第209話 集まる職人、素材、設備

さらにひと月が経った・・・・


あれから俺達が開く予定の店・・・・王都とティンドール、どちらにも続々と職人が集まってくる。


店を開く前に、先ずは商品を完成させないといけない。


衣料の場合、先ずは素材、そこから糸を紡ぎ、布にし、裁断、縫製。


それぞれの職人が集まり、また、見習いとして募集もしているのだが、これがたくさん集まる。


革も並行して製品化できないか検討中で、こちらも鞣しの職人、革の縫製の職人達が来てくれている。


あと・・・・イベッテかシビル、どちらが探したか分からないが、色んな職人が来る。


薬・・・?関係の職人。

木材を扱う職人。

よく分からない職人?


鍛冶スペースも設ける予定だからなのか、鉄を扱う職人もいる。

細工師?今の所細工してもらう予定は・・・・?折角なので考えよう。


え?料理関係の職人が沢山いる?そんな馬鹿な・・・?

女性が多いが・・・・え?菓子を作る?パティシエ?誰だよ食べ物駄目って言ったよね・・・?


これだけ人が多いから、毎日誰が食べ物用意するんだって?なるほど?


店の販売を担ってくれる人も来た。まだ早いが・・・・


設備、機械もどんどん出来上がってくる。


鋏は購入した。布の裁断用、皮・革の加工用等、用途に応じたのをいくつか。小物は職人は持ってきたのもあるので、管理は任せる事になりそうだ。

道具は職人の命だからな・・・・


機織り機や糸紡ぎ機が少しずつ出来上がってる。

職人が何度も動作確認している。

鍛冶に必要な炉も、どうやら製法は秘伝らしく、完全に遮蔽して作られたようで、図面すらない。出来は抜群で・・・・あれ?これでピッツア焼けるんじゃね?とか思ってしまった・・・・


そして俺は、異世界売買で購入した発電装置で、色々発電できるようにやっている。こればかりは任せられないからな・・・・


川が流れているので、水力発電も行っている。メンテが面倒なので、これ等は誰かに覚えてもらおう・・・・

風力発電は、何だあれは、と言った感じで見てくる。ちょっとデカいしな・・・・組み立てるのに苦労した・・・・

2KWの発電能力があるらしいが、大きさが3メートルとかデカいんだよ・・・・


そして今、一番困ってるのが・・・・

クラン”御国台”の非戦闘のメンバーだ・・・・


妊婦が多いんだよ・・・・

半分以上が身重って何だよ・・・・


そして・・・・残りのメンバーも肉体労働を嫌ったのか、店の商品作りに消極的だ。


やれインテリだの、デザイン希望だの、設計希望だの・・・・


お前等選択の余地あるのか?自分で独立したら良いじゃないか?

折角働く場を提供しようってのに・・・・



中には針子として、働く事を希望する女性もいる。こういった人にはしっかり覚えてもらって、リーダーとして頑張ってもらおう。


そして・・・・”黒い奴”は素材を得るため、ダンジョンに行く事が多い。

まああいつらは・・・金稼がないと、1人当たり何人もの女を作ってるからな・・・・しかも大半はお腹が大きくなってるし・・・・


そして、そろそろ考えないといけないと思っているのが・・・・奴隷問題だ。

根本的な事は問題が起きすぎて、俺だけではどうにもならないが、あの少女がどうしても気になる。

まだ生きてあの場にいればいいが、もう2か月以上たってるしな・・・

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