで黄門様みたいな事をしたんだが・・・・


今回の肛門様は・・・字が違う・・・・がっくり・・・・


肛門に石が入り込んで、鳥は白目をむいて、動きを止めている。


また勝った・・・・あまりうれしくない仕留め方だけど。


【ご主人さま、殺さないでね?それ、一応神獣の”ジズ”だから。】


ミシェレがそう言うが、ジズって何だっけ?リヴァイアサンとベヒモスと並ぶ、三頭一対の神獣だって?


知らん・・・・




まあ・・・・一応まだ生きてるみたいだし、念の為テイムしとこうか?ミシェレが殺さないでね、なんていうぐらいだから・・・・


俺は鳥の頭を持ち上げる。暫くすると・・・・鳥は目を見開き、暴れ出すが・・・・そのうち、動かなくなった。


【うぐ・・・・人間如きにやられるとは・・・一生の不覚。好きにするがいい。】


「あ、そういうのいいですから。テイムしときましたから。今日から俺の従魔な、あんたは。」


【何という屈辱・・・・我がこのような事になろうとは・・・・】


彼の名は


ヨハン・モーゼス・ショルス・ステファン・サッセン


また長い名前だよ・・・・覚えられんよ、そんなの。


ヨハンでいいだろう?


「まあ、そういう訳で、よろしく・・・・」


【・・・・まあよいわ!どうせ其方が死ぬまでの短い間だからのう。】


こうして従魔二号?をテイムし終わった・・・・


で、こいつも人化する事になったらしいが・・・・

ミシェレみたいに裸になるんじゃないだろうな・・・・?

野郎の裸なんて見たくも無いからな・・・・予め服を出しておく。


ミシェレと同じ様な手順で人化するヨハン。


あーやはりすっぽんぽんだよ。

見苦しいので、バスローブを羽織らす。


そして・・・・う、背が高い・・・・190センチあるんじゃないか?


俺はビッグサイズの服を取り出し、着させる。


元は鳥だったためか、矢張り人の姿には慣れないようで、歩くのに暫らく時間がかかったが・・・・

何とかなったようだ。


・・・・

・・・

・・



治療を終え、浄化の魔法を使い、また進む。


どんどん進むが・・・・何も現れないまま、海の所へやってきた。



方向適当だったからな・・・・崖の所に出たようだ・・・・



俺は、暫く海を眺める。

荒れた海だ・・・・


これでは・・・・普通の船ではまともに航海できまい。

仮に船を出せるとして・・・・港が無いしな・・・・


そして・・・・気になるのが、視界のはるか向こうに、何かが動いてるのだ。

海の魔獣か?

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