新たな出発
第204話 結婚
あれからひと月が経った。
俺は今、王都のギルドに居る。
何故かと言えば・・・・5人の女性と婚姻を結ぶためだ。
イベッテにどうしたら良いのか聞くと、
「ギルドに夫婦になる人が出向き、カードを渡せば手続きをしてくれますよ。」
へ?どうなのそれ?
「何かしたりとかはないの?」
俺が聞くと
「士門さんが・・・・貴族なら別ですよ。そうじゃないなら手続きして晴れて夫婦。他に何をするのでしょうか?」
・・・・あっさりしてるんだな。
「ほら、結婚式とか、披露宴とか。」
「何でしょうかそれは・・・・貴族が行うお披露目でしょうか?普通そんな意味のない事しませんよ。せいぜい、酒場か食堂を借りて、仲間で祝うぐらいでしょうね・・・・」
そんなもんなのか・・・・
「なあ佐和、もしかして結婚式とかに憧れがあったりする?」
「え・・・・そうですわね・・・・ウェディングドレスに憧れはありますわ。ですけど・・・・身内もいませんし・・・・式は別に・・・・」
ちょっと寂しそうに言う佐和。
「そうか・・・・そうだよな・・・・ドレスは流石に・・・・今度着てみる?」
「え?あるのかしら?あるなら・・・・着てみたいわ・・・・」
「わかったよ。サイズは分からないから・・・・自分で直せるよな。今度探しとく。」
俺は佐和にそう言い、世津に声をかける。
「世津はどうなんだ?」
「えっと・・・・別に・・・・式とかは・・・・しなくてもいいです・・・・ドレスは・・・・ちょっと着てみたい気がします。」
「そうか、じゃあ世津のも探そう。三津枝はどうなんだ?」
「私・・・・式はいい。ドレスはぜひ着たい。」
「そうか、世津と佐和は似た身長だから・・・・三津枝のは、別に探さないとな。」
召喚組はドレスに興味津々だ。イベッテは
「先ほどからドレスって何ですか?」
「ああ、俺の住んでいた国では、花嫁衣装というのがあってな、それを着るんだよ。」
「へえ・・・・いいですね。私も着ようかな?」
「ああ、いいぞ・・・・というか、イベッテ、お前王族だろう?式はしなくていいのか?」
「父の前で食事会をして終わりです。」
さよですか・・・・
「さっきから黙ってるが、シビルはどうなんだ?」
「ハイエルフはそんな事はしない。だが・・・・ドレスは気になる。一度見せて欲しいな。」
「わかった。興味があれば、シビルの分も用意しよう。」
こんな事を話している間に、手続きは終わった。
うーん・・・・市役所で婚姻届けを提出して、受理された感じか?
・・・・・・・・・晴れて5人は正式に・・・・この世界でだけど・・・・俺の妻となった。
そして・・・・やはり?知り合った順番に、第一夫人、第二夫人・・・・第五夫人・・・・
と言った感じになるらしい。
所で正妻って誰になるんだ?
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